チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

「春よ来い!早く来い!」~鎌倉で春を探す

2015-02-03 12:38:25 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
2月3日(火)

 逗子の我が家に帰って10日ほど経ちました。

 実は一週間前、歌舞伎を観に行った日のこと。駅に向かっている時、後ろに車の気配を感じて振り返った時に顔を不自然にひねったらしく、首の筋肉を痛めて自由がきかなくなり、数日間じっと我慢の日々を過ごしていました。

 首が回らない? 笑っちゃいますよね。あーあ、数年前に株でも買っとけばよかったんですかね。

 でも、先週は天候不順で、じっとしているのには好都合だったのかもしれません。土日から天気は良くなりましたが、無理をせず家の中でやるべきことを済ませていました。

 そして昨日の月曜日。

 昨年も医療費が結構な額になったので、確定申告の書類を整えて鎌倉の税務署へ出向きました。
 還付額は明石一回往復分の旅費くらいなのですが、当然の権利を行使しないわけにはいきません。


 ところで、この冬は、はじめ暖冬傾向とか報じられていたのに、おそれていたとおり暖かい冬にはなりませんでした。もしかすると、昨年より少し寒いのかもしれません。ちょうど一年前の2月2日に近所を散歩していた時に咲いていた梅の花がまだほとんど開いていないのですから。

 税務署の辺りでも、
  まだつぼみのまま
  

 とはいえ、節分の前日で、その翌日は立春じゃないですか。税務署のある谷戸はいくぶん気温が低いのかもしれないという期待を抱いて、海に近くて陽当たりのよさそうな、花の寺の長谷寺へ行ってみました。

 境内に入ると、
  白木蓮のつぼみがお出迎え
  
 白木蓮はソメイヨシノの二週間くらい前に咲きます。湘南なら3月10日頃、明石だと下旬に開きますが、ここならあとひと月ちょっと、準備万端な気配でした。

 逗子ではまだの感の
  ロウバイも開いています
  

 いやー、いい天気。この陽射しに
  花が開かないことはない
  

 本堂へ行く階段の脇には、
  枝垂れの黄梅
  


   底冷えの朝陽を浴びて開く花   弁人


 紫陽花の道で有名な山道は、
  まだまだ水仙の季節なり
  

 これは? なんという鮮やかな
  瑠璃色の実
  
 家に帰って調べると、どうもジャノヒゲの実かなと。ところが、妻君からジャノヒゲの葉はもっと細いとの主張がありました。
 そこで、少々必死になって調べると、オオバジャノヒゲというのもあるということなので、オオバが「大葉」であることを願って、一応そういうことにした次第ですが、見た目は紫というより青っぽいかもしれない微妙な色合い。私の好きな色だったので、つい格好良く「瑠璃色」などど言いましたが、何気なく歩いていたら見過ごしてしまいそうなところで目に入ったものですから、100段以上の階段を上った甲斐もあったというところです。

 そして、いちばん高い所から
  春を待つ鎌倉の海と町を眺めて
  

 階段を下りる途中には、まだ黄色になれないでいる
  ミツマタの花
  

 本堂脇に下りると、これはお見事。
  マンサクの花です
  

 この紅梅、鮮やか。
  違います、ボケでした
  

 足もとに咲くのは
  福寿草
  
 「難を転じて福と成す」、どこかでナンテンの実の写真を撮っておけばよかった。セットでお正月の縁起物だったのに。


   春近しなほも負けじと冬の花   弁人


 それにしても、三日続きの快晴の空です。こんな好天の日に移り行く季節にふさわしい花々を愛でて文句はありませんが、ひとつ気になったのは、花の向こうに広がる景色です。長谷寺は鎌倉の西の丘陵を背にしているので、東側の眺望しか目にできません。
 それじゃあ、富士山の見える所へ行ってみようかということで、

 江ノ電で
  稲村ヶ崎へ行きました
  


   冬日和波穏やかに深呼吸   弁人


 稲村ヶ崎からの富士山も江ノ島を手前にして格別です。妻君も感じたようですが、逗子の海岸から見るより少し大きく見えました。箱根連山や江ノ島の位置の微妙な違いからなのか、海岸線の風景の違いからくるものなのか、不思議な感じもしますが、実は、少しとはいえ、ちょっとだけ近づいているからなのでしょう。
 逗子海岸から富士山までは直線距離で80キロくらいでしょうか。稲村ヶ崎は数キロくらい富士山寄りなので、1割にはなりませんが、その分だけ大きく見えるのでしょう。逗子から藤沢までだと10キロを超えるので、もっと大きく見えますし、平塚まで行けば富士山まではもう50キロちょっとです。さらに西の国府津辺りからの富士がやけにダイナミックなのも肯ける次第です。


コメント
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