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花蓮市 老舗菓子店「恵比須餅舗」 日本統治時代には皇室にも献上

2017年10月22日 | 臺灣グルメ









(花蓮 21日 中央社)東部・花蓮市に、日本統治時代の1899(明治32)年に日本人が開いた老舗菓子店「恵比須」がある。看板商品の「あんこいも」は、日本人店主と台湾人菓子職人が共同で開発したもので、皇室にも献上されたという。現在は、店を受け継いだ職人の3代目、張舜彬さんが、当時の味をかたくなに守り続けている。

張さんによると、日本人店主は故郷の和菓子の味を懐かしみ、初代とともに3年の歳月をかけて、花蓮特産のイモを使った餡入りの焼き菓子、あんこいもを作り出した。大変評判が良く、各種の賞を獲得したという。

しかし戦後、店舗は台湾を接収した中国の国民党政権に没収されてしまう。初代は資金を集めて店を買い戻すが、1947年に当局が台湾住民を武力弾圧した「二・二八事件」が発生した際、冤罪で憲兵に連行され、意気消沈して閉店。息子(2代目)に励まされ、1950年に営業を再開するも、大地震で建物が倒壊するなど、苦労が続いた。

転機が訪れたのは1980年、蘇澳新駅(宜蘭県)と花蓮駅(花蓮県)を結ぶ鉄道路線、北廻線の開通だった。

台北と花蓮までの所要時間が大幅に短縮されたことで、観光客が増加。「花蓮薯」と改名したあんこいもは、花蓮の名産としてすっかり定着したのだ。今では、他店も競って販売する人気商品となっている。

張さんは今でも、当初の姿をとどめる、わら包装のあんこいもを店に並べている。手間暇かかる作業だが、草の香りが移る良さがあるといい、かつての味わいを忠実に守り続ける職人気質をのぞかせた。


百年老店-花蓮薯創始店-惠比須餅舖
住所: 花蓮市中華路65號
TEL:03-8322856
時間:08:00-22:30



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日本統治時代の木造駅舎が老朽化 市議が修繕呼び掛け/台湾・台中

2017年10月20日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運



(台中 2017年10月20日 中央社)日本統治時代の1922(大正11 )年に開業した台湾鉄路管理局(台鉄)日南駅(台中市)の老朽化が著しいとして、呉敏済市議会議員が修繕を呼び掛けている。

日南駅は、当時の面影を残す木造駅舎が同市の古跡に指定されている。同市議は、築95年の駅舎には、支柱をはじめとする各所で腐食や虫食いの形跡がみられ、万一地震などが発生した場合、倒壊の恐れがあると指摘している。

指摘を受けた台中市政府文化資産処の李智富処長が古跡の管理責任者である台鉄に問い合わせたところ、赤字経営が続いている上、古跡に指定されている建築物が多数あり、管理が行き届かなかったことが判明した。

李処長によると、昨年改正された文化資産保存法に基づくと、台鉄は修繕費用の3割を補助金として文化部に申請できる。今後、市政府が台鉄の申請手続きを手伝う方向で話を進めるという。

(趙麗妍/編集:塚越西穂)

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