レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

『サクサク現代史!』

2009-05-07 05:41:09 | 歴史
 本屋で見つけた本。メディアファクトリーより。著:青木裕司x片山まさゆき。
 各国が擬人化されたマンガと、歴史解説と二人の著者の対談から成っている。
「アメリカくん」と「ソ連くん」がいちばんデカいのは国際権力の象徴として、「ロシアくん」になると小さくなってるのが実におかしい。
 『ヘタリア』と違って絵がラブリーというわけにはいかないし、あちらでは避けている(非難の意図はない)シビアな面が大いに表されている。もっとも、「アメリカくん」がハンバーガー、「イタリアくん」がピザ、「イギリスくん」がティーカップを目印にしているのは共通している。そして、イタリアが弱い!これが最大の共通点。

 片山まさゆきといえば、ギャンブルものは読んでいないが、『ウオッカタイム』という名作があったのだ。私は少佐FK(FCではなくて敢えてFK)での「日本初のKGBマンガ?」との紹介で知った。
 チェルネンコからゴルバチョフへの時期だった。クレムリンの指導者の「ハゲフサ理論」(ハゲとフサ頭が交互になる法則)、だからチェルのあとを狙うグロムイコは床屋でつるっぱげに剃り、まだ退陣したくないチェルはゴルに毛はえ薬を送りつける。
 チェルとレーガン(これも過去の人)の交渉をプロレスに例え、「ただいまからINF削減交渉60分1本勝負を行います!」「おおっと、レーガンが飛んだぁ!領空侵犯攻撃だ!」「撃墜チョップだ!」「アフガニスタンラリアート!」「グレナダスープレックス!」--これ、記憶で書いている。
 「1巻」が出ただけであとは続いていないけど、未収録ぶんもたぶんあったろう。完全版で、解説もつければ充分いまでも読めると思うぞ、復活希望。


 ついでに。
 『ヘタリア』のDVD1巻と新しいCDを買った。
 アニメのEDがかわいい~~、特に、3頭身キャラが行進してるとこたまらん!
 キャラソン、「ドイツ」を語るキーワードが満載だ。「歓喜に満ちた叫び 苦難を越えて進む」はベートーヴェンか。
コメント (2)
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