毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
2022年5月のジャズライブありがとうございました!
爽やかに晴れた5月って、こんなにも気持ちを ( 特別な理由はナシで )
上向きにしてくれるのだ・・・と感心しきりの昨日の月曜日。
日中の会場設営作業もサクサクと進み、そしてすっかり暮れて暗くなると
準備が整った店内に徐々にご参加の皆様が集い始め、
心地の良いざわめきの中、8:00pmぴったりにライブがスタートしました。
お集まりのみなさま、ありがとうございました。
さっそく昨夜の演奏曲をご紹介いたします。
・BAGS GROOVES
・BUT NOT FOR ME
・DON'T GET MUCH AROUND ANYMORE
・SKY LARK
・BLUE BOSSA
・THE NEARNESS OF YOU ( ENCORE )
オープニング曲は 「 バグス グルーヴ 」。
1957年プレステッジからリリースされたマイルス・デイビスの 『 BAGS
GROOVES 』 はモダンジャズの永遠不滅の超名盤とされております、緑と黄色
と白のタイトル文字のデザインのジャケットに見覚えのある人も多いかも。
” バグズ ” ことヴァイブラフォーン奏者のミルト・ジャクソンの作曲です。
ベースのボンボンボンという小気味のよい弾むような低音に、これからの音楽
展開への期待で胸が高まりました。掠れたテナーのテーマ演奏もイイ感じ、
破裂音快調です。底を支えるベース。
シンプルながら、音そのものを聴き味わう当デュオの各ソロも素晴らし!
2曲目 「 バット ナット フォー ミー 」
1930年にミュージカル 『 Girl Crazy 』のためにジョージ・ガーシュウィン
が作曲。でも彼はもうわたしのための人じゃない・・・・という歌詞はアイラ
・ガーシュウィン ( ジョージのお兄さん )、明るい曲調にヤケクソ気味の
失恋ソングなのでした。
やや速いテンポで、今回はメロディの良さ馴染みやすさを表現、カットするよ
うなベースの技巧がぴたりと決まっておりました。
この曲は、チェット・ベーカー 「 チェット・ベーカー シングス 」 もとても
オススメですよー!
3曲目は 「 ドント ゲット マッチ アラウンド エニモア 」
1940年 デューク・エリントンの曲です。君がいないなら行く気になれない、
もう遊び回るのはやめにするよ、という歌詞内容は後から作られたそうです。
テナーの演奏に、ブンッブンッというベースの合いの手のような太い低音の
やり取りがとても楽しく、弦をギュイーーンと弾く音に耳も楽しかったな。
4曲目 「 スカイラーク 」。
スカイラークとはヒバリのこと。突き抜けるような青空高く、歌いながら飛ぶ
ヒバリを想像し、まさに5月のライブにピッタリ!などと思ってましたが、
歌詞内容には春とか5月などというような季節の語句は全くなくて、
1941年ホーギー・カーマイケル作曲、作詞はジョニー・マーサーに任せた
ところ、当時秘密の恋の最中だったジュディ・ガーランドへの熱烈な想い
( マーサーは妻帯者、ガーランドは国民的大スター ) を練り込んだ辛い恋の
曲なのでした。
ソプラノサックスに持ち替えて、メロディを素朴に歌い上げました。
ベースは微かで極控えめ、ソプラノサックスの高音の伸びやかさを引き立たせ、
その為、ベースの一音一音が効いていて、意味のある音に引き込まれました。
5曲目は 「 ブルーボッサ 」。
1963年にトランペッターのケニー・ドーハムが作曲し、同年テナーサックス
奏者のジョー・ヘンダーソンが アルバム「 ページワン 」 にて初リリース。
来たキタキタッ!! と、テンポの良いボサノヴァのリズム&メロディに合わせて
体が動き始めてしまうような、カッコイイ曲です。
たたみ掛けるような自在なベース、ジェットコースターのごときテナーの、高みか
らの下降、そしてまた急上昇!複雑に交差するリズムと音がどんどん加熱します。
速いテンポで進む二人の熱い演奏の中にすっぽりと持っていかれ、聴覚が研ぎ澄ま
されるラストでした。あぁ、良かった!
6曲目は、アンコール演奏 ( ありがとうございます! ) 「 ニアネス オブ ユー 」。
あなたがそばにいる、それだけでいい・・・月夜に囁かれる優しい恋心の曲でした。
以上6曲、一曲一曲の組み合わせ、流れが工夫された、なんとも心地の良い
小一時間でしたね。満足でした。
ご参加の皆様、いかがでしたでしょうか?
初めて聴きに来てくださった男子三人組 ( 20代の男性三人組って、とても珍しい
のです・・ ) どうだったかしら?楽しんでくださったならとっても嬉しいです。
次回は、そろそろ冷房も? の7月18日 ( 月・祝 海の日 ) です。
小さな非日常、ジャズの生演奏、いかがでしょうか?
みなさまのご参加、一同心よりお待ちしております!!