チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

今年も雲の中-中秋の名月-

2010-09-24 22:38:51 | 身辺雑記
9月24日(金)

 一昨日の22日が今年の十五夜でしたが、残念ながら、去年に続き中秋の名月を拝むことができませんでした。

 その日は、まるで猛暑が最後の悪あがきをしているような感じでした。いやあ、昼間は暑かった。ところが、午後4時頃から急に雲が広がり、保育園からの帰り道、KAZU君の家まであと5分くらいの駅前を越えたあたりで突然の夕立に見舞われ大慌て。そしてその雨雲は夜半になっても居すわったままだったのです。
 それにしても、先週からずっと好天の日が続き、夕方KAZU君と「今日もお月さま、よく見えるね」と話をしていたのに、まったく、大事なところで季節の変わり目の雲がやって来たものです。

 ところで、なぜそんなにお月見にこだわってしまうのかというと、もちろん、秋の風情を味わいたいというのが正直なところですが、加えて、今いる部屋のベランダで一杯やりながら、ぜひとも明石海峡大橋の上にかかる満月を眺めたいと思っているからです。去年は叶わなかった。そして今年も。まったく残念のひと言です。

 さて、話がちょっとそれますが、去年ススキを取りに行ったマンションの裏山、実は宅地造成でなくなってしまいました。今は整地されて立入禁止になっています。
 KAZU君のマンションとの間をほぼ直線的に結ぶ小道が通っていて、私は勝手に「峠道」と呼んで親しんでいたのですが。

  かつての「峠道」
  

  そして、「立入禁止」の無情な看板
  

 予報では、中秋の日の夕方から天気が崩れるということでした。でも朝から晴れていたので、一応ススキを求めて、こちら側から、またKAZU君のマンション側からと、立入禁止の「峠道」の前後を歩いてみましたが、結局無駄足に終わりました。
 ススキが群生していたほとんどの場所は整地されてしまいましたが、それにしても一本も見かけないというのはおかしい。もしかすると、ススキ君も猛暑の中でまだ秋が来ていないと思っているのかもしれないと不安になりました。


 そこで、一日置いて天候が回復した今日、いかにもススキがありそうな溜め池の周辺を歩いてみました。

  ススキ? いや、どうもパンパスグラスのよう
  

  ヒガンバナもまだ咲き始めで少しだけ
  

 やっぱり、どこか季節が狂っているような気がしてなりません。

 たしかに、昨日の秋分の日は、朝から雷雨模様の北西風が吹いて涼しくなりました。まったくもって「暑さ寒さも彼岸まで」ということばどおりかもしれませんが、その日の朝に、北海道では雪の予報も出ていると耳にしました。つい先日まであまりの暑さに度肝を抜かれていた道産子もいきなりの雪ではあきれるに違いありません。

 そんなことを考えていると、どうも日本人の暮らしから春と秋の風物と風景が消えて行ってしまうような気がしてならないのです。
 ベランダでお月見? そういうことで秋を味わうなどということを考えてはいけなくなったのかもしれません。残念というより心配です。


    秋分を過ぎて目覚めし彼岸花   弁人



コメント
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