アスリートを支えるスタッフには、コーチ、トレーナー(フィジカル、ボディケア、メンタル)、栄養士など多岐にわたるが、最近、各競技に増えているのが「アナリスト」と呼ばれる情報分析のプロとしてゲームのビデオ撮影から編集、データ収集を通じて戦術・戦略の構築を担う人達が重要な役割を果たしているようです。
卓球の情報戦略スタッフである池袋晴彦氏は、一年中選手と共に海外を転戦しビデオカメラを4台、パソコン2台を常に携帯して試合会場にて1つの大会で約100試合は撮影するそうです。
プレースタイルが異なる卓球では、利き手、ラケットラバーの種類、カット型や攻撃型など戦型など対戦相手の対策研究が不可欠で、過去の大会も含めて試合映像は、日本スポーツ振興センター(JSC)のクラウドサービス(スマートシステム)にアクセスすると選手やコーチがいつでも見られる。
今年から映像以外にも専用ソフトを使い、1プレーごとにサービスとレシーブそれぞれの種類とコース、ラリーの連続回数や得失点率などを数値化し、プレーや試合の傾向をあぶりだすデータの提供を始めたとか、池袋氏は、こういうデータがあれば、トライできるプレーの選択肢も増えるのではないかという。
フェンシングの情報分析を担当する千葉洋平氏は、ロンドン五輪での男子フルーレ団体銀メダル、そして昨年の世界選手権での太田雄貴選手の優勝にも貢献され、海外の選手のデータをまとめプレーをデータ化することで比較や理解が進むのと、自分のやりたいフェンシングだけでは欧米の選手には勝てないことから、相手の癖や特徴を分析して対応することが勝利に繋がると述べておられる。
パラリンピアンも多いにアナリストを活用するべきです。