ダイモンジソウ(大文字草)
<学名:Saxifraga fortunei var. alpina >
ユキノシタ科 ユキノシタ属 多年草
ユキノシタ科 ユキノシタ属 多年草
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、垂直的にも海岸から高山までの広い範囲に分布し、湿気のある岩上に生育する。
撮影日 2015.010.4: 群馬県
よく栽培されており、園芸品種も多数ある。
萼裂片は長さ2-3mmの卵形から卵状楕円形で、斜開する。
花弁は上側の3弁が長さ3-4mmの楕円形で短く、下側の2弁が長さ4-15mmの線状楕円形になり、「大」の字の様になる。
雄蕊は長さ3-4mmで10個あり、葯は橙赤色または暗紅色になる。
雌蕊は2個の心皮からなり、花柱2本を残し上部までほぼ合着する。
雌蕊は2個の心皮からなり、花柱2本を残し上部までほぼ合着する。
和名は、花が「大」の字に似ることからついた。
また、葉が「フキ」に似ていて、水しぶきのかかるような岩場にへばりつくように
生えている様子から、イワブキと呼ばれています。
また、葉が「フキ」に似ていて、水しぶきのかかるような岩場にへばりつくように
生えている様子から、イワブキと呼ばれています。
変異の幅が広く、特に葉の大きさ、形状、切れ込みの度合いなどから、
{ミヤマダイモンジソウ、アカバナダイモンジソウ、ハマダイモンジソウ}
などの型が区分されている。
{ミヤマダイモンジソウ、アカバナダイモンジソウ、ハマダイモンジソウ}
などの型が区分されている。
●ミヤマダイモンジソウ(var. alpina )は北海道、本州(中部以北)に分布し、
全体に小型、花の下部の花弁があまり長くならない。
全体に小型、花の下部の花弁があまり長くならない。
●トウホクダイモンジソウ(var. mutabilis) は本州(東北、北陸地方)に分布し、
葉の変化が多い。最近では区別しない。
葉の変化が多い。最近では区別しない。
●チョウセンダイモンジソウ(var. koraiensis) は朝鮮、中国に分布する。
●ウチワダイモンジソウ(var. obtusocuneata) は葉が倒卵形、葉の基部が楔形。
●イズノシマダイモンジソウ(var. jotanii )房総半島や伊豆七島に分布する。
葉は腎円形で厚く、花茎や花柄に長腺毛がある。
葉は腎円形で厚く、花茎や花柄に長腺毛がある。
●ナメラダイモンジソウ( var. suwoensis) は本州(中部以西)、九州に分布し、
葉が中裂する。
葉が中裂する。
ダイモンジソウの葉は、アクが少なく、美味しい山菜なんだそうです。
「葉を良く洗い、水気をふきとり、そのまま、片面にうすくころもをつけて、天ぷらにして食べます。 」とありました。
古くから、利尿薬などの民間薬としても利用されていました。
「葉を良く洗い、水気をふきとり、そのまま、片面にうすくころもをつけて、天ぷらにして食べます。 」とありました。
古くから、利尿薬などの民間薬としても利用されていました。