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ディーラーでオイル滲みを指摘されたウィンダム(エンジン型式は1MZ-FE)にシュアラスターLOOPストップリークを注入してみました。ダウンサイジングが進む風潮で、3Lの6気筒は新型車ではかなりの高級車以外お目に掛からなくなりました。今なら2L4気筒のターボか2.5Lハイブリッドになるんでしょう。
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まずはオイル量を確認。
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写真だとわかりにくいですが正常範囲です。ストップリークを入れることでオイル量が増えるので、オーバーフローしないように調節しないといけないのですが、4Lに対してわずか0.3Lであり、漏れや燃焼による目減りを考えれば全量注入で構わないと判断しました。
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後は添加剤を注入するだけ。添加剤がオイル全体に分散するように、しばらくエンジンを低負荷で回します。効果があるといいんですが。
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井上靖の大陸物を2つ。「天平の甍(いらか)」は映画にもなった晩年の作品。遣唐使を描いていますが、井上作品によくあるように、単なる英雄賛美じゃなくて、むしろ国家エリートになれなかった留学生の苦闘と鑑真の偉業を並べて書いています。この辺になると、「闘牛」などの脂ぎった精力的な人物描写が影を潜め、執念の人である鑑真でさえも淡々と描かれています。留学僧としての半生を写経に費やし、その大量の写経と共に海の藻屑となった老僧など、国家的イベントの裏で、映画の主題歌にもあったように「名もなき星」として消えて行った人々への、静かな哀悼の意が込められているのでしょう。
これに比べると「敦煌(とんこう)」の趙行徳は、長い自分探しの命を懸けた年月の末に、最後になって生きる意味を見出します。偶然に偶然が重なり、滅び行く敦煌の寺院に蓄えられた貴重な経典は秘蔵されて、数百年後に人類の宝として脚光を浴びる日を迎えます。さすがに話が出来過ぎている感はありますが、こんな偶然でもなければ、貴重な資料なんか残らないでしょうね。私は「闘牛」や「氷壁」から入ったので、「敦煌」の方が「天平の甍」ほど人物もストーリーも枯れてなくて、こちらの方が井上さんらしいなという気がします。
自分の買い物用メモなので、特に興味がなければ無視して下さい。現在の値段ではなく、観察した中の最安値を書き留めてあります。
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前にオレンジが出ていましたが今度は色違い。Lはタイムセール2276円。なぜかXLが1899円に値下げ。
6559円。Amazon配送なので早い。
944円。もっと容量の大きいのが使いたいが、使用中のドラレコに制限がある。
オンラインコード版29493円。カード版29791円。
24800円。
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フィンランドデザイン展に行って来ました。
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館内は撮影禁止ですが、ところどころ撮影可能なスポットがあります。シンプルで飽きの来ないデザインを長く使う傾向があり、多様ではありますが共通するものがあるようにも思われます。
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予備知識はほとんどありません。マリメッコの名前ぐらいは聞いたことがあります。
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こんな大胆なデザインの椅子。映画などでもよく使われているそうです。椅子の展示は撮影禁止地区にもたくさんあって、そちらは高い木工技術を生かした長く使えそうなもの。成長が遅くて硬いフィンランド材を大胆に曲げて、美しい曲線を作り出す技法が際立っています。
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これも一見何かわかりませんが椅子。これだけデザインしても実用性をないがしろにしないところが北欧流。
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ムーミンのタペストリー。世界中で人気のあるトーベ・ヤンソンさんのキャラクター。これとは違いますが、有名なアラビア製陶のムーミンシリーズは長らく作られていなかったものを、たまたま名前が同じトーベ・スロッテさんがヤンソンさんの許可をもらって引き継いだそうです。
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犯罪を計画して、良心との葛藤に思い悩む。あるいは実行してから罪の意識に苦しむ。そういう主人公は今でこそ珍しくないでしょうが、そのような人物から誰でもラスコーリニコフを連想するように、この「罪と罰」こそが嚆矢です。貧しい自分が救われるため、ナポレオンを重ね合わせて殺人を正当化してみたものの、所詮は救国の志があるわけでもなく、他人を踏みつけてまで這い上がるだけの動機を持ち得ない。金貸しの老婆を死なせたことは特に間違っているとも思わないが、この程度の良心の呵責に耐えられない自分が腹立たしい。
こんな身勝手な論理で殺人を犯す男の目で見たペテルブルクの社会はもちろん歪んでいるのですが、家族を貧苦に突き落としながら酒を飲み続けるマルメラードフ、自分から貴族の身分を捨てながら過去のプライドにしがみ付くその妻、息子を盲目的に愛しながら現実の残酷さとの解離に耐え切れず心を病むラスコーリニコフの母親、美しく気立てのいいラスコーリニコフの妹を巡る欲望むき出しの男たちなど、救われない人たちが描く底辺社会の一面また一面は、ラスコーリニコフをここまで追い込んだ過酷な帝政ロシアの貧困階級の生活を浮き彫りにします。
最後は罪の意識と自分の再生の希望により自首するラスコーリニコフは、人間的にはナターシャや家族、ラズミーヒンの揺るがない愛情により救われたことになっているのですが、経済的には、自殺したスヴィドリガイロフの金(元々はスヴィドリガイロフが資産家のマルファ・ペトローヴナを誑し込んで手に入れた金)がなければ、流刑になるラスコーリニコフ自身はともかく、母親と妹の生活は成り立たないし、ナターシャが娼婦から足を洗ってシベリアに付いていくこともできないし、ナターシャの異母弟妹も救われず、ラズミーヒンが大学に戻ることもできないわけです。皮肉なことですが、ここは自らが何度も破産して貧苦を舐めたドストエフスキーらしく、決して甘い話にはしていません。
貧乏を描かせると巧いのが日本人、と聞いたことがあります。「放浪記」「一握の砂・悲しき玩具」「路傍の石」「無能の人」など、貧乏が色濃く影を落とす文学作品は簡単に挙げられますが、帝政ロシア末期の貧乏は実に重くて読み応えがあります。内容はロシア文学の代表だからいいとして、日本語訳に登場人物の一覧(ロシア文学だから愛称も)がないのは新潮文庫の手抜きではないでしょうか。せっかくの文庫なのに、ネットで人物を参照しながら読めとでも?