名古屋市美術館のビュールレ・コレクション最終日です。混みそうなのでもっと早く来たかったのですが、都合がつきませんでした。
コレクションを作ったビュールレさんはスイスの大富豪。武器販売で大儲けしたと言うと気になる人もいるでしょうが、その話は置いておきましょう。質量ともに傑出した個人コレクションですが、ビュールレさんの死去によりチューリヒ美術館に移管されることになったそうなので、まとまった貸し出しは恐らくこれが最後と言われています。「至高の印象派展」日本で最後の公開となれば、何をおいても見ておきたいです。
当日券売り場が少々混んでいましたが、並んで10分以内に入場できたので、特に問題はありませんでした。内部も混み合ってはいましたが、鑑賞できないことはなかったので行って良かったです。
向かいの科学館はもっと行列が長かったです。
中は原則として撮影禁止ですが、この最後の「睡蓮」だけは撮影してもいいことになっていました。ロープが張ってあって、鑑賞だけの人は前に出られますが、撮影はロープの後ろからという規則で、なかなかうまく機能していたようです。この大作も印象派の名品ですが、何よりも展示の目玉であったイレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)には、わかっていても惹き付けられました。理屈抜きの至宝だと思います。
地下の常設展示場には、こんな怪しい写真コーナーが。
当時を模した衣装を着て、イレーヌ気分で写真が撮れるそうです。家族連れには喜ばれたんじゃないでしょうか。
日本酒はディスカウントで季節外れの企画品を買うことが多かったのですが、味覚の矯正のためにたまには酒屋で買ってみました。東光は学生時代に合宿免許で米沢に滞在して以来の再会。東光の酒蔵で試飲したこともあります。当時は土産に買った「富久鶴」の印象が強かったので、あえて手に入れようとも思わなかったのですが、店頭に並んでいるのを見て購入。
今回の東光は純米吟醸原酒とラベルにあり、昔飲んだのとランクが違うのでしょうが、評価を大幅に上方修正。吟醸酒は食中酒に向かないのではないかという思い込みを払拭してくれました。吟醸香ばかり強くて味わいの乏しい「吟醸酒」が当たり前に出回っている中、これだけ飲みごたえのある吟醸酒は久しぶりです。リカマンでの販売価格は大変お得だと思います。
賀茂鶴も広島の有名銘柄で、いかにも西の酒らしく私好みですが、今回は東光の華やかさに圧倒されました。