物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

コゴメバオトギリ <Hypericum perforatum L. var. angustifolium DC. >

2009-07-21 19:26:51 | その他
.      .     .      オトギリソウ科     .
ヨーロッパ原産の帰化植物セイヨウオトギリの葉の細い変種。
林道端にたくさん見かけましたが草刈によって見なくなってしまいました。


葉の大きさは形態的に連続性があり今ではヨーロッパや帰化しているアメリカでは
区別していないと言います。


高さは大きいものでは1mぐらいになり、葉は対生で大きさにはいろいろ変異が
あるようです。

花は6~8月頃黄色い花をつけます。


花弁の先に鋸歯(ギザギザ)が有ります。

花びらの先に黒い点が幾つか見られます。


蕾だと際立って見えます。



イタチハギ  <Amorpha fruticosa L. >

2009-07-19 08:42:19 | マメ科
マメ科の中にはもう一匹のイタチがいます。  北米原産の帰化植物のイタチハギです。
もう花は終わってしまっていますがイタチつながりで取り上げます。


北米原産の落葉性低木。クロバナエンジュとかロシヤハギの別名があります。
道路の法面などに良く見られます。当地でも高速道路の土手や山間地の土留め用に
植えられたものがたくさん増え広がっています。


葉は頂小葉を持つ奇数羽状複葉です。


葉だけだとニセアカシヤ(ハリエンジュ)やクララに似ていますが
ハリエンジュより小葉数が多く(10~20対ぐらい)細いので区別できます。
何よりハリエンジュには棘があって見分けられます。
またクララとは違い茎は木質化する樹です。


穂状に総状花序をつけます。


小さい花がたくさん穂状に付いていてマメ科とは思えないような感じの花です。


花は黒紫色 花期は5~6月頃です。


普通の豆の花(蝶形花)とはならず、旗弁のみで他の花弁を欠き中から黄色い葯を持つ雄しべが突き出ています。
前のイタチササゲ(蝶形花)と比べていただければ違いが分かるかと思います。
ちなみに蝶形花については   http://blogs.yahoo.co.jp/hanano500/21296832.html
をご覧ください。



イタチササゲ <Lathyrus davidii Hance >

2009-07-12 19:00:35 | マメ科
山地の林縁や草原などに生える大型の多年草。1mぐらいにはなります。
レンリソウの仲間で前に記事にしたハマエンドウ
(http://blogs.yahoo.co.jp/hanano500/37583760.html)も同じ仲間です。








偶数羽状複葉で先端に巻きひげが有り他の草などに巻きついて伸びます。
まれに巻きひげの無いタイプがあってヒゲナシイタチササゲ(f. kaiensis Hiyama)とよばれます。 
見た事ないですが・・・  

初夏に総状花序に花をつけます。


最初は薄い黄色ですがだんだん黄褐色になります。
その色がイタチの毛色に似ているという事でイタチの名が付きました。


托葉


大きくてよく目立ちます。

今日は途中で車の前を横切りました ・・・ イタチ ・・・ いやアナグマかハクビシン
あたりのようでした。



キカラスウリ<Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam.>

2009-07-08 21:22:18 | ウリ科
去年の秋にキカラスウリの実を記事にしました。
      こちら ・・・ http://blogs.yahoo.co.jp/hanano500/47379892.html
 先日まで来ていた姉が市内でカラスウリのような花が咲いていたとデジカメで撮ってきて
見せてくれた。
なんとキカラスウリではないか。 キカラスウリは全国に分布するようですが、
群馬の一秋の地元周辺ではほとんど見かけない植物で市の植物誌にも載っていません。
翌朝、撮りに行ってきました。道端の植え込みのツツジなどにたくさん絡まっていました。
道路の工事などで種とか根が入った土が持ち込まれて増え育ったのではと思います。
そんな植物達は国内帰化なんていう言い方も有るようです。


( 実やカラスウリの画像は去年撮ったものです。)




キカラスウリは切れ込みが深いです。


花   どちらも雄花です。


カラスウリは綺麗な星型ですがキカラスウリは花弁に巾があります。
カラスウリよりも朝遅くまで咲いています。どちらも先が細かく分かれてレース状に
なっています。


果実


キカラスウリの実はカラスウリより一回りほど大きくてもちろん黄色く熟します。


種子


カラスウリの種は大黒様の形とも言われます。私は神社の木に結ばれたおみくじの形に見えますけど・・・



イワキンバイ   <Potentilla dickinsii Franch. et Savat. >

2009-07-07 20:14:53 | バラ科
山地の岩場に生える多年草で20~30cmぐらいの大きさです。

 
キジムシロとかカワラサイコ・ミツバツチグリなどの仲間になります。


一秋の地元の山奥の道端・岩場に生えていました。




6・7月ごろ黄色い5弁花をつけます。


花茎に葉が付くのもイワキンバイの特徴らしいです。


葉は3~5小葉


荒い鋸歯があります。


葉裏は白っぽくて伏毛があります。