レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

夏の文庫フェア

2008-07-06 05:25:28 | 
 読書の秋というけれど、新潮文庫と角川文庫と集英社文庫では100冊フェアを夏にするのが恒例になっている。私はやはり注目。
 なにか景品があるので、どうせならこの時期に買いたくなる・・・とはいえ、集英社は去年に続いて今年も携帯ストラップ。いらんわ!携帯電話以外でたとえばキーホルダーがわりに使うということもあろうけど、それほど欲しいと思うものでもない。もしなにか買うとすれば、ベルリンオリンピックを扱った『オリンピア』だろう。
 新潮は、今年はエコバッグ。まあまあなデザインなので申し込んだ。もっとも、通常のYONDA?グッズのトートバッグなんて30冊ぶんなのに、これは2冊だ。そのぶんチャチかもしれないな。(去年のアロハブックカバーは縫製の悪さとヘンな匂いという問題点があった)
 角川は、去年と同じくブックカバー、ビニール製。2冊でもらえるレベルとして妥当なセン。今回は、「オリジナル」と「スヌーピー」にした。スヌーピーを読んだことないのにグッズ使うことに抵抗は感じるけど、ほかに欲しい品がない。少なくとも、かわいいとは思うし。外国マンガにしては珍しく。
 集英社は、去年、『人間失格』のカバーを小畑健にした。今回は、『こころ』『地獄変』を小畑、『伊豆の踊子』を荒木飛呂彦、中原中也詩集を浅田弘幸(知らないけど)。『地獄変』は、芥川の顔を劇画調で描いてあって中々いい。しかし、『こころ』は強烈すぎる。『踊子』に荒木の絵ではクドすぎるよ。
 新潮は、『こころ』『人間失格』『銀河鉄道の夜』『絵のない絵本』を、カラー一色の「限定カバー」にしている。上記集英社と2冊ダブってる。ほかのカラーはともかく、『人間失格』がピンクというのはいかがなものか?
 角川で絵の話といえば『舞姫』。
 少しまえに、柴門ふみ『恋する文豪』を読んだとき、これに載ってた『舞姫』の表紙(性格にはカバー)がちょっと美的な絵のようで気になっていたのだけど、本屋で中々目にしなかった。フェアで並んでいるのでようやく現物を手にした。CLAMPだったのか(『山椒大夫』も)。しかし、フェアの小冊子には別の絵で出ている。これはけっこう重要な差ではないか。

 マンガ家に描かせるならばリクエスト:
 『アン』を川崎苑子or市川ジュンor羽崎やすみ
 『吾輩は猫である』『ホームズ』坂田靖子
 『車輪の下』萩尾望都(過去にあった)

 3つの文庫「100冊」すべてにはいっているのは『こころ』『人間失格』、2つはいってるのが『伊豆の踊子』『二十四の瞳』『銀河鉄道の夜』『絵のない絵本』『変身』『不思議の国のアリス』『星の王子さま』


 付記。読売新聞で上記のカバーが話題になったので貼っておく。
「文庫「ジャケ買い」時代」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする