チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

雨上がり、船景色が懐かしくなって

2018-06-20 11:07:27 | 船景色
6月20日(木)

 逗子や葉山の海岸に出ても、この時期は富士山を見ることはめったになく、穏やかな水面の向こうに、時折ヨットの帆が目に入ってくるくらいです。

 ふと蘇ってくる明石海峡の景色。富士山は見えるはずもなかったけれど、潮の流れの表情は時々に変化し、海が息づいていました。そして、その潮の上をゆっくりと往来する様々な船の影。顔立ち、体型、カラーの中にそれぞれのフォルムと機能を乗せ、なかなか個性的。眺めていて飽きることがありませんでした。

 逗子の近辺でそんな船たちを見ることができるのは、相模湾側ではなく東京湾側、それも間近にということになると、やはり馬堀海岸の先、走水から観音崎辺りがいちばんということで、車で横須賀方面へ出ることがあると、時々「ちょっと行ってみようかな」という気になります。

 東京湾口の
  浦賀水道
  

 観音崎公園も、この時期は
  紫陽花の彩りですが、
  
  

 視線は、もちろん海のほうです。

 石油を空にしたタンカーが
  東京湾から出て行きます
  

 石油満タンのタンカーも
  入って来ました
  
 船体に「GNMTC」の文字。スマホで調べると、リビアの国営海運会社のタンカーでした。

 次は、クレーンが自前の、いかにも
  貨物船らしい形の船
  
 よく見ていると、どうも積み荷はコンテナのようです。今はどこも港のコンテナ基地には巨大なクレーンが並んでいるので、こういう形の船がコンテナを運んで行くとは思いませんでした。この時代、きっと貨物の主流はコンテナになっているのでしょう。

 と思っていると、これがいわゆる
  「コンテナ船」
  

 これは大きい、NSユナイテッド海運所有の
  「ばら積み船」
  
 13万3千トン、全長330mもある、鉄鉱石運搬船です。

 写真が今ひとつ鮮明でなく、はっきり見えませんが、甲板の上に規則正しく蓋のようなものが並んでいれば「ばら積み船」で、配管用のパイプらしきものがごちゃごちゃしていれば「タンカー」です。
 そんなことも船の好きな向きには当たり前のことなのでしょうが、私が明石海峡を眺め始めた頃は、船のことはほとんど何も知りませんでした。
 それでも、毎日のように海を眺めているうちに、少しずつ顔かたちの区別がつくようになってきて、さらに興味が沸く、という具合でした。

 これこれ、迫力たっぷりの
  モス型LNGタンカー
  
 船名は「エネルギーホライズン」で、全長300メートル、14万3千トン。

 LNGタンカーは明石海峡でも定番の大型船でしたが、日本の船といえば大阪ガス関係の船でした。一方、この「エネルギーホライズン」は日本郵船と東京ガスの所有なので、瀬戸内海方面には行かないのでしょう、初めての対面でした。

 初めは遠くにぽつんと見えていた起重機船、自動車運搬船に追い抜かれながらも、
  やっと近づいて来ました
  

 実は、これがこの日のお目当てでした。小さな船が曳航しているので、亀のようにのろいけど、
  力強くて絵になります
  

 とにかくゆっくりなので、次々と他の船に追い抜かれていきますが、この日のように、その間に大きな船が何隻も通るのは、そんなにないのかもしれません。

 今度は、
  コンテナ船にも抜かれます
  

 それにしても、このコンテナ船、ちょっと積み過ぎなんじゃないでしょうか。操縦席から前方がかろうじて見える感じですが、いかにも視界が悪そうで心配です。


   黒南風や浦賀水道潮重し   弁人



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