毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
ジャズライブ ありがとうございました。
順調に秋めいてきていますね。
日中少しくらい気温が上がっても、夕方になるとすぅーっと引いて、
冷んやりとした風とともに夜に向けて肌寒くなりますもの。
9月16日の敬老の日の月曜日は、夜は生憎の雨でした。
結構な激しい雨の中、当ジャズライブにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
演奏曲目は次の通りです。
・LOVE FOR SALE
・MY HEART BELONGS TO DADDY
・THE VERY THOUGHT OF YOU
・SKYLARK
・BYE BYE BLACK BIRD
・STELLA BY STARLIGHT
「 ラヴ フォー セール 」アップテンポでスタートしました。
開演前のテナー大関とベース小林の軽い音合わせで、二人揃って 「 この曲は
実に難しい・・・実に込み入っている・・・・ 」 というような事を話しながら
相づちを打っておりました。エラ・フッィッジェラルドのヴォーカルで聴くこと
がありましたが、ノリの良い好きな曲でした。そんなにハイテクニックな難曲
だったとは。と知ってじっくり鑑賞すると、うーんなるほどと納得したり。
コール・ポーター作詞&作曲、実は売春婦が営業の為に歌う曲です。
二曲目 「 わたしの心はパパのもの 」。
” ダディ ” は ” パパ ” のことで、尚且つこの若い女の子のパトロン的な
大人の彼氏、という意味の結構な歌詞内容。ほーう。でもインストゥルメンタル
の演奏ではマイナー調の心地よいものです。テナーもベースもいい音で軽快に
進みました。
三曲目は 「 あなたに思い焦がれてる 」。
今回のこのバラード演奏の、しっとりとしていながら渋い・・・というちょっと
矛盾しているような、しっとりと渋いの両立は難しいでしょ的な、実に珍しい出来晴え
だったと思います。聴いていると、テーマ、それぞれのソロ、そしてまたテーマ、
演奏が進むにつれ耳がぐーーっと引きこまれていくよう。テナーのワンフレーズの
最後の震えるような音の余韻、そして、滲み震えるがごとく空間内に広がる弦の音。
素晴らしいバラードのデュオでした。特に小林さんのベースの音は、今回のライブ中
いつもに増して素晴らしく、雨と弦の自然現象もあったのでしょうか?
いかがでしたか?同感でしたよね!
四曲目 「 スカイラーク 」。
スカイラークとは、鳥の ” ひばり ” のことで、ちょっと調べたらこの曲も歌詞が
あり、恋に焦がれる乙女心の歌のようです。しかし、ジャズミュージシャンの手に
かかると、乙女の憧れも、ソプラノサックスがのびのびと高らかに歌い上げたり、
ベースの低音でリズムをとったりして、若く可愛くというより、美しく高尚な感じ。
古いミュージカルの曲の多くがジャズの定番として名演奏が残っていますが、オリ
ジナルの曲の雰囲気は微塵もなくして再構築されているもの。
それが醍醐味なんですね。
五曲目 「 バイバイ ブラックバード 」
この曲などは、再構築されるジャズの定番曲の最たるものの一つだと思います。
六曲目 「 星影のステラ 」
これはアンコールで、ほぼテナー大関のソロでの演奏が恒例化 ( 毎度アンコールの
拍手もありがとうございます~!! )。
バースと呼ばれる前奏の部分、これがなんともよいのでした。なんの曲が始まるのか
ぜんぜん判らない。なんだろう・・何という曲に繋がるのだろう・・・というほんの短い
バースをじっと聴く楽しみ、それも ” ジャズ ” ならでは。大関テナーのバースは
いつもかなり良いと思いますし、今回も、星影のステラのテーマが出現して 「 あぁ
そう来たかっ。 」 と。渋いテナーの音一本、良かったです。
秋です。
9月も終盤、どんどん秋が深まり、落ち着いてじっくり何かに取り組むのに
向いている季節になります。
どうぞ、当ライブでお聴きになった曲で気に入ったものがあったなら、
そこからいろいろ聴き比べてみるのはいかがでしょう。
違う楽器、プレイヤー、トリオ、カルテット・・・
どんどんジャズにハマってください。そして、次のライブ、どんな曲がくるかしら?って
楽しみにしていただけたら、もう私達は本望です。
次のライブは、雪虫の飛び始める11月。今年の最後のライブとなります。
みなさまのご参加、一同心よりお待ちしております。
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