本田技研工業で去年就任した八郷社長が社長会見で同社の経営戦略を示し、これが日本市場におけるシビック復活やF1レース体制の刷新を含む明快なものであったため、ファンからも市場からもとりあえず好感を持って受け止められているようです。
近年のホンダは国内市場で軽自動車の販売が好調だったぐらいしか良い話がなく、それも2015年4月の増税により以前ほどの勢いがありません。F1レースでの低迷や国内普通車販売の低迷、タカタのエアバッグ不良による大規模リコール、新型トランスミッションのリコールなどが続き、伊東前社長が中期経営計画でぶち上げた600万台体制も白紙撤回されました。それでも北米での販売は悪くなかったようですが、国内では自販連調べで年間35万から45万台と、150万台以上を売り上げるトヨタとは圧倒的な差が付いています。国内で日産と2位を争う立場とは言え、トヨタの背中は見えない状態です。
リーマンショック後の2009年に、トヨタですら赤字を出したところをホンダは素早く投資を縮小して黒字を続け、その経営判断は賞賛されました。しかし、失敗の経験が将来の成功に繋がるように、成功の経験はえてして将来の失敗を呼ぶものです。これで手の縮まったホンダは縮小均衡路線から抜けられず、ハイブリッド車や燃料電池車などに積極投資をするトヨタ車の商品力に離されて行った、と私の目には映ります。最も重要な車種であったシビックを日本市場から撤退させ、インサイトはプリウスにKO負け、自動ブレーキでは先駆者のスバルどころか後発のトヨタのフルライン展開にすら遅れを取りました。更にミニバンのハイブリッド展開が遅れて「名前だけハイブリッド」のセレナに市場を席巻され、更にノア、VOXYのハイブリッド投入に押されてステップワゴンのダウンサイズターボも期待したほど売れず、北米仕様の5mアコードや中国仕様の300万ジェイドは売れるはずもなく、燃料電池車でまたもトヨタの後塵を拝したのでは、10年後の日本にホンダの居場所はないだろうとさえ心配されます。
トヨタの3分の1から4分の1の企業規模しかないホンダが商品展開でトヨタに遅れたら、もう力で押し切られて消滅するだけでしょう。CVCCエンジンや低重心ミニバンのように、トヨタに先んじて新しい製品を投入するか、あるいはトヨタにない味付けでファンを掴むかしかありません。この点では最近の日産の方がうまくやっていて、リーフがEVの代名詞になってインフラも整備されてきたことや、名ばかりハイブリッドのセレナで顧客を掴んだのが好例です。ハイブリッドを購入する人のかなりが、実は燃費そのものではなく新しい技術に興味があり、トヨタのハイブリッドを魅力的と思いながら価格の高さに抵抗を感じていたのをうまく読みました。商用のハイブリッド車がまだ少ないのを見てもわかるように、ハイブリッド車の高価格を燃費低減だけで埋め合わせるのは簡単ではありません。「あんなものならステップワゴンでもできたはず」と誰でも思うでしょうが、それがコロンブスの卵です。
ホンダの代名詞であった「走りの良さ」も、ミニバンが主体の現在のラインアップでは武器になりにくいです。シビックもS2000も落としてしまいました。商品に継続性のないのがホンダの悪癖で、例え売れない時期があってもブランドをできるだけ守ってきたトヨタや日産との大きな差です。今のスカイラインは昔の直列エンジン時代のスカイラインとほとんど共通点がありませんが、それでも昔のファンを喜ばせる名前とデザイン、走りの味付けだけでも、別の名前で出すよりは明らかに優位です。これはN-ONEを今の技術で出してみたホンダなら実感しているでしょう。
圧倒的な技術や販売力がなくても、顧客が納得する商品が揃えられれば十分に業績は立ち直ると実例を示してくれたのは日産です。トヨタの成功だって、単に販売網が発達しているからじゃありません。顧客の求めるものがあるから売れるという単純な真理です。今やトヨタのレクサス部門が成功し、余裕のある顧客を囲い込み始めた状況で、ホンダが今までのようなとんちんかんな商品投入を続けている余裕はないはずで、かなりの危機感を持って新体制に当たるはずです。社外取締役の人数を増やしたり、会計報告の回数を増やしたりすることは本質じゃありません。何よりユーザーが求めているものを素早く市場に出すことです。かつてのホンダは町工場並みの意思決定の早さと言われていました。往時のスピード感を取り戻して、「何をやるかわからないから、ホンダは怖い」ともう一度トヨタに言わせて欲しいものです。個人的には、まずシビックでびっくりさせて欲しいですね。
近年のホンダは国内市場で軽自動車の販売が好調だったぐらいしか良い話がなく、それも2015年4月の増税により以前ほどの勢いがありません。F1レースでの低迷や国内普通車販売の低迷、タカタのエアバッグ不良による大規模リコール、新型トランスミッションのリコールなどが続き、伊東前社長が中期経営計画でぶち上げた600万台体制も白紙撤回されました。それでも北米での販売は悪くなかったようですが、国内では自販連調べで年間35万から45万台と、150万台以上を売り上げるトヨタとは圧倒的な差が付いています。国内で日産と2位を争う立場とは言え、トヨタの背中は見えない状態です。
リーマンショック後の2009年に、トヨタですら赤字を出したところをホンダは素早く投資を縮小して黒字を続け、その経営判断は賞賛されました。しかし、失敗の経験が将来の成功に繋がるように、成功の経験はえてして将来の失敗を呼ぶものです。これで手の縮まったホンダは縮小均衡路線から抜けられず、ハイブリッド車や燃料電池車などに積極投資をするトヨタ車の商品力に離されて行った、と私の目には映ります。最も重要な車種であったシビックを日本市場から撤退させ、インサイトはプリウスにKO負け、自動ブレーキでは先駆者のスバルどころか後発のトヨタのフルライン展開にすら遅れを取りました。更にミニバンのハイブリッド展開が遅れて「名前だけハイブリッド」のセレナに市場を席巻され、更にノア、VOXYのハイブリッド投入に押されてステップワゴンのダウンサイズターボも期待したほど売れず、北米仕様の5mアコードや中国仕様の300万ジェイドは売れるはずもなく、燃料電池車でまたもトヨタの後塵を拝したのでは、10年後の日本にホンダの居場所はないだろうとさえ心配されます。
トヨタの3分の1から4分の1の企業規模しかないホンダが商品展開でトヨタに遅れたら、もう力で押し切られて消滅するだけでしょう。CVCCエンジンや低重心ミニバンのように、トヨタに先んじて新しい製品を投入するか、あるいはトヨタにない味付けでファンを掴むかしかありません。この点では最近の日産の方がうまくやっていて、リーフがEVの代名詞になってインフラも整備されてきたことや、名ばかりハイブリッドのセレナで顧客を掴んだのが好例です。ハイブリッドを購入する人のかなりが、実は燃費そのものではなく新しい技術に興味があり、トヨタのハイブリッドを魅力的と思いながら価格の高さに抵抗を感じていたのをうまく読みました。商用のハイブリッド車がまだ少ないのを見てもわかるように、ハイブリッド車の高価格を燃費低減だけで埋め合わせるのは簡単ではありません。「あんなものならステップワゴンでもできたはず」と誰でも思うでしょうが、それがコロンブスの卵です。
ホンダの代名詞であった「走りの良さ」も、ミニバンが主体の現在のラインアップでは武器になりにくいです。シビックもS2000も落としてしまいました。商品に継続性のないのがホンダの悪癖で、例え売れない時期があってもブランドをできるだけ守ってきたトヨタや日産との大きな差です。今のスカイラインは昔の直列エンジン時代のスカイラインとほとんど共通点がありませんが、それでも昔のファンを喜ばせる名前とデザイン、走りの味付けだけでも、別の名前で出すよりは明らかに優位です。これはN-ONEを今の技術で出してみたホンダなら実感しているでしょう。
圧倒的な技術や販売力がなくても、顧客が納得する商品が揃えられれば十分に業績は立ち直ると実例を示してくれたのは日産です。トヨタの成功だって、単に販売網が発達しているからじゃありません。顧客の求めるものがあるから売れるという単純な真理です。今やトヨタのレクサス部門が成功し、余裕のある顧客を囲い込み始めた状況で、ホンダが今までのようなとんちんかんな商品投入を続けている余裕はないはずで、かなりの危機感を持って新体制に当たるはずです。社外取締役の人数を増やしたり、会計報告の回数を増やしたりすることは本質じゃありません。何よりユーザーが求めているものを素早く市場に出すことです。かつてのホンダは町工場並みの意思決定の早さと言われていました。往時のスピード感を取り戻して、「何をやるかわからないから、ホンダは怖い」ともう一度トヨタに言わせて欲しいものです。個人的には、まずシビックでびっくりさせて欲しいですね。
こんなコーナー用の飾り棚を入れてみました。部屋のアクセントになってなかなかいいとは思いますが、細長いので地震が心配です。
ネットで評判の良さそうなスペーサーを試してみることにしました。両面テープなどでお世話になっているニトムズの製品です。
飾り棚はコーナーに密着して設置しましたが、
上の方は壁からこれだけ離れています。強い横揺れでは内側に倒れてくる危険があるということです。
やっぱり壁との間に隙間がありますね。
設置部分に、楔形の断面を持つスペーサーを挟み込みます。本来は手前の縁に沿って長いスペーサーを使うのですが、この飾り棚は縁が円形なので小さく切るしかありません。
本来推奨されている使い方ではありませんが、これなら大丈夫だと思います。
上の隙間がなくなってぴったり。見るからに安定感が増しました。これに突っ張りポールを加えれば、かなりの振動でも転倒を免れるのではないでしょうか。
ついでにキッチンの食器棚にも設置。こちらは重いのでスペーサーを挿むのが重労働でした。でもそれだけの価値はあると思います。
先日のCutty Sarkと、手元にあったサントリーオールドを並べてみました。何十年か振りにオールドの水割り飲んでみると、実に懐かしいさっぱりした風味です。水割りってみんなこれだったなあ、と。懐かしさもあって、今味わうには悪くない気もするのですが、こんな飲みやすいだけの無個性なウィスキーが標準だと思われてしまったために、ウィスキー愛好家の層が広がらなかった責任はあるように思います。東京で大学にいた頃は、サントリーがウィスキーのほとんどすべてでしたから。もっともオールドは1本2,770円、ボトル入れると1万円前後とかなり高かったので、サラリーマンの酒でしたね。学生はレッドとかトリスとか、もっと安い甲類焼酎が多かったです。
冬の週末はこんな保守仕事ばかりです。照明器具は取り付け方、大きさが多様であり、もちろん白熱電球、蛍光灯、LEDと種別があって、蛍光灯なら蛍光灯で多くの種類があるため、メンテナンスもまとめてやらないと結構面倒です。これは極楽息子(大)が使っている部屋のシーリングライトで、外してみたら30W型のサークラインが3個使ってありました。古いので点灯菅を使うタイプです。30W型の蛍光灯を6個、同時に点灯菅も6個とも電子点灯菅に替えたら見違えるほど明るくなり、点灯も素早くなりました。
蛍光灯もインバーター技術が導入されてからは、細菅で明るく長寿妙な製品が次々に投入されたので、外から見ると同じようなシーリングライトでも、100Wの細菅だったり、このようなサークラインだったり、昔ながらの直管だったり、あるいは専用コネクタが必要なコンパクト蛍光灯だったりします。古くからの直管やサークラインは案外使われ続けているため入手に困りませんが、新しいコンパクト蛍光灯などであまり普及しなかったタイプは却って入手が難しくなっているようです。蛍光灯より古いエジソンマウントの白熱電球は規格として揺るぎがありませんし、対応した電球型の蛍光灯やLEDも普及していますね。
極楽家では普通サイズ、すなわちE26マウントの白熱電球は電球型蛍光灯に交換を進めています。LEDを入れたこともあるのですが、製品不良などで期待した結果が出なかったため、もう少し蛍光灯で頑張ります。たくさんあるE17マウントの小型クリプトン電球は、小型電球しか入らない器具がほとんどなので、当面はクリプトン電球を使い続けることになるでしょう。出力は60Wから40Wに落としています。E17対応で明るい小型LEDがもう少し安くなるといいんですが。
30Wのサークラインはまだ手に入りそうです。電子点灯菅に交換したので、器具の寿命まではこれで行けると思います。むしろ100W細菅を使うシーリングライトが2基あるので、そっちが心配です。電球がなくなればLEDのシーリングライトを入れるしかないでしょう。門柱に使っているコンパクト蛍光灯のFDL9EXLも通販以外では手に入りにくくなっており、点灯時間が非常に長くて消耗が早いことを考慮すると、少々高くてもLEDへの交換が視野に入ります。
極楽息子(大小)が逆上がりの練習に使った鉄棒を片付け。ご苦労様でした。