物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ツリガネニンジン  ~季節外れの花便り ④~

2017-11-29 06:00:00 | キキョウ科
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
<学名:Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC.
        var. japonica (Regel) H.Hara>

キキョウ科 ツリガネニンジン属 多年草




北海道〜九州の山野にごくふつうに見られる。山地の草原、
林縁や草刈などの管理された河川堤防など排水が良く、
日当たりの良い所を好んで自生する。


撮影日 2017.8.6 & 2017.8.16: 群馬県

根は白く肥厚し、高さは40〜100 cmになり、全体に毛がある。
根生葉は円心形で花期には枯れる。茎葉は茎に3–5枚輪生し、
上部は互生または対生する。



形は長楕円形、卵形、楕円形、披針形と変化が多く、
やや厚みがあってつやがない。長さ4–8cmで縁に鋸歯がある。
植物体を切ると白い乳液が出る。
花期は8〜10月、数段に分かれて葉と同じように茎に輪生する
枝の先に淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせる。






花冠は長さ15~20 mmで淡紫色または白色、先端はやや広がり、
裂片は反り返る。萼片は糸状で鋸歯があり、花柱は花冠より
やや突き出し、先が浅く3裂する。

淡紫色


白色










左右の花の雌蕊の先が違うのが分かると思います。
ツリガネニンジン他キキョウ科の花は
なんです。
先ず、雄蕊が成熟して花粉を出し枯れるころに雌蕊が
育って成熟する、自分の花粉で受粉しないようにしている
のです。

花の中を覗くと雄蕊が花粉を出し切って枯れ雌蕊が伸びだした状態


さらに雌蕊が成熟して先が割れてきます。







釣り鐘状の花が咲き、地下の大きな根を朝鮮人参に見立て、
釣鐘人参の名になった。



春の若い芽は、山菜のトトキと呼ばれ食用にされる。
「山でうまいのはオケラにトトキ、・・・」という、はやし歌がありますが、
春先のツリガネニンジンの若芽は非常に美味しいといわています。



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1 コメント

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No title (E.I)
2017-12-01 07:27:00
かわいい花ですねぇ
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