レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

ひなまつりと子供の日

2011-03-03 15:28:02 | 雑記
 3月3日である。ひな人形とは縁がない。(かつては持っていたらしいけど、興味がわかないままよそにあげたようだ)
 私は桃ジュースでゼリーを作った。
 昼に、ちらしずしとハマグリのお吸い物という一般的なメニュー。
 せっかくだから『しばわんこの和のこころ』DVDのひなまつりを見よう。

 ピンクの入浴剤を使うのも恒例。

 5月5日は祝日なのに3月3日はそうでないのはサベツだーーという声をどこかで見たことがある。
 しかし、たぶん本来は男の子の日であったものを平等に「こども」の日にしたわけだし、「ひなまつり」が女の子のお祭りであることには変更はないのだから、全体としてバランスはとれていると思う。

 また聞きの話。とある大学教授の思い出話らしい。少年期、近所にある東京女子大に憧れていた。戦後、男女平等化に伴ってそれまで男子のみであった大学が女子学生にも門戸を開くようになった。では、「東京女子大」も「東京男女大学」になるに違いないと思って願書出しに行ったーー当然断られた。
 ・・・・・・ううむ、それはそれで中々柔軟な発想だ。
 実際、「女子大」なんて差別ではないのかという主張もどこかで見たし。高校までは男子校はあるのだから、男子大学がこれからできたってサベツとは言われまい。
 
 それでは、5月5日を男の子の日のままとして、3月3日を「子供の日」にするという道もあったはずだ。なぜそれにはならなかったのだろうか。
 「女の子」のほうが特殊性が強いと見なされているから。逆に言えば、「人」といえば男の側に座標軸があるように、「子供」といっても男の子のほうが代表のような偏見があるから。 
 女がズボンはくのはOKでも男のスカートは変態扱いされるように(文化的歴史的にはこれも正しくはないけど)、武者人形を女の子が鑑賞してもおかしくないが、男の子が雛人形になじむことには抵抗がありそうだから。
 思いつきである。ほかにも考察は可能なはずだ。5月3日が憲法記念日だから、近いところに休日を集めようという考えもあったかもしれないし。
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