物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

マキエハギ

2017-09-20 06:00:00 | 
今年見た萩の記事を「vegetable classification」に投稿していましたが
こちらで解説記事と一緒に掲載することにしました。

マキエハギ  ~2017~


枝は細くて白い花を付け風に揺れているさまはまさに蒔絵の世界
優美な萩です。

撮影日 2017.09.10: 群馬県

花は白の蝶形花でうっすら紅を差したような感じで綺麗です。

旗弁のつけ根に赤い模様があります。

毛のあるがくが特徴的で歯が長くて花の横に飛び出して見えます。

数を減らしていて県によっては絶滅の危険のある種に
指定されていたりします。
群馬県は絶滅危惧IA 類に指定されています。

上の畔は草刈りされてしまうため水路の縁のこんな場所で花をつけていました。







マキエハギ (蒔絵萩)
<学名:Lespedeza virgata (Thunb.) DC.>
マメ科ハギ属  落葉小低木



本州から沖縄にかけて分布し草地や林縁草地路傍などに生える
高さ40~60㎝くらいの落葉小低木。萩としては小型


葉は3出複葉で互生 小葉は楕円形、長さ7~25㎜ 葉先は鈍頭



表は無毛で濃い緑。裏は白っぽくて短い毛がいっぱい生えています。


花期は7月~9月 葉腋から総状花序を出し、白い蝶形花を数個つける。



花径5~10㎜くらいで、つけ根の部分に紅色の斑が入る。




萼片は細くて針状。




実は長さ3~4㎜の豆果

名の由来は、細い花柄の先に花をつける様子を蒔絵の筆法にたとえたもの。









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マルバハギ

2017-09-19 18:00:00 | 
マルバハギ(丸葉萩)
<学名:Lespedeza cyrtobotrya Miq.>
マメ科 ハギ属 半低木



本州から九州に分布する落葉性の半低木。
山の尾根筋や禿山などに生育する。茎は高さ1~2mほどになり、
太い茎が枯れ残るので、幹がある形となりやすい。

葉は3出複葉で、小葉は質はやや厚く、長さ2~4cmの楕円形または
倒卵形で、先端は円頭から凹頭まで変異があるが、中脈が針状となって
凸出する傾向がある。(葉脈の突出はなくなることもあり、すべての葉に
あるわけではない)







表面は無毛、裏面には伏毛が密生する。



葉柄が比較的短いので、茎近くに重なって付く傾向がある。
茎の先の葉は円くなることが多い。

花期は7~10月、葉腋に基部の葉より短い総状花序をつけ、
紅紫色の蝶形花をかたまってつける。

花序は葉より短いのが特徴である。
(花序が伸びないので、葉と同じ長さ以下になるのが大きな特徴。)

花は紫紅色の長さ1~1.5cmの蝶形花で、旗弁は幅が広く、
長さは翼弁や竜骨弁より長い。

竜骨弁が短く、翼弁の中に竜骨弁がほとんど包まれ、
あまり見えないのも特徴である。




萼歯は萼筒より長く、萼歯の先が針状に尖る。萼歯には濃色の3脈がある。


果実は種子が1個だけの扁平なほぼ円形。



葉が円形に近いことが多く、丸葉と名がついているが、小葉が丸いとは限らない


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キハギ

2017-09-18 18:00:00 | 
キハギ(木萩)
<学名:Lespedeza buergeri Miq.>
マメ科 ハギ属 落葉低木

東北地方から北陸地方にかけての日本海側を除く本州、四国、九州の
丘陵地帯から山地帯下部に分布。中国にも分布する。

樹高1~3m。半日陰の林の中や、尾根筋(すじ)の岩の上などに普通に
みられる。幹は灰褐色、樹皮が浅く縦に裂ける。枝には微毛が密生する。
枝はやや水平に広がり、多少ジグザグになる。

葉は3出複葉で互生。
小葉は長さ2~4㎝の長卵形~長楕円形、先は尖り、
柄があり、やや白味を帯びる。

葉の表側は無毛で濃緑色。

葉裏は灰緑色で毛が生えています。

葉縁は全縁、波打つ。先端は尖鋭頭。




花期は6月~9月、花は長さ2~7㎝の総状花序につき、
淡黄白色の蝶形花で他の種よりやや小型で長さ7~8mm。



旗弁は淡黄白色で、基部に紫色の斑がある。



翼弁は紫紅色、竜骨弁は黄白色。耳状突起はよく発達する。
色のコントラストがハッキリしてとても綺麗な萩です。





萼裂片の先端は鈍形または鋭形であるが、鋭尖形とはならない。




果実は長楕円形で、長さ約1.5㎝、毛が散生し、先は尖り、
1種子が入る。




和名の由来は萩類の中では最もよく木質化して木立になることから。








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更新情報

2017-09-18 08:27:29 | 表紙





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