レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

図書館の延滞は腹立たしい

2015-01-17 07:43:57 | 
 いま図書館で予約して待っている状態の本は6冊。いちばん遅いだろうと思われるのは『池田屋乱刃』。逆に、とうに来ていていいはずだろういいかげんにしろ、と言いたいのは井上靖『地図にない島』。去年の夏ごろに諸作品の再読を思い立って、地元の全集にあるもの大半、市内になくて「県内」で市外にある本は読み終わり、いまは市内の本を数冊残している。『地図にない島』は市内にある単行本のはずだけど、去年の12月に借りようとしたら貸し出し中で、それがまだ届かない。すでに延滞である。
 岩波文庫の新刊で『人生処方詩集』byケストナー、『マラルメ詩集』は遠からず来るだろう。ケストナーはともかく、マラルメはよく理解できないだろうけど、新しい本で混んでもいないならば借りたくもなる。
 やはり岩波文庫の新刊の『スケッチ・ブック』上巻、『アルハンブラ物語』のワシントン・アーヴィングの、エッセイや短編の小品集。ロマン的嗜好が豊かで好きである。
 ほかに、やはり岩波文庫の新刊の『大いなる遺産』上巻 を借りている。読んだことはあるけど、せっかく新しい本が入っているので。

 宮部みゆきの新刊が出たので買った。宣伝には「ミステリーを超えた!ファンタジーを超えた!」なんて書いてある。ミステリーは好きだけどファンタジーは嫌いなので不安になる。

ケストナー『ファビアン あるモラリストの物語』(みすず書房) 新訳、大学生の時以来の再読。ナチス台頭も間近いベルリン、不景気で退廃した空気の中で、どうにかマトモに生きようとしているインテリ青年の話。ケストナーの小説は、児童向けと大人向けとあり、大人向けでは、ユーモアものが3冊、そしてこれ。しかし、愛情深い母親像は共通しているのだ、作者の母の反映だとは容易に想像できる。

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