BILL EVANS TRIO Live At Birdland,New York City



今、一番のお気に入りCDです。

ライブ録音です。

そのライブ演奏はラジオ放送され、そのラジオ放送をまとめたCDなので、

曲と曲の間にバードランドで演奏者や曲の紹介をする司会者のアナウンスが入ります。

ライブ会場であるニューヨークのバードランドのお客達の掛け声とか話し声、酔っ払い

の野次のよう奇声、拍手の音、カチャカチャいうグラスの音も。

いろいろな雑音が入っています。レコーディングスタジオの録音とは違う、その日その時

のクラブ内のざわめきもまるごとがライブ録音ならではの魅力なのですが、このCDの臨

場感は異様。ざらざらしている感じ、、、生々しい感じ、、、もうもうと煙る煙草のけむり

の匂いまでする。本当に。

そのざわめきの中を、ビルのピアノの音とフレーズが貫き自由自在に世界を出現させては

消滅させてゆく。鍵盤の真横で聴いているみたいな音です。

スコット・ラファロのベースも、まるで隣で弦を弾いているかのごとき生々しさなのです。

ラファロのベース音をこれほど捉えた録音、初めて聴いた!驚きの録音です。

ビル・エヴァンスとスコット・ラファロ、ポール・モーシャン。

伝説のファーストトリオ、三人がそれぞれの楽器で対話してるような、

そのようなアルバムなのです。

1960年3月から5月にかけての、ジャズ界の奇跡を捉えた・・・。














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