いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

じいちゃんの誕生日

2006年10月31日 | 極楽日記

 発表会の夜はじいちゃんの誕生日を祝いました。ケーキは「カフェ・ダウニー」製です。

 お祝いと言っても、ほとんどご飯を作ってもらって食べただけですが。発表会で忙しくて、ケーキ以外は準備できなかったのです。

 参加できないのでつまらなさそうな顔をしています。机の上が気になって仕方ないのかな。来年になったら食べ物に手を出しまくって収拾がつかなくなるんでしょうね。

 お祝いに付き物のワインです。別に世界の銘酒というわけじゃなくて、スーパーで買ったもの。シラー種の割合が多い赤ワインは、独特の甘ったるさがあって、料理に合わせにくい気がします。産地では何を合わせているのか気になるところです。伝統のある飲み物は土地の名物料理と一緒に味わうことを前提にしていますからね。

 このワインの場合、開栓後はやたらに甘く、空気に触れさせると一転して強い酸味が出る不安定なところがあり、気難しいですね。ヌーヴォーでも飲んでいるみたい。
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ピアノ発表会

2006年10月30日 | 極楽日記

 朝からめかし込んでいる極楽息子(大)。毎週通っているピアノ教室の発表会です。

 まず客席に向かってお辞儀します。舞台では緊張する性質なので、先生に一緒に上がってもらいました。

 曲は「がちょうの行進曲」。日頃の練習の成果が出せたと思います。

 終わればもう余裕です。

 午前の部(幼児、小学校低学年)が終わって記念撮影。前を見てなくていいのかな?

 親友のたかし君と健闘を讃え合います。

 ママとも記念撮影。

 今回も荷物の関係でDSC-L1で撮影しましたが、照明を控えたホールは小型化優先のデジカメにとって厳しい条件で、案の定、どの写真もブレまくりでした。無理に感度を上げて、粒子の粗いざらざらの写真を撮るのも嫌なので、これはこれで仕方ないと考えています。何せ、プリンタとセットで14,800円という在庫処分でしたから、値段の割にはよく仕事をする、という評価に変わりはありません。

 それにしても大事な記念写真がすべてこの調子ではたまらないので、これとは別にしっかりしたデジカメが欲しいところではあります。
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オレンジバス

2006年10月27日 | 極楽日記

 極楽息子(大)が毎日お世話になってる通園バスです。これはオレンジバスと呼ばれていて、他にブルーバスがあります。絵柄は園児に人気のアンパンマン。

 こうしたバスの絵柄も幼稚園の人気に関係するので、いろいろ凝った幼稚園もあります。幼稚園の公式サイトにはあまり載っていないので、通園バスを作っている会社のサイトを見てみました。楽しいバスで通園できるといいですね。
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早起きは得なのかな?

2006年10月26日 | 極楽日記

 背を伸ばすために生活を朝型に切り替えた極楽息子(大)。パパが帰る頃には熟睡しているので、寝る前のお菓子や読書もなくなりました。朝は早く目が覚めるので、出勤前のパパが片手間に息子の分までパンを焼いています。

 平日の朝は時間がなくて写真も撮れないので、これは日曜日に外食した時の写真を流用。本当はこんな立派な朝食じゃありません。
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バザーの季節

2006年10月25日 | 極楽日記

 秋になると、近所の幼稚園では毎週のようにバザーがあります。極楽家のように小さな子供がいると、お値打ちに買い物ができて子供も遊べるバザーはとても有難いイベントです。この日もきふね幼稚園のバザーに行って来ました。

 最近はリサイクルショップやネットオークションで中古品の相場が安定してきているので、びっくりするような掘り出し物はまずないと思います。幼稚園バザーならではの商品と言えば、お下がりの制服とか幼稚園指定のバッグ、それからお母さん方の手作り商品です。

 極楽息子(大)はきふね幼稚園ではありませんし、極楽息子(小)もお兄ちゃんと同じ幼稚園に入る確率が高いので、制服などの指定用品には用事がありません。キャラクターの生地を使った手作りのバッグやポーチなどは、子供が喜ぶので念入りに物色します。

 リサイクルの定番である陶器は、リサイクルショップに主な市場が移ったためか少ないです。こうした耐久消費財は、アクティブな若いママが多い幼稚園バザーより、鷹揚な年輩の人が出品する町内会のバザーの方が掘り出し物が多いと思います。

 今年はあまり目ぼしい物がないなと思ったバザーですが、その後閉店まで粘った極楽妻が、半額になった絵本や赤ちゃん用品を抱えて帰って来ました。やはり買い物は主婦に任せろ、でしょうか。
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4ヶ月

2006年10月24日 | 極楽日記

 満4ヶ月を迎えた極楽息子(小)。まだ頼りないですが、哺乳瓶を自分で持つこともあります。すぐに口から哺乳瓶を引き抜いて、自分で抜いたのもわからず怒って泣きますけどね。

 まだまだ不器用なので、歯固めのおもちゃをあげてもこの通り。じいちゃんに言わせると、「月よりの使者、月光仮面参上!」だそうですが、古すぎて極楽息子(大)にはわかりませんでした。

 しばらく頭に乗っけていましたので、本人はこれで気に入っているのかも知れません。
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パーティーの日

2006年10月23日 | 極楽日記

 極楽息子(大)が毎週土曜日に通っている幼児教室のハロウィンパーティーがありました。今年もおめかしして出掛けます。

 教室の先生と記念写真。毎年恒例なので、近所の商店街では喜んでお菓子を出してくれるそうです。

 帰って来たお兄ちゃんの髪の毛を引っ張って歓迎する?極楽息子(小)。掴んだらなかなか離しません。爪の伸びた手を顔に食い込ませる得意技もあります。

 この晩はメニューにもカボチャを、ということで野菜たっぷりのカレーになりました。中華料理みたいに油通ししてあるのがポイントだということです。
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遠足だよ

2006年10月20日 | 極楽日記

 幼稚園の遠足です。なぜこんな物を持っているかと言うと…。

 こうやって芝生の斜面を滑って遊びます。この幼稚園の遠足は毎年同じパターンです。

 やっぱりお弁当は楽しみ。

 みんなで持ち寄ると、とても豪華に見えます。
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なぜ医師が足りない

2006年10月20日 | 医療、健康

 やっと実を付けた極楽家のミニトマトです。今日は話題の医師不足について。NHKなどが精力的に報道している通り、都市部から離れた地方病院の勤務医師が大幅に減少し、医療水準の維持が難しくなっています。

 その原因として、「大学が地方の関連病院から医師を引き上げているから」と説明されています。これまで、大学は医局に所属する医師の研修や学会参加などの卒後教育をサポートすると共に、関連病院に医師を派遣するサービスを続けていました。今の言い方で人材派遣業を昔からやっていたわけです。

 こうして大学から医師の派遣を受けることは、「大学による支配」という側面もありましたが、適当な技量の医師を確保しやすいというメリットもあったのです。医局による派遣と対比されるのが、病院が自主的に医師を募集して採用すること(公募)です。

 公募は日本では一般的ではありません。病院と医師の双方に多大な負担があるからです。ある病院が特殊な技量を持つ医師を採用するとしましょう。例えば私の専門である病理診断です。多くの病院で病理医の採用枠は1人だけ。ただ人手不足のため、常勤医が必要とわかっていても採用できない病院も多いのです。

 このような「1人赴任」の病理医を採用するのに、その経験や技量をどうやって評価したらいいのでしょう?病理医がいない病院で、新規採用の病理医の力量を量るのは不可能に近いことです。病理医にしても、行ったことのない病院がどのような職場かわからないのは不安です。だから、大学がこの双方の仲介をすることは非常に大きなメリットがあるのです。大学の教授が双方に「品質保証」をしてくれるということですからね。

 東京の一流病院や有名大学病院なら、まず応募者がたくさんいますし、同じ分野の専門医がいますから、新規採用者を評価することもできるでしょう。このような例外的な病院では公募で医師を採用できます。しかし多くの病院は大学からの派遣に頼らざるを得ないのが実情なのです。

 さて、医学部あるいは医大を卒業して医師免許を取得すると、ほとんどの医師は研修医になります。古くは大学の権力が絶対的で、多くの研修医は大学附属病院あるいは相当する病院にほぼ強制的に就職し、そこで研修を受けていました。

 研修と言えば聞こえはいいのですが、つまりは安い労働力です。大学病院のような大きな病院になると、誰もやりたがらない下級の雑用が山ほどあります。特に技術のいらない軽症患者の治療とか採血、消毒、搬送などの直接的な業務のみならず、「治療した患者さんの呼吸状態をずっと見て、異常があれば上の医師を呼ぶ」とか「深夜に来院した泥酔者が、嘔吐により窒息しないか見ている」、またひどいものでは、「専門医試験を受ける先輩医師のためにカルテ室で記録を調べてまとめる」など、研修としての中身に乏しい業務で忙殺されることもあります。

 中には、最初の1年間、研修医をほとんど診療現場に出さずに症例の記録や書類整理、保険点数の請求といった事務仕事にこき使っていた例もあると聞いています。事務職員の数を減らして収益を上げるためだったようですが、こんなものは研修と言えません。大学病院での待遇がまちまちなのも問題でした。医学書も買えないほどの薄給だったり、往時のインターンのように無給に近い病院もあったそうです。

 また、大学病院のような専門性の高い病院では、どうしても症例が偏りがちになります。研修医はまず広く浅く症例を経験するべきなのですが、大都市の一流病院では得意分野ごとに患者さんを分け合っている傾向があり、例えば整形外科で研修したとしても、ある病院ではリウマチばかり、またある病院では腫瘍ばかりということが発生します。

 国によって医師の初期研修が義務化されたことは、大きな変化でした。大学の一律な命令ではなく、研修医と病院の自由な関係により研修病院を選べるようになったことは、薄給、雑用、症例の偏りで評判の悪かった大学病院を研修医が敬遠することに繋がりました。

 こうして安い労働力に逃げられた大学病院は人手不足になります。それでなくても年々高度化する医療サービスを提供するために、大学病院の医師たちも厳しい状況を強いられていたのです。ポストを削減されて、正規職員は教授だけ。残りはすべて非常勤の医員と大学院生でやっと診療を維持している科や、基礎医学教室からの増援で辛うじて業務をこなしている検査室など、およそ地域医療の頂点と見なされている病院としては信じがたい実態はいくらでもあります。

 このような切羽詰った状況で、関連病院の医師を泣く泣く引き上げざるを得なかったのが実情です。本来、大学としては関連病院を1つでも増やして勢力を維持したいのです。それすらできない窮状ということなので、地方の医師不足の責任を大学ばかりに負わせるのは公平じゃありません。やはり医師全体が不足傾向にある、と認めるのが自然な考え方だと思います。

 新研修制度はこのように混乱を招いていますが、明るい面もあります。旧制度では必ずしも効率の良くない研修をしていた研修医が、新しい制度ではより実践的な研修を受けることができます。研修先によりばらつきのあった医師の技量も平均的に向上することが期待できますので、長い目で見れば医療水準の向上に繋がるでしょう。それまでの間、地方住民の負担が最小限になるように知恵と汗を絞らないといけません。
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秋の味覚その2

2006年10月19日 | 極楽日記

 今度は高社のじいちゃんとばあちゃんを呼んでバーベキューしてみました。準備の時からそわそわしている極楽息子(大)。

 またウェーバーのグリルが活躍します。炭を入れて、上からバーナーで炙って着火。ウェーバーのサイトにあった新聞紙で着火する方法も試してみましたが、あれはいけません。新聞紙は火力の割に多量の煙と灰が飛び散るので、よほど広くないと近所迷惑になります。まだ日本で一般的なメタノール系着火剤の方がいいのではないでしょうか。

 庭で楽しく食事します。

 この夜のメインは豚のスペアリブでした。牛肉がおいしいのは当たり前なので、何とか豚肉をおいしく食べる工夫がないか、と検索したらレシピはいっぱいありました。ただ、子供が食べられないピリ辛や味噌味のものが多くて、そのままでは採用できません。

 確かに、チリとか豆板醤、ブラックペッパーなどが豚肉に合うのは想像できます。味噌や玉ねぎを使えば豚肉の臭みも消せるでしょう。でも子供はどうしたらいいでしょう。考えた末に、ほのかな酸味はどうかと思い、手元にあった梅酢(ばあちゃん手製)の副産物である梅肉とニンニクに漬け込んでおきました。自己流ですが、それなりに手は掛かっているのです。

 こうして豪快にかぶり付いてくれると嬉しいです。いざ食べてみると、あまり梅の風味は感じませんでした。大人はブラックペッパーを追加した方が良かったです。問題は豚肉の方で、ちょっと役不足かな、という印象でした。

 自分でベーコンを作ったことがあるので実感できるのですが、結果のほとんどは豚肉の質によります。市販されているばら肉(三枚肉)の良し悪しは素人が見てもよくわかりませんが、ベーコンにすると一目瞭然。質のいい肉だと脂身が適度に縮んで食べ応えのあるベーコンになるのに、安い肉だと肉の方が縮んで脂ばっかりになっちゃうんです。

 今回のバーベキューでもちょっと節約しすぎたようですね。値段は倍だったけどイベリコ豚にしておけば良かったかな。でも、イベリコ豚って、下手な牛肉より高いのでちょっと抵抗があります。

 ついでに豊川でもらって来た「お食い初め」料理の余りも焼いてしまいます。この方がスペアリブよりも味が良かったのは癪ですが、コストが違うので当然でしょう。

 最後は家の中でくつろいでお開きになりました。
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お食い初め

2006年10月18日 | 極楽日記

 極楽息子(小)の「お食い初め」です。豊川のお婆ちゃんが揃えてくれたのですが、離乳食も始めていない赤ちゃん相手に何てご馳走でしょう。慶事とは言え儀式って大変です。

 お椀を持って意欲を見せた面もありますが、やっぱり食べませんね。ほんの少し口を付けただけでセレモニーは終了です。

 後は我々でおいしく頂いて、と…。

 やっぱり赤ちゃんは膝の上の方が似合います。
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秋の味覚その1

2006年10月17日 | 極楽日記

 まずは実家で作ってもらった太刀魚のフライ。箱の中身はジュースじゃなくて白ワインです。成城石井で安売りしていた限定品で、原産地はマケドニア。この国についてはアレクサンダー大王の出身地という以外に何も知らないのですが、実はワインの輸出国だったということです。まさか、ペルシャ戦争の時代からシャルドネーがあったとは思えませんが、これが安い割にとても良かったです。

 ちなみに、料理名として知られている「マセドニアンサラダ」もマケドニアに由来する名前でしょうが、マケドニアの料理ではないそうです。スペインなどで、ごちゃ混ぜサラダのことを「マケドニア風サラダ」と呼んでいたのが起源みたいです。

 こんな「名前だけ借りた料理」って他にもありますね。「タルタルステーキ」はタタール人が野蛮だという思い込みで他の国の人が付けた名前だし、「ハンバーガー」もハンブルクの名物料理というわけじゃありません。コーヒーの「アメリカン」は日本人が考えた薄いだけのコーヒー、「スパゲティイタリアン」も日本にしかないケチャップ炒めのスパゲティ、「ズッパ・エングレーゼ」はイタリア人が考えるところのイギリス風スープ、実態はデザートです。

 秋の味覚としては栗も欠かせません。星ヶ丘三越の中にある「カフェコムサ」のモンブランです。モンブランはフランスとイタリアの国境にあるので、イタリア語でモンテビアンコはいいとして(イタリア料理の本にはそう書いてあります)、日本語で白山とは言いませんね。韓国語では白頭山になるんでしょうか?今度韓国に行ったら探してみます。

 これも秋の定番、運動会のお弁当。青空と爽やかな空気があれば、おにぎりも一味違います。
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首が据わるのはいつかな

2006年10月16日 | 極楽日記

 見ているとまだ首がぐらぐらしていますが、自力で首を持ち上げて見せる極楽息子(小)。もうじき首が据わりそうです。

 先月からの強引な寝返りに加えて、場所を選ばないキック、ママの髪の毛引き抜きなど、少し迷惑な自主トレーニングが続いています。特に物を掴むのは得意技で、「掴んだら離さない子」との評判も取っています。これはお金が貯まる性格だそうですが、実際はどうなんでしょう。

 これも見ようによっては皿をきちんと持っているようです。何でも掴みたがるだけなんですが。江戸時代の川柳に「役人の子はにぎにぎを良く覚え」というのがありますが、極楽家は公務員とは言え利権のある立場ではないので関係ありません。ただ、見ていて「しっかりした子だな」という印象はあります。

 どんな赤ちゃんでも笑顔が似合います。どんなに泣かれた後でも、この表情を見れば癒されますね。
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「売らないため」の著作権管理なの?

2006年10月13日 | たまには意見表明

 運動会の会場から見えた瀬戸デジタルタワーです。ここから東海地区の地上デジタル放送が送信されています。

 でも極楽家では地上波アナログだけでそんなに困っていませんので、デジタル化のためだけにテレビやレコーダーを買い換えることはしないと思います。デジタル化の恩恵を享受できる大画面テレビは、今秋から各メーカーが積極的にフルハイビジョンを投入して値段もこなれつつありますので、どうしても欲しい人以外は待った方が得でしょう。

 だいたい、高画質のハイビジョンを録画保存するレコーダーの選択肢が十分ではありません。一時的にHDDに録画できる機種は多いですが、ディスクに移すと従来の(SDと言うらしいです)画質に落ちてしまうのがつまらない。ブルーレイとかHD DVDはまだ出たばかりですから高価ですし、規格が安定するまでにまだ時間が必要だと思います。

 何よりデジタル放送に手を出し辛いのは、著作権保護という名目で導入された「コピーワンス」システムのためです。コピーが1回できるのではなくて、撮ったものを複製できないのです。大事な番組のバックアップも取れないし、編集して他のテレビで見るのもダメ。HDDからDVDへのムーブはできるけど、ディスクエラーでもあれば回復不能。今まで常識的に容認されていた「私的複製」がほとんど不可能という強圧的なコピーガードシステムです。

 著作権管理の当事者はどう考えているのかわかりませんが、ユーザーの立場で見ていると、厳格なコピー禁止、ライセンス管理のために却ってコンテンツ販売の機会を逸しているケースが多いように思います。

 極楽親父の世代は家庭用ビデオの黎明期から今までの時代を見てきています。その歴史の中で、日本の映画業界が権利関係を整理できずにビデオソフト販売が遅れ、市場を海外(ほとんどアメリカ)作品に席巻されたことや、「七人の侍」などの邦画DVDがむしろ海外で英語版として先行発売されたことが思い出されます。特に後者は、日本の映像文化の創造者への冒涜でありますし、日本の顧客を馬鹿にしていると言われても返す言葉はないでしょう。

 最近ではCD規格から外れたCCCD(コピーコントロールCD、実際にはコピーできるが正常再生が不安定な欠陥CDだった)で視聴者の非難を浴び、著作権管理の大鉈を振り回している間に音楽のダウンロード販売でアップルに市場を支配されました。いずれも損をしているのは日本の視聴者と、本来の著作権者であるアーティストです。アメリカのような柔軟な著作権管理をしていれば、一般視聴者は映像や音楽文化を享受できたし、アーティストは大いに潤ったはずなのです。

 このような思考が硬直化した著作権管理団体が管理ごっこをしている間に、コンテンツ販売の機会を失ったアーティストは多いはずで、かつての名作と言われる映画や楽曲の製作者が高齢となって亡くなられたケースも多いことを思えば、彼らは取り返しのつかない背信行為を犯したと言っても過言ではないでしょう。

 アーティストの利益を最大化するため、つまり「売るため」の著作権管理が、いつの間にか「売らないため」の著作権管理に変質していたのです。視聴者はこれに怒らないで何に怒るのでしょう。ごく一部の悪質ユーザーによる無断商用コピーを締め出すために、残りの善意のユーザーに作品を提供しない、とはお門違いもいいところです。

 コピーワンスについては、総務省もさすがにこれではデジタル放送に魅力がない、と認めたのか、このがんじがらめのシステムを見直すことを決めたらしいです。法律で定めた期限である2011年7月24日までに大多数の視聴者がデジタル環境に移行しなければ、あからさまな失政となるからです。

 結論として、極楽家の環境ではしばらく様子見ということになります。まずは総務省の出方を見てみないと。また最近の動きとして、アメリカで映画のダウンロード販売が普及し始めたので、コピーワンスに拘る日本の著作権管理団体はまたも時代に取り残されることになるでしょう。彼らには多くの視聴者を犯罪者扱いにした「つけ」を支払ってもらおうじゃありませんか。
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寝る子は育つか

2006年10月12日 | 極楽日記

 パパの帰りを待って寝室に行くことが多かったため、午後10時から11時にならないと寝付かなかった極楽息子(大)ですが、今週から早く寝るようにしているそうです。パパとしてはちょっと寂しいですがね。

 大きな赤ちゃんだった極楽息子(大)は、幼稚園の年少クラスでも大きな子供だったはずなのですが、年中、年長となるにつれて回りの子に追い越され、今ではクラスで前から4番目になってしまいました。早く寝ないと背が伸びないよ、と言われ続けたのをようやく信用したのか、生活改善に乗り出したようです。

 専門医のサイトを見ればわかるように、成長ホルモンは熟睡している時(ノンレム睡眠時)に最も多く分泌されるとされています。寝る子は育つ、という格言も真理だということですが、これは個人差が大きいので絶対ではありません。寝てばかりいて小さな子供もいますし、睡眠時間が短くて両親を心配させても大きくなる子はいます。

 睡眠を改善したついでに寝転がってテレビを見るのが好きになったのか、お爺ちゃんの家でも寝床を作ってもらってテレビを楽しんでいます。この寝床は「極楽ベッド」と言うらしいです。

 ちなみにこの夜のテレビは「タイムスリップ!前恐竜時代 後編」としてNHKで放映された番組の録画で、BBC "Walking with Monsters"の吹き替えです。NHKでも2回の再放送をしているので、人気があったのでしょう。恐竜が登場する以前の古代爬虫類の進化を、ドラマ仕立てとCGを使った巧みな解剖学的考察により説明したもので、よくできた科学番組です。

 「極楽ベッド」を弟に取られてしまったので、2号機を作ってもらいました。

 これは3号機です。帰ったらすぐに寝られるようにパジャマで出掛けました。
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