レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

はらぺこガズラー

2010-08-29 06:21:30 | 
『はらぺこガズラー』
 ハアコン・ビョルクリット さく  かけがわやすこ やく ほるぷ出版
(たぶんいまはもう出てないだろう)

 私が半年ごとに検診に行く歯医者の待合室に置いてある絵本。
 たいへん大食らいの猫のガズラー、飼い主がもてあまして、海に捨てようとしていることを知って先手をうち、だんなとおかみさんを食べてしまって出ていく。そして会った人々・動物を次々と食べつくしていく。
「はらいっぱい くったかね」
「どうしてどうして。おれがくったのは   ーーたったのそれだけさ。まだ、はらぺこで、しにそうだ。だから、いっちょ、ちょっくら、おまえのことを、くってやる」
 この「くったのは」と「たったのそれだけさ」の間に、それまでに食べたものが入って、どんどんそれが増えていくのだ。まずは、でぶぶた、 煙突掃除、牧師(バチあたりな・・・)、--中略、王様、月。そして太陽も食おうとしたら、さすがのガズラーも破裂して、それまでに食ったものが飛び出してきてめでたしめでたし(?)。
 そうか~、やはり太陽が最強か。
 作者はノルウェーの人。北の国ならばいっそう太陽が恋しいだろう。
コメント (2)
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