馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

大動物獣医さんのphysical スキー・スノボのススメ

2024-03-19 | How to 馬医者修行

馬医者は、春は忙しいし、近年は北海道も夏は暑い、そして北国の秋は短い。

physicalを鍛えておきたいと言っても、なかなか。

冬の間にウィンタースポーツしよう。

北国は、スケートのエリアとスキー・スノボのエリアに分かれている。

北海道だと、苫小牧、帯広、釧路など太平洋側はスケートの地域だ。

小樽・札幌、旭川・富良野など雪が多い地域はスキー・スノボ。

まあ、大人は車で移動できるので問題ない。

            ー

耐寒訓練

冬になると家や建物にこもりがち。

スキー・スノボをしていると半日、一日、あるいは数日を屋外で過ごすことになる。

良い耐寒訓練になる。

北国で生活するなら、風が吹くとどれだけ寒いか、雪でホワイトアウトするとどうなるか、

寒さから体、頭、手足を守るのにはどんな防寒具が必要か、体験しておいた方が良い。

特に外で働く大動物獣医師にとっては重要なスキルと知識だ。

運動不足解消

冬は運動不足になりがち。たまの雪かきだと体力の衰えを実感するだけ。

スキー・スノボはかなり激しい運動だ。しかし、無理をする必要はない。

自分のペースで休みながら、楽しく運動不足解消すれば良い。

それでも疲れるので、スキーやスノボのために雪の季節以外も体を動かしておこうか、という気になれる。

一年を通して下半身を中心に筋トレするのと、歩くか走るか有酸素運動しておきたい。

体幹訓練、滑走訓練

スケートも含めて雪や氷の上でやるウィンタースポーツは、滑りながら運動するのが独特。

摩擦係数μが低いことを利用して昔から人は遊んできたのだ。

北国で生活していると、若い人でも一冬に何度か転びそうになる。

そのときのバランス感覚は怪我をしないためにも大事。

スケート・スキー・スノボは体幹を鍛え、滑る感覚を養える。

冬道運転

冬道のドライブも北国で生活する人の重要なスキル。

でも、スキー・スノボに出かけるのでもなければ冬に暗いうちから出かけたり、長距離運転したりしないかもしれない。

滑りたい一心でスキー場に通っていると、冬道を苦にしなくなるよ、きっと。

それは、大動物獣医師にとっては重要なスキル。

地域振興

スキー・スノボ人口はすっかり減ってしまった。

海外客で賑わうNISEKOは別にして、地域の小さなスキー場は次々に閉鎖されている。

その地域の住民の健康維持、娯楽の提供、活性化のためとは言え、人が来ないんじゃあね。

小さくても近くにスキー場があるのはありがたいことだ。

スキー・スノボして、地域の美味しいものを食べて、最寄りの温泉に入ってくるのは好い一日で、

地域活性化に貢献できる。

頭のトレーニング

本能のまま滑るのも良いが、どうやったら上手く滑れるか情報を収集し考えた方が上達は速い。

そして、好きなことを考えるのは楽しい。

1つは、雪の斜面上でのスキー・スノボと人の物理学だ。

摩擦、重力、遠心力。スキー板やスノーボードは真ん中がくびれている。なぜだ?

スキー板はともかく、スノーボードはいろいろな形状にたわんでいる。

キャンバー、フラット、ロッカー、ダブルキャンバー、etc.、どう違う?

もう1つは、体について

足首、膝、股関節、腰の曲げ方伸ばし方。

それをするための筋肉の使い方。

そして、体の守り方。受け身、怪我の予防と管理。

獣医さんの仕事と重なる勉強になるよ。

冬が楽しみになる

北国の冬は寒くて、暗くて辛いという人がいる。

雪かきがイヤで、雪なんて降らなきゃ良いのに、と言う人もいる。

スキー・スノボしてると雪が降るのを楽しみにし、寒くなって欲しいと願うようになる。

世界中のスキーヤー・スノーボーダーが憧れる地域に住んでいるんだもの、楽しまなきゃ。

            ー

いろいろ屁理屈を考えてみました;笑

私は今から来シーズンを楽しみにしています。