物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

セツブンソウ <Shibateranthis pinnatifida (Maxim.) Satake et Okuyama>

2010-03-13 16:56:24 | キンポウゲ科

節分草

節分の頃から開花するのでこの名前になった高さ15㎝前後の小さい草。
地下に小さい球根(塊茎)が有り、春早くに花を咲かせて葉を広げ養分を蓄える。
初夏の頃には地上部は枯れて休眠に入る。似たように春早く開花して夏眠に入る
植物を春植物:スプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれます。

去年秩父両神で撮った雪の中のセツブンソウです。


秩父では両神のセツブンソウ園地の群落はすごく有名で毎年観光バスが来るほどで
人でごった返すようです。



今年は数年前に連れて行ってもらった余り人の来ない(といっても意外と来る人が
いますが・・・)柵の無い所へ行ってみました。
近くでじっくり観察できるのですが、小雨だったので余りじっくりしていられません
でした。


雨に濡れていますがなかなか綺麗に咲いていました。





今年は花だけでなく後から出る葉を撮って来ました。




細かい切れ込みの有る綺麗な葉ですね。



シロバナタンポポ <Taraxacum albidum Dahlst. >

2010-03-13 02:47:51 | キク科
 雪の降る前に見かけたシロバナタンポポです。


名前の通り白い花を咲かせるタンポポです。
初めて見たのは30数年前になります。高校の卒業の頃、当時通っていた自動車
教習所の近くで白い花のタンポポを見つけました。
 最初は本当に驚きでした。『タンポポといえば黄色』が当然とばかり思って
いましたから・・・


当時一株自宅の庭に移植したのを覚えています。
 図鑑などによるとシロバナタンポポは関東以西に分布していて関西以西には
とても多いもののようで『タンポポといえば白』というところもあるそうです。
 このシロバナタンポポ在来のタンポポの中では珍しく単為生殖をする種類です。
(普通は他の花からの花粉が付いて種ができるのですか花粉が付かなくても種が
できちゃうんです。外来のものも同じ性質を持っていて良く増えます。
つまりクローンがどんどん出来ていくと言うことに成るんでしょうね。)


 シロバナタンポポ意外と良く増えます。庭に植えた一株から庭に沢山咲くように
なり、やがて近所にも広がっていきました。やたら採ってきて植えるのは慎ま
ないと自然を壊しかねないことを思い知らされました。
 市内でも意外と多く見かけることが分かってきました。黄花のタンポポより
強くて勢力を拡大しているのかもしれません。