「至上の印象派展～ビュールレ・コレクション」

　桁が違います。世界的なプライベートコレクションの一つ、スイスの「ビュールレ・コレクション」は数百点の美術品を持っているそうですが、そのうち64点が「至上の印象派展」として新国立美術館で公開されています。

　私は絵画のことも良く分かりませんが川村美術館でモネやルノワールの作品に触れてから、私にもその美しさが理解できる印象派が好きです。この展示会はその印象派の作品を中心に展示しているので出かけました。

　平日でも入場者は多いのですが流れているので、ゆっくりと見ていれば自然と一番前で観賞できるようになります。絵に顔を寄せるようにして細かく眺めている人もいますが、私は構図が好きだとか、色合いが良いとか思う程度で、細かいタッチなどは分かりません。

　それでもルノアールの「可愛いイレーヌ」はモデルの良いこともありますが、目の前で本人を見ているような親近感、可愛さがあります。もう一つの目玉はセザンヌの「赤いチョッキの少年」ですが、私は「可愛いイレーヌ」の方が好きです。

　ゴッホの作品も5点ありましたが、ミレーの「種まく人」から思いを受けたり、浮世絵の影響もうけているといわれます。それにしても個人でこんな美術品を持っているのに驚きです。

　最後の部屋にはモネの「睡蓮の池、緑の反映」という高さ2メートル、横4メートルの大きな作品があります。睡蓮の池は何枚もあるそうで川村美術館でも所蔵していますが、こんな大きいのは初めてです。

　力強い風景画にも触れ、元気を貰ってきました。