クズ(葛)
<学名:Pueraria lobata (Willd.) Ohwi>
マメ科 クズ属 多年草
マメ科 クズ属 多年草
万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。
茎は太く丈夫で、長く他に絡みついて10メートル以上に伸び、
全体に褐色の細かい毛が生えている。
広い範囲で根を下ろし、繁茂力がたかい大変強い。
撮影日 2016.09.41: 群馬県
かつての農村では、クズのつるを作業用の材料に用いたため、
定期的に刈り取られていたが、刈り取りを行わない場合は
短期間で低木林を覆い尽くすほど成長が早い。
伸び始めたばかりの樹木の枝に巻き付くと、樹木の枝が
曲がってしまうこともあるため、人工林においては、
若木の生長を妨げる有害植物と見なされている。
曲がってしまうこともあるため、人工林においては、
若木の生長を妨げる有害植物と見なされている。
根もとは木質化し、地下では澱粉を蓄えて肥大した長芋状の
塊根となる。
塊根となる。
クズは根茎により増殖するため、地上部のつるを
刈り取っても地下に根茎が残り、すぐにつるが再生する。
刈り取っても地下に根茎が残り、すぐにつるが再生する。
葉は互生し、三出複葉、小葉は草質で幅広く大きい。
小葉の柄は短く、2つの側葉の形は楕円形、真中の小葉は円形です。
葉縁は全縁、長さ、巾とも10~15センチ程です。葉の裏面は
白味を帯びて毛が密集してざらざらしています。
小葉の柄は短く、2つの側葉の形は楕円形、真中の小葉は円形です。
葉縁は全縁、長さ、巾とも10~15センチ程です。葉の裏面は
白味を帯びて毛が密集してざらざらしています。
花期8~9月の秋に葉腋から穂状に総状花序が立ち上がり、
濃紺紫色の甘い芳香を発する花ををたくさん咲かせる。
濃紺紫色の甘い芳香を発する花ををたくさん咲かせる。
花は蝶形花で長さ1.8~2センチ、赤茶色
花色には変異がみられ、白いものをシロバナクズ、淡桃色の
ものをトキイロクズと呼ぶ。
ものをトキイロクズと呼ぶ。
果実は長さ6~8㎝、巾8~10㎜の扁平で、茶褐色の剛毛に被われる。
⇒ 果 実
根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られる。
大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、「葛粉」として
利用されてきた。
秋から冬にかけて掘り起こしたものを砕いて洗い、精製する。
葛粉を湯で溶かしたものを葛湯と言い、熱を加えて溶かしたものは
固まると透明もしくは半透明になり、葛切りや葛餅、葛菓子(干菓子)
などの和菓子材料や料理のとろみ付けに古くから用いられている。
大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、「葛粉」として
利用されてきた。
秋から冬にかけて掘り起こしたものを砕いて洗い、精製する。
葛粉を湯で溶かしたものを葛湯と言い、熱を加えて溶かしたものは
固まると透明もしくは半透明になり、葛切りや葛餅、葛菓子(干菓子)
などの和菓子材料や料理のとろみ付けに古くから用いられている。
根を乾燥させたものを生薬名葛根と呼び日本薬局方に収録されている
生薬である。発汗作用・鎮痛作用があるとされ、
漢方方剤の葛根湯、参蘇飲、独活葛根湯などの原料になる。
風邪や胃腸不良(下痢)の時の民間治療薬として古くから
用いられてきた。
生薬である。発汗作用・鎮痛作用があるとされ、
漢方方剤の葛根湯、参蘇飲、独活葛根湯などの原料になる。
風邪や胃腸不良(下痢)の時の民間治療薬として古くから
用いられてきた。
和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川上流の国栖(くず)が
葛粉の産地であったことに由来している。
葛粉の産地であったことに由来している。
別名 : クズフジ , クゾフジ
トキイロクズ(朱鷺色葛)
<学名:Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
f. alborosea (Makino) Okuyama>
マメ科 クズ属 多年草
<学名:Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
f. alborosea (Makino) Okuyama>
マメ科 クズ属 多年草
撮影日 2016.09.41: 群馬県
白いクズは近所で咲いていたのを見たことがあります
トキイロクズっていうのもあるんですね
なかなか無いですね。
トキイロクズ って 見るのも 聞くのも 初めてです
涼しげで いいですね~