03月09日 12時10分 NHK
参照記事
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20210309/2010009684.html
新型コロナウイルスのワクチン接種について、宇治市の病院はインスリン用の注射器を使用すれば想定よりも多い7回分の接種ができるとして、この注射器を使った医療従事者への接種を始めています。
8日から本格的に始まった医療従事者へのワクチンの優先接種で、宇治市にある宇治徳洲会病院は、糖尿病の治療などで使われるインスリンを投与する注射器を使うことで、7回分の接種を行っています。
ファイザーのワクチンは、1本を生理食塩水で2.25ミリリットルに希釈し、通常の注射器では先端に一定量の液体が残るため、1回の接種に必要な0.3ミリリットルを5回、特殊な注射器を使っても6回分しか取れません。
一方、インスリン用の注射器は、液体が中にほとんど残らない構造になっているため7回分取ることができ、病院では今月5日に届いたワクチンで確認したということです。
ただ、インスリン用の注射器は針の長さが通常の半分の13ミリほどしかないため、病院では、接種前のエコー検査で皮下脂肪が10ミリを下回ることが確認できた人に限って使用するとしています。
すでに200人余りがこの注射器で接種を行ったということで、病院は「ワクチン量が限られている中、希望する人ができるだけ接種できるような方法を模索していきたい」としています。