先日の11月8日に大分で35回目の国際車いすマラソン大会が行われ、
海外からも多くの選手たちが参加し、来年のリオのパラリンピックの代表
選考も兼ねた大会となった。
しかし、参加者数は、2000年前後の400人台から年々減り、交通事故の
減少で脊髄損傷者が減った上、パラリンピアンのアスリートのプロ化が進み
2000年に車いす部門を設けたニューヨークシティ・マラソンと日程が近い為
賞金の無い大分を敬遠する選手が出て来て昨年は233人まで減ったとか。
そこで、今回は賞金額を引き上げ、1位が100万円、2位が50万円、3位が
30万円とし、ボーナスも世界記録は100万円、日本記録50万円に増額した
ところ、今年のエントリー数は前回を上回り、世界ランクトップ10の内、8人が
参加した。
健常者スポーツのプロ化の波が、障害者スポーツにも訪れただけで、障害者
スポーツも明確に「スポーツ」として認識された証でもあるのではないでしょうか。
大会は、スイスのマルセル・フグ選手が6連覇を達成し、49歳の山本浩之選手が
1時間25分2秒で日本人選手としてトップの2位に入るなど健闘され、リオのパラ
リンピックの出場権を獲得された。