・・・ トリカブトの見分け方 ・・・
先ず花柄の毛の状態を確認します。それだけで名前が特定できるわけではありませんが
手がかりの第一歩です。
雨や露で濡れていると困難なこともあります。肉眼ではよく分かりませんので
ルーペとかを利用します。
写真で拡大するとわかりやすいです。まずは大きく3つに分けられます。
{ 無毛 ・ 屈毛 ・ 開出毛 } の3種類です。
まずは、花柄無毛のものを1つ紹介します。
上越国境の山々に分布するハクバブシです。
ハクバブシ(白馬附子)
<学名:Aconitum zigzag H.Lev. et Vaniot subsp. kishidae (Nakai) Kadota>
キンポウゲ科 トリカブト属 多年草
撮影日 2022.9.10: 群馬県
タカネトリカブトの亜種で花柄に毛のないトリカブト。
白馬岳や谷川連峰、上越国境の山々、苗場山などの山地~亜高山帯の草原などに
生えるトリカブトで、基準標本が採集されたのは白馬岳だそうですが、近年
白馬岳では本種は見つかっていないそうです。
高さ1m前後
中部の葉は幅10~14cm、3中裂~3深裂し側裂片は2中裂する。
葉を調べるときは元の方と中部、先端で形状が異なるので注意が必要です。
葉の毛の状態
花は散房状に付き、3.5~4cmとやや小型
花柄は無毛
上萼片(かぶと)は僧帽状。
雄蕊と雌蕊(心皮)には、毛が密生または散生する。
ちょっと濡れていたので分かり難いかもしれませんが、雄蕊に毛が生えています。
若い果実
毛が生えていますね。雌蕊に毛が生えていた名残りです。
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