パスは別府市に入りました。
まずは別府八湯のひとつ、明礬(みょうばん)温泉です。
温泉から明礬を採取する小屋が立ち並びます。この伝統的な明礬採取方法は、国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
見学用の小屋。本来は締め切って空気の出入りを最小限にしないと、良質の明礬が採れないとのこと。良質の明礬は白色。
こういう黄色っぽく着色した明礬は品質が低く、売り物にはなりません。と言っても、天然明礬なんて今でもそんなに需要があるんですかねえ。
温泉ももちろんありますよ。明礬温泉地区は標高が高く閑静な土地で、昔ながらの小規模な旅館が多いようです。静か過ぎて、あんまり子供向きじゃないかなあ。時間貸しの「家族風呂」の看板があちこちに見えました。
平地への下り道で見えた小城。貴船城と言うらしいです。鎮西八郎為朝の築いた城を再建したという来歴もあるみたいですが、どう見ても平安時代の砦には見えませんね。某宗教法人がシンボルとして建築した観光用の施設であって、もちろん有料。中では「有難い」白蛇様に触れることができたり、白蛇様の革でできたお守りを買うことができたり、という怪しいスポットだというレポートが何件かあり、その方が本当らしく思われます。
別府の宿は鉄輪(かんなわ)の風月さん。正月飾りが賑やかです。
別府は表通りに出ても、ありきたりな地方都市であまり面白くありません。やっぱり裏から出て昔ながらの温泉街へ。その名もいでゆ坂。
一遍上人ゆかりの永福寺。これは石碑だけ。
お寺はこの左側のようですね。最初に見たとき、お寺が温泉閣を経営しているのかと思いましたがそうではなかったようです。
いでゆ坂を上って行くと無料の足湯が。
こっちは地獄蒸し工房。見るだけでも楽しめます。
飲泉は無料。ハングルの案内が目に付くのは、韓国からの観光客が多いから。
せっかくなので中も見てみましょう。
すごい湯気の勢いです。しかも無尽蔵。まさに地の恵み。
自販機で材料と釜の利用券を買って、自分で調理するのがここの楽しみ。旅館の食事があるのでやりませんでした。
こんな砕けた宣伝。マスク着用での入浴も歓迎、とあります。