花嫁

快晴の土曜日。

彼女は ジューンブライドで

光の中に 静かに 静かに 佇んでいた、その一瞬だけ。

光と溶け合うかのように。

眩しい外の光景に なにを見ていたのか

なにを思っていたのか。

真っ直ぐ前を向いている、 その表情は。



すっと伸びた背筋をたどってゆくと、

すっきりと結い上げた襟足、

そして一輪の薔薇の髪飾り・・・・・。

その、光の国の扉をあけて、すーっと光と同化して、溶けていってしまいそう。



写真は不思議だ。

本人が自覚しているよりずっとずっと表われてしまう。

年齢以上に大人であること。

とてもしっかり屋さんであること。

意志が強いこと。

そして、 とても 美しいこと。



カラー写真、デジタル写真全盛の今、

人生の華、花嫁姿を、 

白黒のフィルムで、

6X6の中盤カメラで、撮りました。

1枚ずつ 丁寧にプリントし、

2007年 6月5日の昼下がりの、

彼女のいた瞬間を 永遠に、その中に 封じ込めて。



撮影者は 彼女の叔父、大関 智也。

数ある彼のポートレイト作品の中の

傑作の一つ、だと思う。


改めて、

恵子ちゃん オメデトウ!

さらにしあわせになってね。













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