チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

晩秋の旅~その1~「南信州」

2021-11-11 18:20:43 | 旅行
11月11日(木)

 「錦秋の候」ですからね、旅行に行って来ちゃいました。

 「秋」といっても、出かけたのは7日の日曜日で、ちょうど「立冬」の日でしたから、まあ、暦の上では「初冬」なんですけどね。
 プランは数週間前に立てたのですが、駅伝通の私がとんだ勘違い、7日が第二日曜だと思っちゃったんですね、なんと、伊勢の大学駅伝の日と重なっちゃいまして、旅のスタートからラジコのイヤホンが耳から外せなくなりました。

 ところで今回の旅。9月末に身延線に乗りましたので、今度も同じく、まだ乗ったことのなかったローカル線の飯田線に乗ろうかということに。

 まずは新幹線で豊橋へ向かい、
  ワイドビュー伊那路に乗車
  

 豊橋駅を発車すると、電車は愛知県の東端を北東に進みながら静岡県に入り、しばらく県境沿いを走り、天竜川に沿いながら三県境の辺りで長野県に入りまして、最初の下車駅は「天竜峡駅」。
 次の予定もあり、船下りのプランは入れてありませんでしたし、ちょうど、駅伝が7区から最終8区へ入って佳境に。ということで、イヤホンを耳に川沿いの遊歩道をてくてく。

  秋空の下の天竜峡
  


   高き空を岩も目指すや天竜峡  弁人


 さて、駅に戻って電車を待っていると、イヤホン越しの駅伝がゴールに。駒沢と青山学院の競り合いは駒沢が制したもよう。一方、我が国学院、5区の一年生が10位まで順位を落としたとかでしたが、6、7区で徐々に盛り返し、アンカーの伊地知君が区間賞を取って、順位を4位まで上げてゴールとか。まあ、「よしよし」というところ。

 これで旅に集中できます。天竜峡で乗った電車は飯田駅で15分近く停車した後、伊那谷をもう3駅ほど北上して、
  「元善光寺駅」に到着
  

 歩いて数分、本日の目的地の元善光寺(座光寺)にやってまいりました。
 実は以前、どこかで、信濃の善光寺だけをお参りするのは「片参り」と言って、飯田の元善光寺と両方お参りするのを本当の「善光寺参り」というのだと聞いたことがありまして、今回、まずこちらに参上したわけですが、

 石段を上って行くと、あいにく、本堂の屋根の葺き替え中で、
  建物の姿は見られませんでした
  


   み仏の座(いま)す伊那谷 暮早し  弁人


 夕方、電車で飯田駅に戻り、この日はシティホテルで一泊。

 そして翌日。
 二日目は、まず木曽山脈を潜って「馬籠宿」へ。あとは三日目の信濃の善光寺参りのため、中央本線で木曽谷を北上して行きます。

 伊那谷をすっぽり隠すほどの霧の中、
  飯田駅前のバス停に
  

 名古屋行き高速バスに乗って、長い恵那山トンネルに入ります。

  霧が晴れて秋晴れに
  

 トンネルを抜けてまもなくの「神坂パーキング」で下車。ここは岐阜県中津川市。歩いて20分ほどで馬籠宿らしいのですが、このパーキング、只今インター設置の工事中で、下りエリアからだとかなり遠回りになるとか。そこでタクシーを呼びまして、

  馬籠の宿に
  

 街道はここから妻籠方面へ向かって江戸まで延びているのですが、途中に馬籠峠があるので、ずっと上り坂で、馬籠宿の上にある見晴台の下から下りて来るのが楽ちんのようです。
 ということで、そのまま、街道の上の「陣馬」という所までタクシーで行ってもらい、

 見晴台に上がると、
  恵那山が目の前に
  


   行く秋や広重も見し恵那の山  弁人


 それでは、街道を歩きます。

 上の入り口。まず左に、美味しい地酒置いてそうな
  酒屋さん
  

  藤村記念館
  

  ずっと下り坂
  


   坂下る一歩ごとの秋 木曽街道  弁人


 しばし江戸情緒に浸り、昔の旅人の苦難を思いながら街道下のお休み処へ。
 そして、バスで中津川駅に出て、

 次は中央本線特急
  「ワイドビューしなの」
  

 せっかくの鉄道旅。先頭の展望席を取りました。

  正面に中央アルプス
  

 塩尻からは篠ノ井線で、運転手もJR東日本の女性の方に交代しました。電車は松本を通って長野へ向かいます。
 ところで、考えてみると、今まで松本へ来る時は中央本線、長野へ行く時は信越線でしたから、篠ノ井線の松本・長野間は初めて乗るような気がします。これから通る「姨捨駅」もまだ行ったことがありませんし。

 来ました。左上斜面にスイッチバックで上る「姨捨駅」。
  特急は下の線路を通過
  

 すかさず視線を右に向けると、そう、眼下に広がるは日本三大車窓の一つとされる
  長野盆地の絶景?
  

 「田毎の月」で有名な更級の棚田と千曲川を挟んだ善光寺平。その景色を眺めながら、貧しく暮らした人々の中から生まれた悲しい伝説の山・・・・。
 そんな感傷に浸る間もなく、特急電車はあっと言う間に千曲川の近くに滑り込んで行きます。
 やっぱり、各駅停車の電車で下車して、次の電車が来るまで眺めているしかないのでしょうかね。


   往にし世の哀しき伝へ月憶ふ  弁人


 ということで、特急「しなの」は長野駅に到着。この日の宿泊は湯田中温泉でしたが、その往復と善光寺参りは次回にして、この記事はここまでとします。


コメント
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