こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

今宵宇宙の片隅で何を思うの?

2007年12月16日 | プラネタリウム

 今シーズン初の「冬」番組は千葉県「船橋市総合教育センタープラネタリウム」です。選んだ理由としては「テーマ番組」のクオリティーが高そうでしたし、やはり面白そうでしたからね。その番組は「今夜、銀河の片隅で」です。

 さて、この「船橋市総合教育センタープラネタリウム」は「船橋ららぽーと」辺りから車で10分程度の所にあり車での利用がとても便利な所ですね。ただ、電車ですと、かなり大変ですけど。ともかく車は「停め放題!って感じなほど広くて停めやすいですので、車で行くならお勧めですよ。観覧料は大人420円です。中に入ると資料館になっておりさまざまな展示がありますので開場時間よりも早めに行って、楽しむのも良いですね。さて設備はドームは水平型で直径は18mシート配置は「扇状」でキャパは255席ですが、実際は245席でしょうね。シートの位置によっては投影機が邪魔になって見れない位置があるので。前後の幅はそれなりに広いですが、横幅は標準ですね。シートですが、これは「子供用」として考えられたからでしょうか、背もたれの高さはかなり低く。リクライニングは右肘掛の背もたれ側にいかにもな形のレバーがありますので、それでリクライニングさせます投影機は「後藤光学」の「GN-AT」で投影恒星数は約32000程と中規模プラネタリウムです。まず前半30分は「冬の星空散歩」と「生解説」で進行します。この「船橋市総合教育センター」の屋上から見た風景がホライズンラインとして映し出され「各自で方位と目印を見つけてください」と特にホライズンラインに関しての説明は一切無く太陽は沈み「一番星」が現れます。今の一番星は「夏の星座」の代表格である「こと」の「ベガ」。当然ながらアルタイルと「デネブ」も出ていますが、18時頃にはもう地平線間近で都会や山並みでまず見えなくなってしまいます。星空は19時でいったん止まり、「秋の四辺形」と「フォーマルハウト」と「くじら」が紹介されます。それから「フォーマルハウト」から「デネブカイトス」を通って「ミラ」を通り冬の星座が昇ってきた東の空にある「カペラ」へ。それから「オリオン」と「おうし」「アルテバラン」と「すばる」。ただとの時はまだ「町の明かり」がある状態なので「すばる」は微かに見える程度。ここでやっとホライズンラインが消え満天の星空になって、改めて方位の確認で「カシオペヤ」から北極星をさがして、方位を再確認後、星座の紹介です手始めに「すばる」と「プレペセ星団」で「おうし」それから「オリオン」、「ぎょしゃ」「ふたご」となりますが、「ぎょしゃ」という「現在」じゃまったく聞かなくなった言葉の説明です。まぁ要は「馬車と制御する人」って事ですね。そして、再び「星座絵」を出して「ぺガスス」、「みなみのうお」、「くじら」に「うお」。今度は「ふたご座流星群」の話になり再び「ふたご」この時「火星」がいますので「火星」の話も入り、コレにて終了です。そういえば「ふたご座流星群」の話しで「月」に「流星群」の素になる「ダスト」が落ち、そのとき発光した現象が3つほど見れたそうですね。

 それでは、後半の30分は「今夜、銀河の片隅で」の始まりです。この番組は「難しい話」ではない「宇宙の構造」の話ですが「考えさせてくれる」話でしたよ。物語は「ある森」に「狼」がすんでいましたが、その狼は満月の夜「月」にお願いをしていました。それは「狼である事に嫌気」がさして「人間になりたい」という物でした、一方「ある町」では少年が月を見ながらこう思っていました。「一生この小さな町で過ごすのはイヤだ。大きな町へ、世界の中心にある大きな都会へ行きたい」と願ってました。そしてこの一人と一匹は同じ日に旅に出ました。半月の日に出かけた一人と一匹は新月の夜に草原で出会ったのです。そこで二人は話します。狼は「都会へ行きたい」事を。でも少年は言います「君が目指している街に行っても君が思っている夢は無いよ。もっと大きな街へ行けばあるかも知れない」と。さらに狼は尋ねます、「その大きな街は何処にあるか?」と。具体的に何処にあるか解らなかった少年は「きっと世界の中心には大きな街があるはず。そこに行けば夢もあるよ!」と少年と狼は「世界の中心」を目指す事にするのです。そのとき何処からともなく笑い声がして、そこを見ると「羊」が1頭笑っていました。狼は羊に突っかかりますが少年になだめられ話をする事になります。羊は少年に問いかけます「世界の中心って何処にあるのか?」と。そうです、世界の中心とは何処なんでしょうか?昔の人は「地球」を中心に惑星や星が回っている、つまり「地球が宇宙の中心」と考えていました。でも実際は太陽を中心にして地球を含めた惑星は回っています。「じゃ世界の中心は太陽だ」と少年が言いますが、羊は笑って…。ここで画面は暗くなり、少年と狼は「心だけ」の存在になります。太陽は中心じゃない、カギは「天の川」と羊の声に導かれ少年と狼は太陽系から遠ざかり、天の川銀河が見渡せるほどの所へに来ます。そこで「太陽系は何処に?」ということで狼は「太陽系が銀河の中心にあるのでは」と言い少年もそれに賛同します。でも羊は太陽系はここにあるよと「端」のほうを示します。そうです太陽系は、銀河の中心ではないのです。それからさらにスケールは広がり「銀河団」の世界へ。ここでも「天の川銀河」は中心ではありません。そうです「宇宙の中心」は物凄く遠くであり、それは曖昧な物なのです。羊は言います「世界の中心はもう解っているんじゃないかな?それは自分を必用と思ってくれる所」そうして少年は自分の住んでいた街へ。狼は仲間の住む森へそれぞれ帰っていくのでした。そして羊は。昔の人は星を「空の羊」と考えていた所もあるようで、あの羊は星の化身だったのかも知れませんね。

 と、まぁ、なんだか考えさせられてしまうような作品でしたね。作画も良く。ただ動きが無いのがアレでしたし。エンディングもオリジナルの曲があり、それも結構良かったですね。時間も30分とアニメ1本としては十分です。ただプラスしたいのは「狼と少年の出会いやエンディングのシーンが欲しかったですし、暗いだけやただ星が映されているシーンが多かったので動きが欲しかったですね構成は良いのですから。

 それでは本日の登場人物は「狼」が出てきたので「狼」ではないですが「狐」から「ライシアン」に。そして「精霊」になった「ミン・フグルマ・ニイミ」さんです。宇宙の片隅で彼女は何を夢見るのでしょうか?

2007_12_16

コメント
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