毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
501
ジーンズは リーバイスの501が好きです。
なぜ 好きかというと、
前の開きのところが ボタン留めだから、ということと、
1度洗って、縮めてから はく という
面倒さがあるから、というところでしょうか。
今時、ズボンの前開きを ボタンで、という
古風なスタイルを ずっと続けている というのも
私にとっては、好みで、
それに ボタンに慣れてしまうと、まことにやり易く、
穿き込んだ501は、第1ボタンをひっぱるだけで、
ツルツルっと その下のボタンも 自動的に はずれてしまうのです。
マリリン・モンローのジーンズも 501。
前のあわせのところが ちょっと厚くて、ごわついていて、いい感じなのです。
新品を おろす時は、お風呂に一緒に入ります。
そして、たわしで ザーザー水洗いする。
真っ青な染め色が それはもう! 大丈夫!?っていうくらい
流れ出るのですが、そのまま 1晩 バケツの上に広げて
水切りのため 放置。
次の日、ハンガーにひっかけて 干します。
下には 一応 雫受け として 新聞紙を敷いて。
そうして、乾いたならば、もちろん すそ上げ です。
洗い上がった時点で 大きさは かなり縮んでいます。
好みの丈に調整して、出来上がり。
リーバイス501は、1番小さなサイズは 28インチ。
平べったい私の体には 洗って縮まっても 少し大きいのですが、
ボタン留めは shrink to fit の 501 しかないので
そこは、ベルトをして、なんとか 穿くのです。
毎年、毎年、たわしで洗って 干して 穿いて、を繰り返し、
色落ちした 501 が 何本か たまってきましたが、
U.S.A.の代名詞の一つである リーバイスのジーンズも
今や コロンビア、ガテマラ、メキシコ、フィリピン、日本、と、
生産工場は U.S.A.からは程遠く、染料も 天然のインディゴは使っていないし、
肝心の 生地自体が とてもとても たよりなく、薄くなってきてしまっている。
通常品よりも かなり値のはる ”MADE IN U.S.A. ” とうたった
501ですら、30年来 501を穿いている人の 穿きつぶした 何10本もの
501を見せてもらいましたが、今のものは 驚くほど品質が良くなくなっていて、
唖然としてしまいました。
最初は ゴワゴワ固いのだけれど
洗って洗って、
少しずつ ” なじみ ” が出てきて、
やわらかくなり、
でも、洗ったら、また、バリッとなって...ゴワリとした肌触りが たまらない...。
リーバイス501、
L.L.ビーンの トートバッグ、
ケッズの キャンバスオックスフォードのスニーカー...
などなど、昔からある、アメリカが生んだ、コットンの日用品って
大好きで、長く愛用していますが、
でも、 どれも この 10~20年で、全般的に ” 薄く ”、” 柔らかく ”
なっているような気がします。 寂しいことに....。
もしかしたら、新品では もう そういう 厚く、固いコットン製を
手に入れるのは難しい事態になっているのかもしれない。
あんなに大量に、どこにでも いつでもあった 安いモノなのに...。
現代では、あらゆる ロングセラー品が、そういう 危機 ( !? ) に
直面しているのだろう と、心密かに 確信しているのです。
誰も 注意をはらわないような 日用品であればあるほど。
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