
『表題は先ほど投稿された「農業用水など活用の小水力発電」の話です』
【秋田県にかほ市の白雪川から引き込んだ金浦温水路は、稲作には水が冷た過ぎるため、水路を広く浅くして多くの段差を設け、日差しや空気で水温を上げている。
この用水を利用して平成28年から稼働しているのが畑野小水力発電所だ。
県が総工費1億2千万円で建設し、同市土地改良区が運営する。白雪川の取水口から用水路に並行した林道に直径50センチの導水管を約700メートルにわたり埋設。水路幅を広めた温水路の起点に高性能プロペラ内蔵で出力約43キロワットの小型発電機と制御装置を設置し、発電後の水は温水路に合流する。
この用水を利用して平成28年から稼働しているのが畑野小水力発電所だ。
県が総工費1億2千万円で建設し、同市土地改良区が運営する。(中略)同区の竹内幸男事務局長は「区内の水利施設は豪雨頻発化もあって維持管理費が増大しており、1280万円前後の売電収入を充てることで、加入する1792戸の農家の負担軽減に役立っている」と話すと産経が報じました。
『引用文が長いのは前後に「導入時の個人の努力と資源エネ庁の長期計画が述べられ」ている為です。投資と売電による収入で収支は有っている様に見えます』
『面白い企画ですね! 小口のダム建設とそれに見合った売電収入。 環境破壊が少なく地域が潤う』
結構な企画と思えました。 Good job !!
写真:急斜面を流れ下る農業用水(右)に沿って建設された鳥海貝沢発電所の上屋(左)=秋田県由利本荘市© 産経新聞
産経新聞:
山が多い日本では伏流水や雪解けの流れが古くから田畑を潤す。この農業用水などを活用した小水力発電が増えている。省スペース、低コストで建設でき、維持管理の人手もほとんどかからない。秋田県では農地改良に活用されるほか、「農業用水をエネルギーに変えたい」という「夢物語」を一人の民間人が実現した。水力発電は巨大ダムだけではなく、身近な流れを活用する時代を迎えた。
農家の負担軽減に
山形・秋田県境にそびえる鳥海山は「出羽富士」と称され、初夏でも山肌を覆う残雪から、雪解け水や伏流水が大小無数の川に流れ込む。その一つ、秋田県にかほ市の白雪川から引き込んだ金浦温水路は、稲作には水が冷た過ぎるため、水路を広く浅くして多くの段差を設け、日差しや空気で水温を上げている。
この用水を利用して平成28年から稼働しているのが畑野小水力発電所だ。
県が総工費1億2千万円で建設し、同市土地改良区が運営する。白雪川の取水口から用水路に並行した林道に直径50センチの導水管を約700メートルにわたり埋設。水路幅を広めた温水路の起点に高性能プロペラ内蔵で出力約43キロワットの小型発電機と制御装置を設置し、発電後の水は温水路に合流する。
毎秒0・4トンの水が高低差20メートルを下る急流は、約90世帯分の年間34万キロワット時を発電し、売電している。
同区の竹内幸男事務局長は「区内の水利施設は豪雨頻発化もあって維持管理費が増大しており、1280万円前後の売電収入を充てることで、加入する1792戸の農家の負担軽減に役立っている」と話す。
需要増す水の力
小水力発電は、身近な川や用水路を利用した出力1千キロワット以下の施設。資源エネルギー庁によると、令和5年度末時点で全国に610カ所、工事中が57カ所。秋田県では大規模ダムを含む水力発電所64カ所のうち、23カ所が小水力発電になっている。
国は12(2030)年電源構成として、中規模(出力3万キロワット以下)を含む中小水力発電の総出力を1040万キロワットとするが、4年度末の既存総出力は990万キロワットで、50万キロワット分の導入拡大を目指している。
(以下省略)
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