極楽息子(小)が帰って来たので、昼に肉まんを作りました。ウー・ウェンさんのレシピが元ですが、なかなかきれいに作れないものですね。材料の都合で豚肉を合挽き、白ねぎを玉ねぎ、酒も白ワインで代用してますので、味もやや違うはずです。こんないい加減な肉まんでも、蒸したてはそれなりにおいしそうで、息子が喜んでくれたので合格ということにします。
今年も2台のタイヤをスタッドレスに交換。少しは楽をしようと電動レンチやジャッキ用アダプタを買ったのですが、正回転方向のインパクト音が予想以上に大きく、静かな住宅地では気が引けるので、ジャッキアップは例年通り人力に頼りました。アダプタの付け外しにねじ回しが必要で、アダプタを付けたままだとトランクに収納できなくなるのも難点です。
ナット外しは電動で速やかだったので、少しだけ省力化できたということですね。これでは値段に見合わないですが、もっと重い車に替えた時にでも活躍してもらうことにします。
油圧ジャッキの入る所ではこれを使用。元々デフギアとかにかますガレージジャッキですが、ゴムのアタッチメントを付けて、サイドジャッキ用のポイントに使えるようになっています。ただしアタッチメントのせいで高さが増したので、狭い所に入らなくなりました。またアタッチメントはトヨタ車にぴったりですが、C180の特殊な形状のジャッキポイントには合いません。C180車載のジャッキが壊れかけているので、何とか油圧ジャッキが入るようにしたいのですが。
電動ポンプの方は全く役に立たず。出力はそれなりにありそうですが、タイヤとの接続が不十分でエア漏れが酷く、見る見る圧が下がっていきます。仕方なく昔から使っている足踏みポンプにお任せ。これだけのために本格的なコンプレッサーも買えないし、当分は人力が頼りです。
本長篠から257号線で山道を分け入ったところにある道の駅鳳来三河三石に行ってみました。この辺は愛知県と静岡県の県境で、山を越えると浜松いなさICがあります。もっくる新城に比べると小ぢんまりした道の駅で、高速道路のパーキングみたいな感じ。ワインディングを楽しみに来たバイクがたくさん停まっていました。
ここの五平餅はわらじ型じゃなくて、丸いのが3つに分かれています。見た目は小さいようですが、中身が詰まっているので相当に食べごたえがあります。くるみの入った甘辛い味噌だれがよく合っていて、旨いです。
五平餅は1本180円ですが、麺類を注文すると五平餅2本が250円で付くのでお得。きのこそばは地元産のきのこがたっぷり入った田舎そばで、そばの風味を堪能できます。手打ちの素朴な味がこの山里のお昼にはぴったり。うどんやラーメンもありましたけど、ここまで来たらやっぱりそばでしょう。料理の種類は多くないですが、この食堂はなかなかいいと思います。
よく整備された山道を通って鳳来寺山麓に移動。武田勝頼に処刑された奥平家の人質、仙千代(千丸)の墓があります。武田家に臣従していた奥平家は破格の条件で織田方への寝返りを勧められますが、それを察知した武田方は人質を要求し、奥平家は処刑覚悟で当主の奥平貞能(定能)の次男であった幼い仙千代や長男貞昌の奥方などを差し出します。武田方を油断させて織田方に付き、長篠城に立て籠もった奥平軍は乏しい戦力で武田軍相手に奮戦し、鉄砲隊を擁する織田・徳川連合軍の到着までこの拠点を死守します。長篠の戦いで織田方に大きな貢献をした奥平家は以後重用されますが、犠牲は小さくありませんでした。過酷な戦国の世の習いです。
鳳来寺に向かう参道を登って行きます。
猪が出るらしいですね。
鳳来寺に来たこともある若山牧水の像だそうです。この造形だと、漂泊の詩人と言うより、拷問用具の「鉄の処女」を連想しませんか?
往時はこういう地元の人の小店がたくさんあって賑わったのでしょう。かつての本長篠から鳳来寺を通って三河田口に至る鉄道も、経営悪化や災害などを理由に廃線になっています。
今度は松尾芭蕉像ですか。さっきの牧水と同じ作者のようです。
いい石が出るのか、硯屋が何軒かありました。
これはまた立派な合掌造りです。雲竜荘という旅館らしいですが、全然知りませんでした。静かなのが売りのようですが、これだけ贅を尽くした設備でひっそり営業しているのは勿体ない。星野リゾートあたりがプロモートすれば、人気の高級旅館になるような気がします。
ここから先は長い石段です。
帰りに富栄の人気店、カフェアルフォンソに立ち寄りたかったので、鳳来寺参拝は後日の楽しみに取っておきます。
ドリップコーヒーとケーキですが、自家焙煎しているそうで、手が込んでいます。
窓から見える風景が一番のご馳走かも。
外のテラス席からはこんな眺めです。寒くなければ長居したくなりますね。
今回は蓬莱館もアルフォンソも大いに満足でした。ぜひ再訪したいです。
湯谷温泉に移動しました。Go Toトラベルで予約の取れなかった高級旅館をちょっとだけ拝見。一軒家ではありませんが、人がいると思えないほど静かな山の中です。
豊川の源流、宇連川に沿って飯田線が走っています。紅葉もまだ楽しめます。
その飯田線のすぐ前にある「まつや」。
静かな町で、猫も静かに暮らしています。
お昼は名物の五平餅。
飯田線の湯谷温泉駅。往時はもう少し賑やかだったんでしょうが、今はひっそりしています。
駅の周りが温泉街で、風格のある旅館が並びます。
「天然記念物馬背岩(うまのせいわ)入口」という看板につられて入ると、道が分かれており、左に行くと宇連川を見下ろせる高台に出ます。展望台と書いとけばわかりやすいのに。
右の道に入ると、飯田線のすぐ脇を下って、水面近くまで出られます。この川の中にあるのが馬背岩でしょう。
馬背岩周囲の旅館街。川を見下ろせる露天風呂があります。
駐車場まで戻る途中の温泉スタンド。故障で営業していませんでした。左に見える足湯は利用できます。
蓬莱館の2階は美術館になっています。大正レトロがテーマなので、その時代のコレクションでしょう。
竹久夢二の部屋。
大正ロマンの代表ということで収集されているようです。三河との接点はなかったみたいですが。
他にも魯山人の器などがありました。
作者はよくわかりませんが、今でも人気が出そうな猫の絵と置物。
当時の漫画コレクションが充実。漫画と言っても今の報道写真のような位置付けだと思います。
平民宰相の原敬。
こんな企画があったんですね。大正デモクラシーの片鱗に触れた気分です。
隣の元料亭も資料館になっています。
2階の壁にある鏝絵(こてえ)。有名な伊豆の長八の鏝絵と違って小品ですが、これはこれで評価が高いそうです。
昔のカメラなどを展示。フォクトレンダーは今でも名前が残っています。
ツァイスのブローニー判カメラ。当時としては携帯性に優れたカメラだったんだと思います。
何かと思ったら、富豪が特注したビリヤードのキューでした。