6月20日(木)
逗子や葉山の海岸に出ても、この時期は富士山を見ることはめったになく、穏やかな水面の向こうに、時折ヨットの帆が目に入ってくるくらいです。
ふと蘇ってくる明石海峡の景色。富士山は見えるはずもなかったけれど、潮の流れの表情は時々に変化し、海が息づいていました。そして、その潮の上をゆっくりと往来する様々な船の影。顔立ち、体型、カラーの中にそれぞれのフォルムと機能を乗せ、なかなか個性的。眺めていて飽きることがありませんでした。
逗子の近辺でそんな船たちを見ることができるのは、相模湾側ではなく東京湾側、それも間近にということになると、やはり馬堀海岸の先、走水から観音崎辺りがいちばんということで、車で横須賀方面へ出ることがあると、時々「ちょっと行ってみようかな」という気になります。
東京湾口の
浦賀水道
観音崎公園も、この時期は
紫陽花の彩りですが、
視線は、もちろん海のほうです。
石油を空にしたタンカーが
東京湾から出て行きます
石油満タンのタンカーも
入って来ました
船体に「GNMTC」の文字。スマホで調べると、リビアの国営海運会社のタンカーでした。
次は、クレーンが自前の、いかにも
貨物船らしい形の船
よく見ていると、どうも積み荷はコンテナのようです。今はどこも港のコンテナ基地には巨大なクレーンが並んでいるので、こういう形の船がコンテナを運んで行くとは思いませんでした。この時代、きっと貨物の主流はコンテナになっているのでしょう。
と思っていると、これがいわゆる
「コンテナ船」
これは大きい、NSユナイテッド海運所有の
「ばら積み船」
13万3千トン、全長330mもある、鉄鉱石運搬船です。
写真が今ひとつ鮮明でなく、はっきり見えませんが、甲板の上に規則正しく蓋のようなものが並んでいれば「ばら積み船」で、配管用のパイプらしきものがごちゃごちゃしていれば「タンカー」です。
そんなことも船の好きな向きには当たり前のことなのでしょうが、私が明石海峡を眺め始めた頃は、船のことはほとんど何も知りませんでした。
それでも、毎日のように海を眺めているうちに、少しずつ顔かたちの区別がつくようになってきて、さらに興味が沸く、という具合でした。
これこれ、迫力たっぷりの
モス型LNGタンカー
船名は「エネルギーホライズン」で、全長300メートル、14万3千トン。
LNGタンカーは明石海峡でも定番の大型船でしたが、日本の船といえば大阪ガス関係の船でした。一方、この「エネルギーホライズン」は日本郵船と東京ガスの所有なので、瀬戸内海方面には行かないのでしょう、初めての対面でした。
初めは遠くにぽつんと見えていた起重機船、自動車運搬船に追い抜かれながらも、
やっと近づいて来ました
実は、これがこの日のお目当てでした。小さな船が曳航しているので、亀のようにのろいけど、
力強くて絵になります
とにかくゆっくりなので、次々と他の船に追い抜かれていきますが、この日のように、その間に大きな船が何隻も通るのは、そんなにないのかもしれません。
今度は、
コンテナ船にも抜かれます
それにしても、このコンテナ船、ちょっと積み過ぎなんじゃないでしょうか。操縦席から前方がかろうじて見える感じですが、いかにも視界が悪そうで心配です。
黒南風や浦賀水道潮重し 弁人
逗子や葉山の海岸に出ても、この時期は富士山を見ることはめったになく、穏やかな水面の向こうに、時折ヨットの帆が目に入ってくるくらいです。
ふと蘇ってくる明石海峡の景色。富士山は見えるはずもなかったけれど、潮の流れの表情は時々に変化し、海が息づいていました。そして、その潮の上をゆっくりと往来する様々な船の影。顔立ち、体型、カラーの中にそれぞれのフォルムと機能を乗せ、なかなか個性的。眺めていて飽きることがありませんでした。
逗子の近辺でそんな船たちを見ることができるのは、相模湾側ではなく東京湾側、それも間近にということになると、やはり馬堀海岸の先、走水から観音崎辺りがいちばんということで、車で横須賀方面へ出ることがあると、時々「ちょっと行ってみようかな」という気になります。
東京湾口の
浦賀水道
観音崎公園も、この時期は
紫陽花の彩りですが、
視線は、もちろん海のほうです。
石油を空にしたタンカーが
東京湾から出て行きます
石油満タンのタンカーも
入って来ました
船体に「GNMTC」の文字。スマホで調べると、リビアの国営海運会社のタンカーでした。
次は、クレーンが自前の、いかにも
貨物船らしい形の船
よく見ていると、どうも積み荷はコンテナのようです。今はどこも港のコンテナ基地には巨大なクレーンが並んでいるので、こういう形の船がコンテナを運んで行くとは思いませんでした。この時代、きっと貨物の主流はコンテナになっているのでしょう。
と思っていると、これがいわゆる
「コンテナ船」
これは大きい、NSユナイテッド海運所有の
「ばら積み船」
13万3千トン、全長330mもある、鉄鉱石運搬船です。
写真が今ひとつ鮮明でなく、はっきり見えませんが、甲板の上に規則正しく蓋のようなものが並んでいれば「ばら積み船」で、配管用のパイプらしきものがごちゃごちゃしていれば「タンカー」です。
そんなことも船の好きな向きには当たり前のことなのでしょうが、私が明石海峡を眺め始めた頃は、船のことはほとんど何も知りませんでした。
それでも、毎日のように海を眺めているうちに、少しずつ顔かたちの区別がつくようになってきて、さらに興味が沸く、という具合でした。
これこれ、迫力たっぷりの
モス型LNGタンカー
船名は「エネルギーホライズン」で、全長300メートル、14万3千トン。
LNGタンカーは明石海峡でも定番の大型船でしたが、日本の船といえば大阪ガス関係の船でした。一方、この「エネルギーホライズン」は日本郵船と東京ガスの所有なので、瀬戸内海方面には行かないのでしょう、初めての対面でした。
初めは遠くにぽつんと見えていた起重機船、自動車運搬船に追い抜かれながらも、
やっと近づいて来ました
実は、これがこの日のお目当てでした。小さな船が曳航しているので、亀のようにのろいけど、
力強くて絵になります
とにかくゆっくりなので、次々と他の船に追い抜かれていきますが、この日のように、その間に大きな船が何隻も通るのは、そんなにないのかもしれません。
今度は、
コンテナ船にも抜かれます
それにしても、このコンテナ船、ちょっと積み過ぎなんじゃないでしょうか。操縦席から前方がかろうじて見える感じですが、いかにも視界が悪そうで心配です。
黒南風や浦賀水道潮重し 弁人