トウダイグサ科 ━③
トウダイグサ科の三番目はナツトウダイです。
ナツトウダイ(夏燈台)
<学名:Euphorbia sieboldiana Morr. et Decne.>
トウダイグサ科 トウダイグサ属 多年草
トウダイグサ科 トウダイグサ属 多年草
地下茎は細くて横に這い、地上に高さ40cm前後の直立する茎を出す。
全体に緑色だが茎と茎葉は紫紅色を帯びることも多い。
葉は互生し柄がほとんどなく倒披針形から細長い楕円形で扁平で滑らか。
切ると白い汁が出る有毒植物。
全体に緑色だが茎と茎葉は紫紅色を帯びることも多い。
葉は互生し柄がほとんどなく倒披針形から細長い楕円形で扁平で滑らか。
切ると白い汁が出る有毒植物。
撮影日 2008.5.5: 群馬県
花期は春 4~5月 。
茎の先端にはやや菱形を帯びた長楕円形の葉が5枚、平らに輪生し、
花序が上に出る。
茎の先端にはやや菱形を帯びた長楕円形の葉が5枚、平らに輪生し、
花序が上に出る。
5本の枝が傘状に広がり、その先端に杯状花序が付き、その基部から
二叉分枝した枝が出て先端に杯状花序をつける、ということを
繰り返すことで平らに広がった花序全体が出来上がる。
杯状花序の基部には1対の総包がつく。総包は三角状卵形から
卵状広楕円形。
子房の外面も果実の外面も平滑。二叉分枝した枝が出て先端に杯状花序をつける、ということを
繰り返すことで平らに広がった花序全体が出来上がる。
杯状花序の基部には1対の総包がつく。総包は三角状卵形から
卵状広楕円形。
杯状花序では、基部にある小総包がお椀のような形になっており、
その縁に腺体がまるで花弁のように並ぶが、この種では腺体の両端が
尖って外に突き出て、上から見ると三日月型になっている。
その縁に腺体がまるで花弁のように並ぶが、この種では腺体の両端が
尖って外に突き出て、上から見ると三日月型になっている。
私的には三日月というより蟹さん・爪の形に見えるのですけどね。
この部分は暗赤紫色になって目立つ。
椀状の小総包からは1本の雄しべからなる雄花数本と1本の雌しべから
なる雌花1本が出る。雌花は小総包から柄を伸ばして横を向く。
椀状の小総包からは1本の雄しべからなる雄花数本と1本の雌しべから
なる雌花1本が出る。雌花は小総包から柄を伸ばして横を向く。
和名の由来は素直には夏燈台で、夏に咲くトウダイグサの意味に取れる。
だが、開花期は春で、日本では同属の他種に先駆けて咲くもので
その点では明らかに和名と現実との乖離がある。
ハツトウダイ(初燈台)の誤りではないかとも言われている。
前の記事タカトウダイと比べてみてください。違いが良く分かると思います。
タカトウダイは腺体が惰円形、 子房の表面はいぼ状突起が密。
ナツトウダイは腺体が三日月型 子房の表面は平滑。
ナツトウダイは腺体が三日月型 子房の表面は平滑。
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