チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

カープ善戦も、ソフトバンクには敵いませんな

2018-11-02 15:23:16 | つぶやき
11月2日(金)

 日本シリーズ。5試合終えて、カープ1勝3敗1分け。

 まあ、戦前から、カープがソフトバンクに引けを取らないのは守備力と機動力くらいで、打力はなんとか比較はできても、投手力を含めた総合力ではとても敵わないのではと思っていました。

 カープが日本一になるには、大瀬良とジョンソンが投げる試合で接戦に持ち込んで4つ勝つしかないと思っていました。果たしてやはり、野村・九里両投手の球威では太刀打ちできず痛い被弾。なにしろ、クライマックスの西武戦、ソフトバンクは5試合で45得点も取った打線なんですから。
 そして、カープファンにとって頼みの二人の先発投手。ジョンソンで一勝したものの、大瀬良先発の試合で1敗1分けですから、思わず弱気になってしまいます。仮に、明日のジョンソンの試合を取ったとしても、まだあと二つ勝たなければならないのですから。言ってみれば、崖っぷちどころか、足が滑って崖にぶら下がっているようなもんです。
 とはいっても、負けた三試合、全く相手にならなかったわけではなく、どの試合も手に汗握る好試合で善戦はしているのです。しかし、勝負事は結果が全て。やはりソフトバンクのほうが強いのでしょう。

 それにしても、ここまでの試合で残念だったのは、やはり、今シーズンMVP候補の丸選手の不振です。
 引き分けの初戦も三戦・四戦の試合も彼の不振がなければ勝てていたかもしれません。昨日の第五戦でようやく彼らしいバッティングが見られましたが、それでも、私から見ればまだ物足りない感は否めません。

 実は、夏の終わりにマジックが点灯したころから、ちょっと調子を落としているんじゃないかと心配していたのです。それまで、一時は5割を超えていた驚異的な出塁率が下がり始めたからです。たぶん、安打数が減ったというより、四球が減って三振が増えたからだと思います。
 彼の身上は特異まれな選球眼です。三振の数は多いものの、そのほとんどは見送りの三振で、出塁と紙一重の結果です。だいたい四球の数で言うと、ヤクルトのバレンティンが85、横浜の筒香の80に対し、彼は130ですよ。トリプルスリーの山田哲人の106も凄いですが、比較になりません。ちなみにパリーグでは日ハムの西川の96が最高ですから、丸選手の130という数字は尋常ではなく、結果、出塁率が高くなるのも当然です。
 ところが、9月以降、彼らしくない空振りの三振が多くなりました。
 もしかすると、終盤に入って、本塁打のタイトルが少しチラついてしまったのかもしれません。ボールの見極めが悪く、振りも大きくなっているような気がしました。ボールを呼び込んでコースに逆らわず、右中間・左中間にパシッと打ち返すといいう、彼らしいバッティングが影を潜めてしまったのです。
 主砲の鈴木誠也がいくら打っても、その前の1~3番が塁を賑わせなければ得点力は上がりません。今年は、もともと「タナ・キク・マル」の田中と菊池の打率が低く、その分を取り返す丸の活躍があって優勝できたのに、その彼も調子を落とした中で迎えた日本シリーズ。故障していた内川や今宮が戻ったソフトバンクに勝つのは至難の業なのです。

 ということで、地元のマツダスタジアムで開幕したものの、広島に戻る前に福岡で決着がついてしまうかもしれない、その時は、伊勢の大学駅伝でも観に行っちゃおうかなと、あまり期待せずに観ていましたが、初戦引き分け、第二戦は勝利。この時点で、もう一度広島へ戻ってくることが確定し、うれしい誤算。
 とは言え、さすがに福岡での三連敗には参りました。やっぱり土日は伊勢路かなと、思わずインターネットを開いてしまいました。
 しかし、滝壺に落ちたといっても、あとのゲームは地元広島。「タナ・キク・マル」の奇跡的な復活で持ち前の粘り越しを見せてもらいたいと、一縷の望みを捨てきれないのも一ファンの正直な気持ち。


   滝壺の鯉跳ね上がれ月めがけ   弁人


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