極楽息子(小)の学校のスポンサーということで、白鶴を何種類か買ってみました。一番左の「界」は普段飲みでよく買っているので比較用です。今までテレビなどで知られているメーカーの酒を敬遠していたため、いざ飲んでみようとなると、どれを選んだらいいのかわからなかったのです。以下は個人的な感想であり、製品の絶対評価でないことはお断りしておきます。
「上撰」は等級制度があった時代の特級酒を思い出しました。淡白で控えめな甘みと旨味があって、昭和の中頃に清酒をよく飲んでいれば、懐かしい味だと思います。「上撰」でも辛口の方は非常にすっきりした味。淡麗と言えば淡麗で、料理の味の邪魔をしない酒ではありますが、旨いかと言われると疑問を懷きます。淡白な料理ならこれでもいいでしょうが、少しでも旨味を求めるなら辛口でない「上撰」でしょうね。ただ、これでも「酒を飲んでいる」という満足感は今ひとつ。昔はこの程度の酒を喜んで飲んでたなあ、という意味でも懐かしさを感じます。
「上撰」よりなぜか値段は少し安いですが、「米だけのまる」の方が、私には酒らしく感じられました。まず2つの「上撰」に比べて麹の香りが少しはあり、旨味もしっかり確保されています。わずかな渋みや米臭さみたいな、いわゆる雑味は「上撰」に比べればずっと残っており、そもそも清酒が嫌いな人は受け付けないでしょうが、私は普段飲みの酒はこの程度でいいと思っています。活性炭を何度も通して「上撰」みたいな大人しい酒にするぐらいなら、「米だけのまる」のような純朴な味を好みます。後は「界」との比較ですね。
理恵蔵さんのレシピを参考にさせて頂きました。ジャガイモの代用に、去年収穫して使い途のなかった万次郎カボチャを使っています。切り口の写真を撮り忘れましたが、オレンジ色のカボチャがタイルみたいに入ってなかなかきれいです。週末に帰省していた極楽息子(小)が喜ぶかと思って作りましたが、昼食に間に合わなくて残念。また次回に。
中学校の入学式に行って来ました。着慣れない服を着て、緊張しているのがよくわかります。背丈は普通ぐらいですが、靴のサイズが急に大きくなって28もあるので、1年もすれば見違えるほど背が高くなっているかもしれません。
理想的な教育の場を築かんとする講道館開祖、嘉納治五郎先生の構想を地元の出資者(嘉納財閥と呼ばれる嘉納一族。今の菊正宗、白鶴、山邑)が支えたのがこの学校の始まりということです。一般には柔道家としてのキャリアしか知られていませんが、元々は明治10年に創立されたばかりの東京大学に入り、その後も学習院や東京師範学校(今の筑波大学)を歴任。第五高等中学校(今の熊本大学)では校長を務めるなど教育に携わり、特に英語の重要性を説いたそうです。英語力は当時の日本人として傑出しており、熊本大学の講師だったラフカディオ・ハーンも嘉納校長の英語力を褒めています。「柔道一直線」ではなく、極めて多能な人物でした。
講堂に入場した新入生。90年前の古い建物なので手狭ではありますが風格があります。
入学をお祝いする祝電が披露されていました。
極楽息子(小)が6年間お世話になった小学校からも来ていました。応援してくれる人がいるのは嬉しいことです。