レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

「怖い絵」で人間を読む

2010-03-07 07:13:40 | 歴史
中野京子さんの『怖い絵』が人気で、その関連番組が放映中。テキストも2刷になったそうだ。

 多くは、『怖い絵』全3冊からのエッセンスという感じであるが、シシィの肖像は確かこれらの本にはなかったと思う。はじめの3回ぶんは明らかにハプスブルク、歴史話題に入れていい。ゴヤのサトゥルヌスは神話ネタ。ベックリンの『死の島』は、類似品が5作描かれており、1つはヒトラーが所有していたという話に驚いた。国民に繁栄をもたらす使命を持つ為政者にはふさわしくないが、無数の死を生み出したということには合致するのが怖い。
 次回は、メディアにイヴァン雷帝が題材、これもまた強烈な話である・・・。

 これまでのぶんを見逃した方も、テキストを買うことはお勧めする。番組では語られていない説明もたくさん入っている。
コメント (4)
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