物臭狸の『花日記』

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クサアジサイ

2018-08-16 18:00:00 | その他
クサアジサイ(草紫陽花)
<学名:Cardiandra alternifolia Siebold et Zucc.>
アジサイ科 クサアジサイ属 多年草






宮城県以南の本州(日本海側では新潟県以西)、四国、
九州大隅半島以北のやや湿った林床または岩上、山地の木陰
などに生育する。
木質の地下茎があり、毎年数本の1年生の茎をだす。茎は全体に
白色の粗い毛が散生し、直立、ふつう分枝せず高さ20-80cmになる。
茎の下部には数個の鱗片状に退化した葉がある。

撮影日 2018.07.22: 群馬県-榛名山
葉は互生し、葉身は草質で、披針形または楕円形まれに卵形で、
長さ10-20cm、幅3-6cmになり、先はやや尾状の鋭突頭、縁には
鋭い鋸歯があってその先は多少点状となり、基部は鋭突形となって
葉柄に続く。葉の両面に白色の毛が散生する。
 

花期は7~10月。茎の先端に集散状になる花序をつけ、白色または
淡紅色の花を多数つける。
花序軸には白色の粗い毛が生える。
花序に宿存性の苞があり、狭楕円形から狭披針形となり、
長さは2cm以内となる。
周辺につく装飾花(中性花)は少数で、広卵形~菱形の萼片が3個
直径約1.5㎝、白色または淡紅紫色になる。

写真で見られるように萼片が 4枚付いています。オオバナノクサガクという名の品種があり、装飾花の萼片が4-5個あり、萼片の長さが2cmに達する大型の品種といわれます。もしかしたらオオバナノクサガクなのかもしれません。

普通花(両性花)は小型で径6~7mm、萼筒と子房が合着した花筒は
長さ1.5~2mmになり、外側に粗い毛が散生する。
花柄は長さ3-6mm、無毛か白色の毛が散生する。
萼片は5個、広卵形または三角状卵形で先は円形になり、
長さ0.5~0.6mm、幅4~5mmで、花期には平開する。
花弁は花筒の上縁につき、5個あり、倒卵形または広倒卵形で
先は円頭になり、長さ2.5~3mm、幅2~2.5mmで、花期には平開する。
雄蕊は多数(約20個ぐらい)、花糸は長さ2~3mm、裂開直前の葯は
黄色。
子房はほとんど萼筒に合着し、花期の花柱は直立して長さ0.5~0.8mm、
果期には外曲して長さ1~1.5mmに伸びる。

果実は長さ3-4mmの果、種子は楕円形で長さ約1mm。



和名は「草紫陽花」の意でアジサイのような花が咲く草本であることから。




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1 コメント

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No title (笑み)
2018-08-16 23:03:00
草紫陽花は初見のような。
アップで見ると綺麗ですね。ナイス!
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