いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

第25回サタデープログラム

2014年06月30日 | 極楽日記

 東海学園の恒例サタデープログラムの1コマです。ファンの多いジャグリングの実演。

 トヨタにおける「新しい自動の開発から販売まで」の仕事紹介という講演があって、トヨタグループの協力によりあまり普通では見ることのできない車両が展示されていました。これは発売前のレクサスNX。RXでは大きすぎるという人のためのSUVです。今回の展示は輸出用車両なので左ハンドル。

 新興国市場向けのエティオス。プレスが割と単純で、昭和の頃のカローラを思い出します。パネルの継ぎ目も国内ではあまり見ないほど目立ちますね。現地での低コスト生産を特徴とするモデルです。こうした海外での市場調査やサポートに携わるのも遣り甲斐のある仕事ですよ、というのが講演の内容でした。

 これは北米で人気のあるライトトラックのタンドラ。ツンドラの英語読みですな。北米でライトトラックと言えばダッジ・ラムとかに代表される全長5-6m、幅2m超の小山のようなトラックで、日本で軽トラと言えば全長わずかに3.4m。国情がこれだけ違いますから、売れる商品も大きく違って当たり前です。

 この手の車両は燃費や乗り心地よりも、牽引力とか頑丈さが重視されるため、後輪はシンプルなリーフリジッド。

 今でもトヨタの乗用車の中では別格のセンチュリー。トヨタの人がものすごく静かだと言っていましたが、今となってはどうでしょう。静かなだけならハイブリッドが上ですし、高回転を使わない12気筒というのもちぐはぐな気がします。とりあえず12気筒が欲しければ、これじゃなくてSクラスの中古が人気薄で一番安いですよ。一番凄いと思ったのは塗装ですね。奥の深い光沢があり、さながら上質の陶器の肌のよう。もちろん愛知県の会社なので、最高級の塗装の質感としては青磁などをターゲットにしてるはずです。

 トヨタの人には悪いですが、展示車両より駐車場にあったこれの方が希少ですね。BMW 2002、通称マルニ。1970年頃の生産なのでもう40年以上。維持して乗っているだけで格好いいと思います。エアコンはついているのかな?

 もう1つのプログラムは東海学園オーケストラによるサロンコンサートと、一般参加者による指揮ごっこでした。楽しませて頂きありがとうございました。
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家族が増えました

2014年06月27日 | 極楽日記(猫)

 極楽家の一員になった生後2ヶ月の女の子、キコちゃんです。まだ小さいけどとても活発で、人見知りもありません。特技は粉薬を飲めること。毎晩お風呂に入っているので毛並みはふわふわ。音を立てずにすばしこく動き回るため、事故防止のために鈴を付けてあります。
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ヤマモモ熟成中

2014年06月26日 | 極楽日記(園芸)

 梅雨時の庭の宝石、ヤマモモが赤くなってきました。

 これが黒紫色に完熟すると食べ頃です。

 この季節はアジサイが最盛期。

 これは2年前に植えた切りで忘れていたダリアのようです。寒さに弱いのでほとんど残っていないでしょうが、1つだけ成長してきたんですね。

 ダリアと同時に植えたグラジオラスも花盛り。これも寒さには弱いと書いてありましたが、名古屋程度の冬なら何とか凌げるみたいです。
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ボクのキュウリ

2014年06月25日 | 極楽日記

 極楽息子(小)の学校では野菜を栽培しており、立派なキュウリが採れたので持ち帰りました。大事なものだから食べちゃ駄目、としばらく冷蔵庫に入れてありましたが、結局はサラダになったようです。
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猫のお見合い会

2014年06月24日 | 極楽日記(猫)

 瑞穂区の豊岡コミュニティーセンターにやって来ました。アイラの会主催の猫と里親のためのお見合い会があり、それに参加するためです。

 センダンの大木。花壇にいつの間にか生えてきて邪魔なので毎回抜いています。成長が速くて、放置するとこんなに大きくなってしまうので一般家庭の庭木には向いていません。

 目当ては庭木じゃなくてこっちです。名古屋で保護された野良猫と、猫を飼いたい人が顔合わせします。生き物にはどうしても相性があるので、家族全員が馴染まないと猫の幸福に繋がりません。

 正式に譲渡される前に1週間のお試し期間が設けられています。この調子なら大丈夫かな。生後推定2ヶ月の雑種雌猫です。

 今回は極楽息子(小)の誕生日絡みなので他の意見はあまり入っていませんが、よく慣れた健康で清潔な猫ばかりなので、里親希望の方は次回ご参加を。
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極楽息子(小)8歳

2014年06月23日 | 極楽日記

 8歳の誕生日です。8年間が長いようでもあり、あっと言う間のようでもあり。ここまで無事に成長してくれたことには感謝するしかありません。

 ケーキはママのお手製。極楽息子(大)の8歳も同じようなケーキでした。

 始めたばかりの楽器演奏でお祝いします。

 こっちもそうですね。まだ手元を見てないと弾けないみたいです。
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COOCOOの父の日

2014年06月20日 | 極楽日記(お店紹介)

 父の日にCOOCOOに行って来ました。

 ボリュームたっぷりのクラブハウスサンドです。これだけで幸せになれますね。他の人はキッシュとかハンバーガー。小さい店ですが、元々はパン教室なのでパンの種類は豊富です。

 一応、父の日なので主役は父親とそのまた父親ということになっています。

 特別にこんなチョコタルトを作って下さいました。

 チーズケーキと並べると盛り付けもきれいです。ご馳走様でした。
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ナトリウム封入バルブの化学

2014年06月19日 | 自動車
 ホンダの軽自動車であるN-WGNなどが、燃費改善の要請に応えるためにエンジンを改良し、その目玉がナトリウム封入排気バルブだそうです。昔からほぼレーシングカー専用の技術であったナトリウム封入バルブを、軽自動車に導入したのは凄い技術の進歩だと思います。これから採用が増える可能性もあるので、少しおさらいしておきましょう。

 まず、自動車のエンジン部品の中で、一番高温になるのが排気バルブです。シリンダーの中の温度分布は均一ではなく、エンジンの種類や使い方によっても違いますが、中心に近いほど温度が高くなります。高温になるように見えるシリンダーブロックは外から冷却されているし、膨張時に温度が低下するため、冷却水が正常に循環していれば熱による損傷はあまり考えなくていいはずです。これに比べると構造が複雑で冷却しにくいヘッド周りの環境がより厳しいはずで、特に吸気やガソリンで冷却されにくい排気側が一番高温になります。バルブは燃焼室内に突出するので尚更です。

 従って排気バルブを溶かさないために燃焼温度を下げるか、非常に熱に強いバルブを採用するか、あるいはバルブを冷却するか、のいずれかが必要になります。燃焼温度を下げるには例えば混合気を濃くして、ガソリンの気化熱でシリンダー全体を冷やすガソリン冷却を昔はやっていました。環境や燃費への要求が厳しくなった今では使いにくい手法です。

 あるいは排気ガスを再吸入させるEGRという技術です。排気ガスには酸素が少ししか含まれていないため、これを吸気に例えば10%混ぜることで燃焼温度が下がります。昔は大気より温度の高い排気ガスをほぼそのまま循環していましたが、今は冷却してから混ぜるクールEGRが導入され、効果が大きくなりました。ガソリンエンジンは決まった空気とガソリンの比、つまり空燃費で稼動するのが原則ですが、EGRは酸素を追加しないため、シリンダー内の酸素とガソリンの比は変わりません。従ってこれは酸素過剰で燃焼させる希薄燃焼とは区別されます。EGRは現在のガソリンエンジンに必須の技術ですが、EGRの量を極端に増やすことはできないようです。

 次にバルブ材質の改善ですが、インコネルなどの高度耐熱合金がレース用には使われているものの、一般のエンジンにはコストが高すぎて困難。それでもチタニウムやセラミックなどが使われることはあるようです。トヨタがレクサスISの前身であるアルテッツァにチタニウムの排気バルブを使っていたことがあって、これはかなり量産されたはずです。

 最後にバルブの冷却なんですが、バルブは傘型の形状になっており、一番高温になる傘の部分を何とか冷やしたいわけです。傘の柄に当たる細いステムが燃焼室のヘッド部分を貫いています。この細い部分に水冷用の循環パイプを通すことは現実的ではありませんが、中空にするぐらいの加工は可能です。そこで排気バルブを中空にして、傘の熱をステムを通って燃焼室の外側まで運んでくれる媒体があればいいわけです。物質は固体、液体、気体相互の相転移の際に大きな熱エネルギーを出し入れすることが多いので、燃焼室の内側と外側で相転移を起こす媒体があれば好都合。

 ただし、水は液体から気体になる際に体積が一気に1,700倍に膨張するので不向きです。この大きな膨張比があるため蒸気機関が成り立つのですが、バルブに封入することはできません。金属ナトリウムが適しているのは、融点が摂氏97度、沸点が887度とかなり高く、802度の高温でも蒸気圧が1kPaと低いから。つまり熱せられても中空のバルブを破裂させる危険がないからです。反面化学的には不安定なので、水に触れると爆発的に反応して熱と水素を放出します。扱いは難しいのですが、それ以上にバルブの熱媒体として優れているから採用されるわけです。

 今回のホンダが新しいのは、このナトリウム封入バルブを大幅にコストダウンしてきたこと。GT-Rなどに使われた技術が軽自動車まで下りてきたのだから感心します。今回は自然吸気エンジンだけのようですが、熱負荷の大きい過給エンジンでこそ威力を発揮するはずで、これからホンダが次々に投入してくると言われるダウンサイジングターボの各型において、この技術が生きてくることは間違いないでしょう。では今の燃費対策技術の中心であるハイブリッドではどうかと言うと、ハイブリッド用のエンジンは燃費効率を極度に高くするため、実質的なアトキンソンサイクルであるミラーサイクルを採用することが多く、アトキンソンの欠点である「冷却しすぎてエンジン単体では回らない」という問題が電気モーターにより解決されています。従って、高価な排気バルブを採用するよりも、ミラーサイクルの動作範囲すなわち膨張比を大きくすることが目標となり続けると思われます。エンジンの高負荷を想定したレース用のハイブリッドは例外として、一般のハイブリッド車にナトリウム封入バルブを使うことはないでしょう。
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ツマグロヒョウモン

2014年06月18日 | 極楽日記

 花壇のパンジーやビオラの間を動き回っていた派手な幼虫です。黒い体にオレンジの縦筋、根元が赤で先が黒の棘が多数。見た目は攻撃的ですが、タテハチョウ科の一種、ツマグロヒョウモンの幼虫で毒はありません。成蝶も特徴のある美しい蝶なので、観察のために置いておきます。ここはアゲハが次々に失踪するスダチの木と違って電線から離れており、隠れる場所もたくさんあるので、鳥に捕食される心配もあまりないと思います。
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夏野菜準備中

2014年06月17日 | 極楽日記(園芸)

 暑さでサラダ菜がほとんどトウ立ちして食用に適さなくなったので、ミニトマトを主力とする夏野菜に切り替え中です。今年は苗じゃなくて種から栽培しています。トマトは植え替えしても生着しやすいので、適当に種を蒔いて大きくなったら定植、という手が使えます。

 今年は枝豆がここまで成長しました。ずんぐりしたマルカメムシがたかっていたのですべて捕殺。大豆は今までアブラムシなどにやられてほとんど収穫できたことがないため、何とか成功したいです。

 ゴーヤも今年は種から。頑張って雑草を駆除しているので、順調に育って欲しいです。
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刈払機超硬チップの強度

2014年06月16日 | 極楽日記

 久しぶりにリョービAK-6000で草刈をしていて、打ち込んであった異形鉄筋のペグに接触してしまったところ、ご覧のように角のところが削れてしまいました。見たところチップソーの方は損傷なし。超硬チップの硬さと取り付けが強固なことを確認できました。一応カバーを装着してあるとは言え、高速回転するチップが外れて飛散するのは非常に危険です。これ位の強度がないと安心して使えませんから、この結果には納得できます。
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手塚治虫「ブッダ」

2014年06月13日 | 極楽日記(読書、各種鑑賞)

 手塚治虫入魂の長編です。もちろん主人公はブッダである釈尊なのですが、ブッダ自身の悟りに至る道とか、悟ってからの教義とかは真面目に扱うと難しすぎるためさらりと扱って、ブッダを映し出す鏡である弟子たちの様々な苦悩や煩悩、解脱をうまく取り上げて描いています。これは映画でもオーソドックスな手法だと思います。例えばイエス・キリストが主役の映画でも、イエスその人よりも周りに光を当てることで、ドラマの中では消化しにくい教義の実例を、いわば等身大で視聴者に図示することができます。手塚さんは映画から大きな影響を受けた人なので、コミックでブッダを描くためには間接法をうまく使うのがいいと考えたのでしょう。成功していると思います。

 例えばルー・ウォレスの小説「ベン・ハー」は2回の映画化でいずれも大成功を収めましたが、副題に「キリストの物語」とあるように描きたかったのはキリストの迫害と復活です。それを直接的に描くのではなく、生身の人間であるベン・ハーを通すことで、当時の民衆の苦難や救いを求める気持ち、キリストによる救済がより実感されるわけです。手塚さんのブッダではストーリーがより複線的であり、ブッダを取り巻く人々にそれぞれ魅力的なキャラクターを持たせることで飽きさせない展開を実現しました。

 反対の例が、宗教映画では萬屋錦之介の「日蓮」かな。日蓮本人を正面から描こうとしすぎて、却って悟りに至るまでの道筋がわかりにくくなってしまった印象が強いです。日蓮宗のバックアップを受けたいわば公式映画なので、肩に力が入ってしまった感があり、例えば日蓮が両親を説得して、自分こそが国家の柱とならねばならないことを理解させるシーンがあるのですが、恐らくは最も困難で意義深かったであろうその説法を描くことが不可能だったのか、中身をほとんど省略。奇跡そのものを直に描こうとする試みは失敗するものです。これなら間接的にその教えの素晴らしさを示した方がいいでしょう。この肝心の説法がないために、錦之介の力みぶりもあって、その後の日蓮の強引な布教ぶりに納得できなくなってしまいました。一般の視聴者は教義の内容までよく知らないのですから、悟りに至る道をもう少し丁寧に描いてくれないと、あれでは日蓮がデマゴーグの怪僧に見えかねません。実際に当初は幕府からそのように受け止められたのですね。

 ブッダを巡るエピソードはたくさんあり、伝奇的なものや不確かなもの、後世の作り話もあって、その取捨選択には手塚さんも苦労したようです。連載時や初期の単行本で採用された野ブタの話などサイドストーリーのいくつかは手塚さん本人の判断でばっさり切られています。またブッダの重要な弟子(十大弟子と言われる)もほんの数人に絞られ、役柄も大胆に変えられています。ですから資料としての価値は決して高くないのですが、単行本化されてからも推敲を重ねた甲斐があって、物語としては大いに楽しめるものになりました。この文庫版では各巻末に有名人による書評があるのが特徴なのですが、第2巻の大沢在昌さんは的確な評価でさすがと思わせてくれる一方、本当に作品を読んで書いているのか、あるいは比較するべきほかの作品を見て書いているのか疑わしいものがかなりありました。特に某文豪のお孫さんのはかなり酷いですね。
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もうすぐブルーベリー

2014年06月12日 | 極楽日記(園芸)

 ブルーベリーがたくさん実を付けてきました。木はなかなか大きくならないのですが、毎年健気です。

 ヤマモモはまだ緑色ながら、それらしい実の形になってきました。これは完熟しないとおいしくないので、気長に待つことにします。

 一応は果樹のはずのスダチは、ヤマモモと同期生なのになかなか大きくなりません。毎年のようにアゲハに丸坊主にされて、それじゃ美しい蝶でも見ようかと思ったら、五齢幼虫になってしばらくすると行方不明になります。このすぐ上に電線が通っていて、いつもヒヨドリやムクドリが止まっているため、上から丸見えなんだと思います。幼虫が小さいうちは見逃して、大きくなったら捕食されてしまうんでしょう。最初からアゲハが来なければ悩まずに済むんですがねえ。
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SKYACTIV-D 1.5

2014年06月11日 | 自動車
 マツダがSKYACTIV-Dを下方展開してきました。CX-5、アテンザ、アクセラ用の2.2Lを大幅に縮小して、今度は1.5Lです。国産車としてはあまり例のない小排気量ディーゼルですね。もっとも過去にはダイハツがシャレード用に1.0Lを出したことがあります。ディーゼルは高い圧縮比に合わせてブロックを頑丈に作る必要があるし、高圧の噴射ポンプも必要なのでコストが高く、小型、低価格の車両になるほど相対的にガソリン車より高くなるため、販売上不利だとされてきました。

 2.2Lを搭載したアクセラスポーツでも、車両本体価格が306万円ですから、2.0Lガソリンが226万から250万、1.5Lガソリンに至っては176万から190万(いずれも端数省略)なのに比べて大幅に高価です。この1.5Lの価格設定はバーゲンですね。ディーゼルの燃費がいくらいいとは言え、この価格差で元を取るのは無理です。アクセラの1.5Lモデルは1.2t台の重量なので、贅沢を言わなければこれで十分走ってしまいます。1.5Lでも圧縮比13.0の新型SKYACTIV-Gでトルクはそこそこ出ていますし、効率のいい6ATのお陰もあって、鈍重さに我慢しながら走ることはまずないでしょう。

 1980年代のファミリアは1.5Lが主力で全長4m弱、重量は800kg台だったのですから、アクセラは後継車としては大きく重くなったものです。この5割増の重量をエンジンのパワーアップとトランスミッションの効率化でカバーしているのです。きびきびとした操縦性が評価されたかつてのファミリアほど軽快ではないにしても、実用的な動力性能で燃費も大幅に改善されたのだから合格点でしょう。低価格帯の商品なのでメディアの扱いは地味でしょうが、技術の進化はたいしたものだと思います。1.5Lで十分な気もしますが、もう少し動力性能に投資できるのなら、2.0Lガソリンがぴったりでしょう。

 今度の1.5Lディーゼルはデミオに搭載するという話です。上級のアクセラでは2.2Lディーゼルの価格が突出して高く、むしろアクセラに1.5Lディーゼルを追加する必要も感じます。それを考えるとコンパクトカーのデミオに1.5Lディーゼルは大きすぎないでしょうか?デビューこそデミオに採用してくるものの、これでは数が出ないでしょう。25.5kgmもの太いトルクなら、プレマシークラスのミニバンでも十分に駆動できるはずで、デミオよりむしろ主戦場であるミニバンの目玉としてくるように予想します。重量のあるミニバンならディーゼルの特性が生かしやすいし、2.2Lディーゼルはプレマシーには過剰です。値段が高くなって、どうしてもディーゼルに乗りたいマニアにしか売れないのもマツダの意図ではないでしょう。プレマシーは現行モデルがOEMで日産に出ている(日産ラフェスタ)こともあり、エクストレイル用ディーゼルの改良を止めてしまった日産にとっても欲しいモデルのはずです。

 あるいはトヨタへの供給ですね。トヨタは自社製のディーゼル開発がやや遅れており、マツダに供給したハイブリッドの見返りにマツダからディーゼルを導入することは合理的です。主力のハイブリッドと競合することは避けたいでしょうから、ディーゼルの太いトルクが有効なSUV、例えばRAV-4あたりに限定して入れてくるかもしれません。そうなると競合するフォレスターなどに対してかなり有力な武器になりそうです。私の予想はともかく、せっかく面白いエンジンができたのですから、メーカーの枠を越えてできるだけ幅広く使って欲しいものです。
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バザーの「忘れな盆」

2014年06月10日 | 極楽日記

 近所にベネッセが運営する老人ホーム、「くらら猪高緑地」があります。日曜日にバザーがあったので行ってみました。

 この辺は静かな住宅地で、この施設も違和感のない邸宅風の建物です。広大な敷地はないので、バザー会場は主に路上です。

 飛騨名産の春慶塗で変わったお盆があったので買ってみました。お盆と言っても文房具などをまとめておくもので、丁寧に内張りがしてあります。

 「忘れな盆」という名称があるようです。手文庫という名の方が歴史があっていいと思いますが、構造は少し違うかな。

 道具は使ってこそ価値がありますので、早速日常の用途に供することにします。何年かすると別の味わいが出てくるかもしれませんね。
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