王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

シャープと鴻海(ホンハイ) 交渉すれ違い?!

2016-02-06 07:47:09 | 経済
【シャープ・鴻海交渉】「鴻海に優先交渉権与えた事実ない」シャープ“異例”の適時開示…交渉初日からすれ違い

つい最近まで吉永小百合さんを使い「目の付け所がシャープでしょう」とCMを流していたシャープですが
「液晶部品やその関連製品」は台湾や中国を始め後発グループの猛追を受け経営不振に陥りました。
経営立て直しのためには5000億円位金が居る他、主力銀行の債権放棄を2000億円位認めてもらわないといけないようです。

競争相手?には日本の産業改革機構の名前が挙がっていますがシャープとしては二社或いは三社と同時に条件交渉をする事も可能でしょうが
シャープについては台湾と日本政府系の産業改革機構の争いの様です。
どちらの顔を立てるにしても優先交渉権を与えるのは意味のある事です。
英語で言えばFirst refusal right でホンハイは他社に先駆けてシャープとの交渉(の結果)にイエスかノー
を言える権利です。
シャープが慌てて優先交渉権を否定しましたが産改機構に対するポーズの様に見えます。

一部の報道はシャープ買収はホンハイで決まりと報じています。
日本の技術が海外に流出と騒いでいますが追いつかれた技術が中心ではそれも過剰反応の様な気がします。
日本人の雇用が守られると良いなーと思って見守っています。


写真:ホンハイの郭会長

産経新聞:
経営再建中のシャープの買収交渉について、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長は5日、「優先交渉権を得た」と報道関係者に語ったことに対し、シャープが「そのような事実はない」と発表した。郭会長はカメラに「優先的に交渉できる権利にサインした」と文書をかざしたが、シャープによると協議を継続し、鴻海の提案の有効期限を29日まで延長するとした合意書といい、買収交渉は初日から微妙にすれ違った。

4年前に鴻海が面会ドタキャン…残る不信感

 郭会長はこの日、大阪市阿倍野区のシャープ本社で高橋興三社長らと8時間にわたりトップ会談。終了後に報道関係者の取材に応じ「優先的に交渉できる権利にサインした。すべてのことが29日に終ることが書かれている」と契約書として文書をかざしていた。

 ところが、これに対しシャープは「(鴻海に)優先交渉権を与えたなどの報道がありましたが、そのような事実はありません」とコメントを発表。郭会長がかざしたのは「最終的な契約の条件につい適時かつ誠実に協議を継続する」「鴻海の買収提案の有効期限は29日まで延長する」とした合意書で、優先交渉権の契約書ではないとした。

 鴻海は平成24年、シャープに10%出資する資本業務提携を結びながら、株価が急落すると見送った経緯がある。このときも約束の面会をドタキャンしたことなどがシャープの不信感につながっていた。

 今回、7000億円規模の拠出額に加えて、シャープを一体で取り込む鴻海の提案が受け入れやすかったが、本格交渉の初日から微妙なすれ違いが生じたようだ。交渉は最後まで予断を許さない。
(引用終わり)
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