物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ヤマボウシ 実

2018-09-01 06:00:00 | その他
ヤマボウシの花 の記事続編です。
https://blogs.yahoo.co.jp/hanano500/70607784.html
ちょっとばかりポケてしまいましたが



ヤマボウシ(山法師)
<学名:Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa>
ミズキ科 ミズキ属 落葉高木




撮影日 2018.8.26 : 群馬県
ヤマボウシが実に成っていました。
ヤマボウシは花や紅葉の美しさを楽しむ植物ですが、
果実が食べられることを知らない方も多いかもしれません。
ヤマボウシは、6~7月頃に花が開き、
9月頃に果実を実らせます。

ヤマボウシの実は、赤色やオレンジ色に熟し果肉は黄色をしています。
そのまま皮を剥いて生でも食べられます。


果肉には小さな種がたくさん入っていて、味は甘く、
よくマンゴーやバナナ、あけびの味に似ていると例えられます。
ただ、ぶつぶつした見た目から、食べられることをあまり知られて
いない果実です。


食べ方には
1・そのまま生で食べる方法、
2・乾燥させて食べる方法、
3・ジャムにして食べる方法、
4・果実酒にする方法
があります。

チョット味見をしてみました。
甘くておいしかったです。


↓ ↓ ↓   画像追加  ↓ ↓ ↓



撮影日 2018.9.9: 群馬県




さらに追加

種です。


撮影日 2018.9.16: 群馬県






ウメバチソウ

2018-08-19 06:01:00 | その他
ウメバチソウ(梅鉢草)
<学名:Parnassia palustris L. var. palustris>
ニシキギ科  ウメバチソウ属  多年草





北半球の温帯から亜寒帯に広く見られ、日本では北海道から九州の
山地帯から亜高山帯下部の日当たりの良い湿地や小川のそば、
山地の水がしみ出るような斜面など湿った草地に生える。

撮影日 2018.07.15: 群馬県
根出葉は数個が束生し、柄があってハート形。高さは10-40cmで、
花茎には葉が1枚と花を1個つける。葉は、茎を抱いている。
葉身は長さ幅とも2~4cmの広卵形で、基部は心形。茎葉は無柄で
茎を抱く。

花期は8~10月。花径2~3cmで白い梅のような花を先端に1輪
上向きに咲かせます。

花弁はウメの花弁に似て円く、緑色の脈が目立つ。
花の中央に雄しべが5本ある。
雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。
雄しべの隣に細かく分裂し先端に小さい球状の黄色い腺体がついた
花粉を出さない仮雄しべがある。

もじゃもじゃした仮雄しべは、9~11本に枝分かれしているのが
特徴です。

腺体の数によって判別し、コウメバチソウは仮雄蕊1本に7~11個。ウメバチソウ var. multiseta は仮雄蕊の先に12~22個の腺体がつく。




コウメバチソウ(Parnassia palustris L. var. tenuis Wahlenb.)はウメバチソウの高山型の高山植物。
北海道から中部地方以北の高山帯に分布する。
母種のウメバチソウとの違いは、ウメバチソウの腺体の数は12~22
なのに対してコウメバチソウの仮雄しべは7~11裂する。

花がハレーションを起こしてつぶれてしまうので、撮影は難しい。

以前はユキノシタ科とされていたが、APG植物分類体系では、ニシキギ目にウメバチソウ科 Parnassiaceaeが新設され、APGIIIではニシキギ科に移された。





和名の由来は、花を家紋の「梅鉢」に見立てたものである。
「梅鉢」とは、家紋のひとつで、種類があるようですが、中心部が
おしべの形ではなく、ただの丸になっている「星梅鉢」などが
よく似た感じです。







ノリウツギ ~2018~

2018-08-17 06:00:00 | その他
もう一つアジサイの仲間です。
ちょっと前に撮ったものですが…

ノリウツギ(糊空木)
<学名:Hydrangea paniculata Siebold>
アジサイ科 アジサイ属 落葉低木




日本各地の山地の林縁などに自生する。

撮影日 2018.07.15: 長野県
樹高は2mから5mくらいになる木ではあるが、先端がやや倒れて
他の木により掛かりつる植物のように見えることもある。
葉は対生、葉柄は長さ1~4cm。形は卵形から楕円形、縁は鋸歯状。
大きさの変異は大きい。
花期7~8月、枝先に円錐状の花序を形成する。

ほとんどの花は小さな普通花で5枚の花弁と10本の雄しべを持つが、
周辺に点々と装飾花を付ける。

装飾花の萼片は花弁状に変化していて
白色から淡く赤色を帯びる。







和名は樹液を和紙をすく際の糊に利用したことによる。
樹皮の内皮をはいで水につけて粘液を出させ、それを和紙を漉(す)くときの 糊として使ったことから名前がついた。



クサアジサイ

2018-08-16 18:00:00 | その他
クサアジサイ(草紫陽花)
<学名:Cardiandra alternifolia Siebold et Zucc.>
アジサイ科 クサアジサイ属 多年草






宮城県以南の本州(日本海側では新潟県以西)、四国、
九州大隅半島以北のやや湿った林床または岩上、山地の木陰
などに生育する。
木質の地下茎があり、毎年数本の1年生の茎をだす。茎は全体に
白色の粗い毛が散生し、直立、ふつう分枝せず高さ20-80cmになる。
茎の下部には数個の鱗片状に退化した葉がある。

撮影日 2018.07.22: 群馬県-榛名山
葉は互生し、葉身は草質で、披針形または楕円形まれに卵形で、
長さ10-20cm、幅3-6cmになり、先はやや尾状の鋭突頭、縁には
鋭い鋸歯があってその先は多少点状となり、基部は鋭突形となって
葉柄に続く。葉の両面に白色の毛が散生する。
 

花期は7~10月。茎の先端に集散状になる花序をつけ、白色または
淡紅色の花を多数つける。
花序軸には白色の粗い毛が生える。
花序に宿存性の苞があり、狭楕円形から狭披針形となり、
長さは2cm以内となる。
周辺につく装飾花(中性花)は少数で、広卵形~菱形の萼片が3個
直径約1.5㎝、白色または淡紅紫色になる。

写真で見られるように萼片が 4枚付いています。オオバナノクサガクという名の品種があり、装飾花の萼片が4-5個あり、萼片の長さが2cmに達する大型の品種といわれます。もしかしたらオオバナノクサガクなのかもしれません。

普通花(両性花)は小型で径6~7mm、萼筒と子房が合着した花筒は
長さ1.5~2mmになり、外側に粗い毛が散生する。
花柄は長さ3-6mm、無毛か白色の毛が散生する。
萼片は5個、広卵形または三角状卵形で先は円形になり、
長さ0.5~0.6mm、幅4~5mmで、花期には平開する。
花弁は花筒の上縁につき、5個あり、倒卵形または広倒卵形で
先は円頭になり、長さ2.5~3mm、幅2~2.5mmで、花期には平開する。
雄蕊は多数(約20個ぐらい)、花糸は長さ2~3mm、裂開直前の葯は
黄色。
子房はほとんど萼筒に合着し、花期の花柱は直立して長さ0.5~0.8mm、
果期には外曲して長さ1~1.5mmに伸びる。

果実は長さ3-4mmの果、種子は楕円形で長さ約1mm。



和名は「草紫陽花」の意でアジサイのような花が咲く草本であることから。




タマアジサイ

2018-08-15 06:00:00 | その他
タマアジサイ(玉紫陽花)
<学名:Hydrangea involucrata Siebold>
アジサイ科 アジサイ属 落葉低木




撮影日 2018.07.15: 群馬県

東北地方南部(福島県)、関東地方、岐阜県までの
中部地方の山地の沢沿いや、やや湿った林縁、道路法面
などに自生する高さ約1.5メートル程度の落葉低木。

葉や幹など全体に短毛が生えており、ざらつく。
葉は対生、楕円形から倒卵形で、縁は細かい鋸歯状になり、
葉の表面、裏面ともざらつく。

花期は7月~9月、装飾花は大きさ20~32㎜で白色、両性花は
大きさ2~5㎜で紫色、花序は直径10~15㎝である。

つぼみの大きさは径1.5センチ、長さ1.2㎝程度で、
開花に従い包んでいた苞は落ちる。

かつてタバコの代用品や混ぜものとして使われ、
「ヤマタバコ」の別名がある。





つぼみが球形であることから玉紫陽花と名付けられた。

苞に包まれ玉状になった蕾が裂けるように開花し、淡紫色の
小さな両性花の周りに花弁4枚の白色の装飾花が縁どる。



載せてきた写真はいろいろな状態の花を撮ってきました。
球が裂けるように開花する面白い開き方の順にしました。