物臭狸の『花日記』

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ウメバチソウ

2018-08-19 06:01:00 | その他
ウメバチソウ(梅鉢草)
<学名:Parnassia palustris L. var. palustris>
ニシキギ科  ウメバチソウ属  多年草





北半球の温帯から亜寒帯に広く見られ、日本では北海道から九州の
山地帯から亜高山帯下部の日当たりの良い湿地や小川のそば、
山地の水がしみ出るような斜面など湿った草地に生える。

撮影日 2018.07.15: 群馬県
根出葉は数個が束生し、柄があってハート形。高さは10-40cmで、
花茎には葉が1枚と花を1個つける。葉は、茎を抱いている。
葉身は長さ幅とも2~4cmの広卵形で、基部は心形。茎葉は無柄で
茎を抱く。

花期は8~10月。花径2~3cmで白い梅のような花を先端に1輪
上向きに咲かせます。

花弁はウメの花弁に似て円く、緑色の脈が目立つ。
花の中央に雄しべが5本ある。
雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。
雄しべの隣に細かく分裂し先端に小さい球状の黄色い腺体がついた
花粉を出さない仮雄しべがある。

もじゃもじゃした仮雄しべは、9~11本に枝分かれしているのが
特徴です。

腺体の数によって判別し、コウメバチソウは仮雄蕊1本に7~11個。ウメバチソウ var. multiseta は仮雄蕊の先に12~22個の腺体がつく。




コウメバチソウ(Parnassia palustris L. var. tenuis Wahlenb.)はウメバチソウの高山型の高山植物。
北海道から中部地方以北の高山帯に分布する。
母種のウメバチソウとの違いは、ウメバチソウの腺体の数は12~22
なのに対してコウメバチソウの仮雄しべは7~11裂する。

花がハレーションを起こしてつぶれてしまうので、撮影は難しい。

以前はユキノシタ科とされていたが、APG植物分類体系では、ニシキギ目にウメバチソウ科 Parnassiaceaeが新設され、APGIIIではニシキギ科に移された。





和名の由来は、花を家紋の「梅鉢」に見立てたものである。
「梅鉢」とは、家紋のひとつで、種類があるようですが、中心部が
おしべの形ではなく、ただの丸になっている「星梅鉢」などが
よく似た感じです。







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