
『表題は「イスラエルがイランの核施設を空爆」との話題です』
【イスラエルがイランの核・弾道ミサイル関連施設への空爆を実行した。中部ナタンズのウラン濃縮施設や軍事目標を攻撃したとネタニヤフ首相が確認した。イランの核開発問題を巡る対立が、中東での新たな戦争に拡大する危険が高まった。
イラン国営テレビによると、首都テヘランで複数の爆発音が聞かれ、精鋭軍事組織の革命防衛隊本部でも火と煙が上がった。革命防衛隊のサラミ司令官、イラン軍のバゲリ参謀総長が死亡したという。イスラエルのイランへの攻撃は昨年10月以来で、2期目のトランプ米政権発足後では初めて】とBloombergが報じました。
記事はさらに長文ですが要点を拾うと:
【その1:ネタニヤフ首相は「われわれはイランの核濃縮プログラムの中枢、核兵器計画の中心を攻撃した。ナタンズにある主要な濃縮施設と、核爆弾の開発に携わる主要な科学者らも標的とした。イランの弾道ミサイルプログラムにも攻撃を加えた」と声明を出した。
その2:ルビオ国務長官は声明で、「われわれはイランへの攻撃に関与していない。最優先事項は地域に展開する米軍の保護だ」と説明。トランプ政権は米軍の保護に向け必要なあらゆる措置を講じ、地域のパートナー国と緊密なやり取りを続けているとした。
その3:イランへの攻撃に伴う地政学的緊張を受け、米株指数先物は下落し、米国債利回りが低下する一方、原油相場は急上昇した。円相場も一時1ドル=142円台後半まで値上がりした。
その4:ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海原油代表油種ブレント先物は一時13.2%上昇し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)相場も一時14%急伸した】と追記しています。
『トランプ大統領は「親イスラエルと見られますが、ガザ地区でのパレスチナ人攻撃が世界規模で反発が激しくなる中、ネタニヤフ首相と距離大き出しt様に見ます。 この攻撃が両者にどんな影響を与えますかね? 当然イランの反撃が予想され、中東は益々紛争拡大の種になりそうで心配です』
写真:空爆した核施設の地図
Bloomberg:
イスラエルがイランの核・弾道ミサイル関連施設への空爆を実行した。中部ナタンズのウラン濃縮施設や軍事目標を攻撃したとネタニヤフ首相が確認した。イランの核開発問題を巡る対立が、中東での新たな戦争に拡大する危険が高まった。
イラン国営テレビによると、首都テヘランで複数の爆発音が聞かれ、精鋭軍事組織の革命防衛隊本部でも火と煙が上がった。革命防衛隊のサラミ司令官、イラン軍のバゲリ参謀総長が死亡したという。イスラエルのイランへの攻撃は昨年10月以来で、2期目のトランプ米政権発足後では初めて。
イスラエル軍は13日、イランが数時間で100機余りの無人機をイスラエルに向け発射したと公表。全ての防空システムが稼働し、対応できる体制だと主張した。カッツ国防相は、イランへの先制攻撃を理由に特別非常事態を宣言し、報復として無人機やミサイルの攻撃を想定していると明らかにしていた。 イラン軍のシェカルチ報道官はこれより先、「シオニスト政権と米国は厳しい打撃を受けるだろう」と述べ、最高指導者ハネメイ師もイスラエルが間違いなく報復を受けると明言した。一方、ルビオ米国務長官は今回の攻撃への米国の関与を否定した。
イスラエル軍当局者によれば、イラン各地で数十回の攻撃が実行され、同国の将官や核科学者も一部殺害されたもよう。イランがイスラエルへの攻撃を計画していた証拠があるという。
今回の攻撃は、トランプ米大統領がイスラエルに自制を求め、イランの核開発を巡る外交的解決の行方に注目が集まる中で行われた。米国とイランの交渉担当者は、6回目の協議をオマーンで予定し、トランプ氏は今週、合意の実現を「楽観できない」としていた。
イランへの攻撃に伴う地政学的緊張を受け、米株指数先物は下落し、米国債利回りが低下する一方、原油相場は急上昇した。円相場も一時1ドル=142円台後半まで値上がりした。
S&P500種指数先物とナスダック100指数先物は一時2%下げた。米10年国債利回りは一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、4.32%を付けた。ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海原油代表油種ブレント先物は一時13.2%上昇し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)相場も一時14%急伸した。
製油施設や貯蔵タンクに被害なし
イラン国営石油公社(NIOC)の精製供給部門は、イスラエルの攻撃による国内製油施設や貯蔵タンクへの被害はなかったと発表した。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。国内各地での燃料供給は中断なく継続しているという。
核・ミサイル施設空爆を確認
ネタニヤフ首相は「われわれはイランの核濃縮プログラムの中枢、核兵器計画の中心を攻撃した。ナタンズにある主要な濃縮施設と、核爆弾の開発に携わる主要な科学者らも標的とした。イランの弾道ミサイルプログラムにも攻撃を加えた」と声明を出した。
イランが最近数カ月で核計画の兵器化に向け新たな動きを見せていたとの認識を示し、「イスラエルの存続そのものに対する明確で差し迫った危険だ」と主張。今回の作戦について「脅威を排除するために必要な日数だけ継続する」とした。
米国は関与せず
ルビオ国務長官は声明で、「われわれはイランへの攻撃に関与していない。最優先事項は地域に展開する米軍の保護だ」と説明。トランプ政権は米軍の保護に向け必要なあらゆる措置を講じ、地域のパートナー国と緊密なやり取りを続けているとした。
「イスラエルは今回の行動が自衛のために必要だと考えているとわれわれに伝えてきた。明確にしておきたい。イランは米国の国益や人員を標的にすべきではない」と国務長官は強調した。
日本政府も注視
岩屋毅外相は13日午後の記者会見で、米・イラン間の協議をはじめ、イラン核問題の平和的解決に向けた外交努力が継続している中で、軍事的手段が用いられたことは「極めて遺憾」であり、「事態をエスタレートさせる今回の行動を強く非難する」と発言した。
(引用終わり)
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