毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
ブックセラーズ / booksellers
先週、シアターKINO にて。
なんとかして観たいと思っていた1本。
店の開店時刻前に戻ってこられる朝一番の上映に駆けつけました。
観終えて 何ともテンションが上がりました。
愛でパンッパンの99分、
己の道を実直に不器用に真摯に歩き続ける人しか登場しない99分、
New York City の深さを体現している大人達が語る99分、
消えゆくものを人生を懸けて守ろうとしている戦士達の最前線を伝える99分、
『 ブックセラーズ 』 は、本を愛する者にとって、店を運営する者にとって、
胸のときめきと熱さと切なさの万華鏡のようなドキュメンタリー作品でした。
世界最大のニューヨークブックフェアの裏側から見る
本を探し、本を売り、本を愛するブックセラーの世界
と、チラシのコピーにあるとおり、希少本、博物館のガラスケースに収まる
のが相当な手稿本、コレクター用の本 e.t.c. を、探し集め、価格を決め、展示し、
販売をする本の目利き達の日常を撮り、その人生を聞いています。
特別な専門家ばかりではありません。
NY の老舗書店を継いだ現在の経営者達や、作家達も語ります。
暴力的と言ってもよい社会のデジタル化の中で、本とは何か、紙文化とは何か、
人類が創り繋いできた印刷文明とは何か、人間の暮らしとは、
そして、つまりそれらは、街とは何か・・・・・
個人書店が成り立たない街は、終わっているんです。
個人商店がやっていけない街も。
では、大手企業にはなくて、個人書店や個人商店にあるものってなんでしょうか。
何気ないちょっとしたプライベートな会話や、個人的な偏った価値観の表現や、
そこで働く人達の個性とぬくもり、こだわり、、、
人間にしか出来ない仕事を守り抜くこと。
愛って強い。愛って滑稽。愛って切ない。
本への愛を通して、人間への愛を伝える素晴らしい映画でした。
No Book, No Life !! 、正に。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
一晩寝かせて発酵した種を、捏ねて丸めて焼き上げます。
げんこつくらいの大きさの、こんがりきつね色のパンを山盛りにして
ご来店をお待ちします!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen