レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

祝福の歌姫 漱石  1月の新刊

2014-12-03 09:54:23 | マンガ
桑田乃梨子『祝福の歌姫』
 ハニィは、歌声で魔力を操る魔女、ただし音痴。人や動物にダメージをあたえるほどの音痴。しかし国の王子は音感がおかしくて、ハニィの歌を気に入って、国を守る「祝福の歌姫」に選んでしまう。それにむっとした隣国の魔女ルビィや、王子の「小姑的」従者、王子の姉に求婚する隣国の魔法使い貴族が入り乱れるファンタジーコメディ。
 音痴と自覚してひねくれもしないで努力はしているハニィがたいへん素直で良い性格をしている。王子に感謝してせっせと励む様は、ーーまったく唐突に『王のいばら』by戸川視友 のエピヌと重なる。

 ヒット作だとやたらを長期化させられてダレてしまうことが珍しくない昨今、ほどほどの巻数で充実感を残せる作家・作品がたいへんありがたく思える。
 (佐々木倫子はそういう点で幸せだと思う)

香日ゆら『漱石とはずがたり』2(完)  メディアファクトリー A5 (4コマではないけど、『先生と僕』とのつながりから4コマの棚に置かれるかも)
 先生を回転木馬に乗せようとする弟子たちの企み編、銭湯でヤクザを叱りつける編(これはまでに同人誌で読んだ)、・・・実にマンガのような話である。
 「天災は忘れたころに~」の経緯がカバーイラストに描いてあるとは大胆な。購買意欲に結びつくといいねえ。

香日ゆら『ステラ』 講談社 B6版
 上記の本の帯に宣伝が載っていて知った。
 巻頭の『春の五月』、賞をとった小説の題材が、かつて遠縁の女の子の体験であったことを思い出して悩んでいたけど、法事で本人に会って語り、救いを得る。  見聞きしたことをネタにする創作家には普遍性を持つテーマだろうか。
 全体に、淡白で透明なしみじみ感。
 「似ている」とは安易に使うと誤解を招くけど、私がそういった印象を持つマンガ家はほかに、亀井高秀、ハルノ宵子。

 1月のコミックスリストを点検。
 私が買う予定は、『スパイの歩き方』『薔薇王の葬列 ③』『マダム・ジョーカー 16』『王妃マルゴ③』『チェーザレ 11』『風雲児たち 幕末編』25   ほか、ブックオフ狙いが2冊。
 今月買うのは、『ジーヴス』『コーラル』『スティーブ・ジョブス』。  ヤマザキマリさんといえば、『ジャコモ・フォスカリ』の2巻は? 雑誌にはもう載っていないようだけど。中断なのか、終わっても出ないのか。作者が息子さんに「同人誌だね」と言われたくらい、一般的な題材ではないのは確かだけど、面白いのに。
(後日に付記。中断中らしい。)


 アニメイトに行って、まえに来たときにパスして、次にもあったら買おう、と思っていた『セーラームーンCrystal』のメモパッドを買った。一筆箋として使えそう、ただし機会があまりない・・・。5種類の絵x20枚つづり。10枚ずつにして値段半分のほうがいいんだけど。
 ヘタリアグッズがわずかしかなかった。来年またアニメがあるので、そうなるとまた出てくるのかな。

コメント
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