03月01日 18時13分 NHK
参照記事&動画
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20210301/2010009623.html
感染者数の減少傾向が続き、京都府に出されていた緊急事態宣言は28日で解除されました。
飲食店などへの営業時間短縮の要請は、京都市内とそれ以外に分けて段階的に緩和されますが、京都府は感染の再拡大を防ぐため、引き続き府民や事業者に協力を求めています。
まず、最新の感染状況からです。
27日土曜日は7人、28日日曜日は3人でした。
3人以下となったのは、去年10月25日以来です。
そして、1日も3人の感染が確認されました。
いずれも京都市です。
府内の感染者数は9067人です。
28日は1人の死亡が確認され、亡くなった人は156人となっています。
緊急事態宣言が解除され、何が変わったのでしょうか。
先週、26日金曜日に京都府が対策本部会議で決めた内容を詳しく見ていきます。
まず、飲食店などへの営業時間短縮の要請については段階的に緩和することにし、宣言の期間中、府内全域の飲食店などに対し午後8時までとしていた営業時間は、解除後の1日から1週間は1時間延ばして夜9時までに、酒類の提供も夜8時までとします。
そのうえで来週1週間は、地域を京都市だけに絞り込んで実施する方針です。
対象は宣言の期間中と同様に、居酒屋を含む飲食店、喫茶店、バー、カラオケ店などで、要請に応じた店舗に対しては宣言期間中より2万円少ない一日4万円の協力金を支給します。
府民に対しては、1日から2週間は日中を含めた不要不急の外出自粛に協力を求めています。
中でも「飲食の機会は最も感染リスクがある」とし、会合の時間は2時間に、人数も4人までに限るよう求めるほか、この春は飲食を伴う歓送迎会などの自粛を呼びかけています。
【西脇知事“解除で緩み 一番心配”】
京都府への緊急事態宣言が28日をもって解除されたことについて、西脇知事は1日朝、記者団に対し「解除ということばで緩みが出てくることを一番心配している。重要なことは感染の再拡大、リバウンドを防ぐことで、きょうから新しいステージの措置に入るので、感染予防対策の徹底と、措置の円滑な実施に協力をよろしくお願いしたい」と述べました。
【門川市長“改めて対策の徹底を”】
京都府への緊急事態宣言が解除され、感染が再び拡大するのを防ぐため、飲食店の営業時間短縮の要請などの措置は段階的に緩和することについて、門川市長は1日、記者団に対し「これからも2週間は不要不急の外出の自粛や、飲食店における営業時間の短縮など、協力や我慢をお願いしたい」と述べました。
そのうえで「春は観光だけでなく、人事異動や入学式、そして卒業式など、人の移動が多い時期で、一人一人に改めて感染対策の徹底をお願いしたい。中でも観光に関しては、少人数で観光地を訪れるマイクロツーリズムを大事にしていき、京都府外に住む人たちはできるだけその地域の観光施設を訪れてもらいたい」と述べました。