2008年から始めたISS拡大撮影は今年で16年目、来年はシーズン17を迎えることになります。
拡大撮影は2021年に撮影機材をデジカメから惑星カメラに変えたことで解像度が格段にアップしたのですが、3年を過ぎて早くも頭打ちになった感がありこれ以上の解像度アップは好気流が来るのを待つのみ…という運まかせになってしまってます。
そこで、これでは、いか~んということでシン・システムを考案しました。それはズバリ! パワーメイトを使わない拡大撮影法、アイピースを使った拡大撮影法です!
そもそも望遠鏡は焦点距離で拡大率が決まっており、30cmドブの焦点距離(f1500mm)では視直径約60″のISSは焦点で0.44mmの大きさに結像することになってます。
それをパワーメイト2×という色消し凹レンズで0.88mmの大きさに拡大して惑星カメラのセンサー(ASI290MCの場合は 縦5.6mm×横3.2mm)で撮像するのがこれまでのパワーメイトによる撮影法です。
それに対しアイピースという凸レンズで拡大してその像をセンサーで撮像するのがアイピースによる拡大法です。アイピースには種類があり望遠鏡との相性もあるので使うアイピースで見かけ上の違いがあります。そこに掛けてみようというのが今回のシン・システムです。
結果的にパワーメイトの方が優れていたということは十分考えられますが、アイピースによる拡大法はアイピースの焦点距離と光路長で合成焦点距離が決まるので拡大率を変えられるというメリットがあります。
これまでアイピースによる拡大法でISSを撮影したことはないのでクリアする課題はたくさんありますがテストを重ねて来シーズンへの準備を進めることにしましょう。
で、記念すべき第1回テスト撮影の機会は11月19日にやって来ました。システムとしては、ドブ30cm+アイピースPL25mm+拡大撮影アダプター+ASI290MC(UV/IRcut)で、計算上の合成焦点距離は f4860mm、F16.2、倍率3.24倍です。
適正露出はまったく分からないのでとりあえず、Shutter=0.935ms、Gain=430 (71%) で撮影してみました。で、こちらがその動画です。
ご覧のように完全な露出オーバーだったので解像度等は不明ですがこれまでのシステムと同じように撮影できたことは収穫です。
↓ こちらは動画再生時の画像をスクショしたもの…
ROI Max(1936×1096)でこの大きさに写っているのでパワーメイト2倍より若干大きく写っていますが計算上の倍率3.24倍の大きさはないようにも感じます。そこは今後精査することにしましょう。
この日は天頂通過コースでしたが雲量が6~7だったのでISSが見え始めたのは天頂を過ぎた東の空(とかげ座付近)からで、そこからの撮影となりました。
イベントデータ
地上軌跡
ここ最近はISSの好条件通過がないのでテスト撮影はCSS(中国宇宙ステーション)でも行っていて、すでに第2回・第3回テスト撮影を終えています。それと並行にアイピースの違いによる解像度の変化を見るための撮影を木星で行いました。その様子は順次アップしていきま~す。
拡大撮影は2021年に撮影機材をデジカメから惑星カメラに変えたことで解像度が格段にアップしたのですが、3年を過ぎて早くも頭打ちになった感がありこれ以上の解像度アップは好気流が来るのを待つのみ…という運まかせになってしまってます。
そこで、これでは、いか~んということでシン・システムを考案しました。それはズバリ! パワーメイトを使わない拡大撮影法、アイピースを使った拡大撮影法です!
そもそも望遠鏡は焦点距離で拡大率が決まっており、30cmドブの焦点距離(f1500mm)では視直径約60″のISSは焦点で0.44mmの大きさに結像することになってます。
それをパワーメイト2×という色消し凹レンズで0.88mmの大きさに拡大して惑星カメラのセンサー(ASI290MCの場合は 縦5.6mm×横3.2mm)で撮像するのがこれまでのパワーメイトによる撮影法です。
それに対しアイピースという凸レンズで拡大してその像をセンサーで撮像するのがアイピースによる拡大法です。アイピースには種類があり望遠鏡との相性もあるので使うアイピースで見かけ上の違いがあります。そこに掛けてみようというのが今回のシン・システムです。
結果的にパワーメイトの方が優れていたということは十分考えられますが、アイピースによる拡大法はアイピースの焦点距離と光路長で合成焦点距離が決まるので拡大率を変えられるというメリットがあります。
これまでアイピースによる拡大法でISSを撮影したことはないのでクリアする課題はたくさんありますがテストを重ねて来シーズンへの準備を進めることにしましょう。
で、記念すべき第1回テスト撮影の機会は11月19日にやって来ました。システムとしては、ドブ30cm+アイピースPL25mm+拡大撮影アダプター+ASI290MC(UV/IRcut)で、計算上の合成焦点距離は f4860mm、F16.2、倍率3.24倍です。
適正露出はまったく分からないのでとりあえず、Shutter=0.935ms、Gain=430 (71%) で撮影してみました。で、こちらがその動画です。
ご覧のように完全な露出オーバーだったので解像度等は不明ですがこれまでのシステムと同じように撮影できたことは収穫です。
↓ こちらは動画再生時の画像をスクショしたもの…
ROI Max(1936×1096)でこの大きさに写っているのでパワーメイト2倍より若干大きく写っていますが計算上の倍率3.24倍の大きさはないようにも感じます。そこは今後精査することにしましょう。
この日は天頂通過コースでしたが雲量が6~7だったのでISSが見え始めたのは天頂を過ぎた東の空(とかげ座付近)からで、そこからの撮影となりました。
イベントデータ
地上軌跡
ここ最近はISSの好条件通過がないのでテスト撮影はCSS(中国宇宙ステーション)でも行っていて、すでに第2回・第3回テスト撮影を終えています。それと並行にアイピースの違いによる解像度の変化を見るための撮影を木星で行いました。その様子は順次アップしていきま~す。
プロースルアイピースを使ってもパワーメイトと同じように写せているのはすごいですね。これは優秀なプロースルではないでしょうか。こうなってくると、別なアイピースでの写りの違いが気になってきます。ま、勝手な物言いなので、気にせずマイペースでシンの道を進めてください。
気がつくと11月もあと1週間、次の遠征はふたご群になっちゃいそうです。
ご覧いただきありがとうございます。実は今回使用したPL25mmアイピースはSE200Nを購入したときの付属品なんですが手持ちのアイピースと見比べても見え味が悪くないので愛用しているものです。先日の2夜連続で快星だったときにμ210で25mmアイピース対決と2倍パワーメイトとの比較やアイピース拡大撮影法で月面と土星の撮影を行いました。数日中にブログアップしますのでご覧いただければと思います。
いよいよ今年の流星群メインイベントのふたご群が近づいてきましたね。私は12月3日早朝のアンドロメダ座群が気になるのでダストトレイルとの接近予報時刻02時台だけちょろっと観望しようかなと思っています。(天気が良くて起きられたらの話ですが…)
ぼくもそれは興味ありますが、勝手な
想像でパワーメイトの方が良い結果が
出るだろうとのことでやっていません。
ビクセンの付属のアイピースしか持って
ないのもありますが、良いアイピース
なら結果も違うかもしれませんね。
こちらは工具袋撮影にチャレンジ中です。
もう捕捉するのは普通に出来るのですが、
相変わらず天候にもてあそばれております(笑)。ただ、かなり暗いのとさすがに小さすぎて形状まで
写すのは無理と思われます(笑)。
こんばんは~、落とし物の工具袋が写るとは超オドロキです。さすがに形状まで写すのは難しいと思いますが、大気圏突入直前の軌道高度だったら星のくまちゃんさんの科学力でなんとか形を捉えることができるのでは…と期待していま~す。
アイピース拡大撮影はまだ海のものとも山のものともつかぬ状態ですが遊び心で楽しんでます。何事もやってみないと分かりませんからね。
超アンダーでほぼ写ってませんでした。
難しいです。
逆に追尾の方が写りましたが、いかんせん強風でダメです。くまちゃんの科学力でも地球の気候は制御出来ません(笑)。でも、大気圏突入前・・・は勝負ですね。もしかしたらもう少し明るいかもしれませんし、形状が写るかは・・・どうでしょうね(*'▽')
アイピース拡大撮影の結果、楽しみにしております。ホント、やってみないと分からないですから!