物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

イヌハギ ~2017~

2017-09-08 09:00:00 | 
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イヌハギ(犬萩)
<学名: Lespedeza tomentosa (Thunb.) Sieb. ex Maxim.>
マメ科 ハギ属   半低木




一秋の地元の河原には点々とですがたくさん見かけます。
今年もたくさん咲いていました


撮影日 2017.09.03: 群馬県

河川敷や日当たりよい草地や砂地に生育する半低木。



高さ1~1.5mぐらい、葉は互生し短い柄のある羽状の3小葉。
頂小葉は長楕円形、長さ3~6cm程度。
全体に黄褐色の軟毛があります。



花期8~9月、帯黄白色(白色でやや黄色を帯びる)長さ8~10mmの
花を長い総状花序に多数つける。





旗弁は長さ8~10㎜の長楕円形。翼弁は短く、楕円形。
竜骨弁は旗弁とほぼ同じ長さ。



萼は5深裂し、長さ約6mm、開出する白黄色毛を密生する。
萼裂片は狭披針形、先は針状。





*****-----多数の閉鎖花を葉腋につける性質があります。-----*****

イヌハギの閉鎖花は独特のつき方をしています。

花後の姿

撮影日 2014.09.21: 群馬県

葉や花序の付け根の辺に丸い塊状に閉鎖花(開かず自花受粉する花)
を付けます。


撮影日 2009.10.18: 群馬県

伸びた花序に付いている○印の部分が解放花から出来た実で
矢印で示した団子状のものが閉鎖花からの実です。







環境省レッドデータ・カテゴリの 絶滅危惧II類(VU)
<絶滅の危険が増大している種 >に指定されています。
ほとんどの県で絶滅危惧種の指定を受けている植物で
少なくなっているので大切にしたいものです。

ハギに比べて観賞価値がないから、役に立たないということで
『イヌ』がついたといわれている。またネコハギに対して
大きいため、イヌハギと名づけられたともいわれる。